SASRA
さっそくですが、これ買ってみました。
「SASRA」全4巻(ユニットヴァニラ著/リブレ出版)
というのも、これの原作でBLCDが発売されるそうですが、小西さんのキャラはどんな役でどのくらい出番があるのかな?CDも4巻構成だけど、2巻目以降の内容は?……たまには商業BL小説でも読んでみるか……
第1次感想。ぬるい。
全体の印象として、短めの話の寄せ集めになる構成上、話が浅くなるのは仕方ないしそれは全然いいのだが、なんだかちっとも不幸せなお話じゃない。
amazonのレビューを読むと古代からの因縁話で、悲恋もの? 私が期待したのは当然不幸せなお話だった。BLCDでハッピーエンドに飽き飽きしていた私を、ディープにどっぷりと不幸のどん底気分に落してくれるのではなかったのか。二人仲良く戦死しました、なんてのはハッピーエンド以外のなんだっていうんだ?
最後はハッピーエンドとしても、途中のプロセスが不幸であればあるほど、ハッピーエンドがおいしいというもの。エピソードごとの結末が不幸であればあるほど、なんとかしてくれ作者!と続きを手に取りたくなるというものじゃないのか。
私はビーボーイという雑誌を買ったことは一度もないのだが、もしかしてライトな読者向け? だとしたら私は読む本を間違えたかも。あるいは、BLって若いお嬢さんが読むものであって、私はもうそんなものを読むような歳ではないのかも(^_^;)
感想その2。円陣さんの男前キャラを見ると小西ボイスが出てくる。
私はBL雑誌は買わない読まない人だけど、さすがにこれだけ小西さんのBLCD集めたので、円陣さんの名前と絵柄は覚えました。この人のイラスト担当作品て、けっこう小西さんに来てないですか? だからこの絵で男前キャラを見ると条件反射的に小西さんの声になってしまう。
上の感想でぬるいと文句は書いたけど、全編小西ボイスで読めてしまったので、悪い気はしなかった。
感想その3。どの話が印象に残ったかというと、江戸編。
ありがち設定だし、ネタもオチも途中で読めてしまうが、きっちり不幸せな結末まで書いていて、これが一番不幸せな気分になったので。
やはり衣装や小道具で生活感や季節感などを出せる舞台設定は、古代中世ものにはないアドバンテージ。わかりやすく入りやすい設定ではあるし、臨場感も出しやすかっただろうと思う。
あ、江戸中期っていつごろなんだ。江戸城天守が火事で焼失したのは1657年(今調べてみた)。ここだけ気になった(^_^;)
大正編に関しては、私は和装ヤクザものは好きなジャンルなので点が辛いのです。以下略。
感想その4。小西さんの担当キャラのことなど。
キャラクターとかセリフのやりとりは面白かった。セリフはけっこう細かく書かれていて、ああ、このやりとりを小西さんと福山さんで聞けるのね、と楽しみだけど、お話そのものは微妙かも。でもラブシーンそのものの方に重心が置かれてると思えば、それはそれでよし。…CDで端折られていたらがっかりだけど(^_^;) 聞いてる?版元さん。
たぶんにCD第1巻の冒頭と第4巻後半の出番ということになるかと思うんだけど、全体の構成を考えると発端のエジプト編も同じ小西さんでやるべきなんじゃないだろうか。もちろん特定の声優に仕事が偏っちゃだめなのはわかっているけど、4巻目の該当箇所を読むと、ここはどんな台本&演出にするんだろうか…と。
そんなこと素人が心配してもしょーがないか。心静かにCDの発売を待とう。
全巻予約入れるかどうかは、2巻目以降のキャストを見てからということになるけど、正直なことを言えば私は小西さんの声が聴きたいだけであって、別に格別にBLが好きというわけではない。30年もやおい同人やっててそういうことを言うか(^_^;)俺様。でもBLならなんでもいいわけじゃないので。さてどうしたものか……
(ここまで2008.8.22記)
(以下2008.8.23)
追記です。あれから何度か読み返してからの感想。
まずは、ドラマCD録るということを前提に読んだので、だからお話の中身よりも、これどうやってドラマ台本にするんだろう?という方が気になって仕方がなかった。小説ならではの表現や構成ってあるじゃないですか。小説の文面そのままでは台本にはならないわけで。小説なら楽にフォントの羅列で表現できる場面も、台本じゃそうはいかねえよ、みたいな。
エピソード個々は、小説としては短いロマンス劇で物足りなさもあるかもしれないけど、CD1枚にはちょうど収まる内容だと思う。場面を削ったり、ラブシーンを端折ったりしないでも、微に入り細に入り細かいシーンなんかをセリフのやり取りで構成するにはもってこいの量だと思う。また内容もロマンスのためのロマンスなので、ラブシーンもがっちり入れられるわけで。
だからちょっと気になるのは、エピローグと最終話を合わせると、これはどっか端折ることになるのかな、ラブシーン短縮するのだけは勘弁、などと思ってしまう私はただの小西ファンでしかなかった(^_^;)
真面目な話、エピローグの演出上、やっぱりエジプト編は小西さんで録った方がよかったんじゃないかと、それはやっぱり気になるところだ。すでに発表済みのキャストが気に入らないとかそういうことを言ってるわけじゃないので、念のため。ネタバレになるので詳しく書かないけど、CDドラマには映像的な演出ができない。ここ、キャストが同じでないと違和感ない?ロマンスものでここキャスト違ってたら変だろ?…って私は思ってしまうんだけど。素人の余計なお世話でした。
それで、次はお話の内容のことなど。
ロマンス小説とはいってもファンタジー? そこがむずかしいところかも。私は魂とか信仰とかないわけではないからそれだけに、実はおまえは古代エジプトの某の生まれ変わりだ(ここまではいい)と「エジプトの神」の呪いだといわれたら、浄土真宗の私は「え?(^_^;)」となってしまう。
エピローグ編でどう形をつけるんだろう?と思っていたけど、私はこの最終話はちょっとツメが甘いと思う。返せば許されるなんて話はありえない。行為そのものが罪なのだがら、返しても罪は消えない。罪と罰は違う。そもそも少年は罪を許されたのではなくて、罰から開放されただけではないのか。だからこの話は甘すぎると思う。作者もそれは思ったのかもしれない。最終話が書き足された構成になっている。現代の彼らにも試練?がいると。
でもこれがどういう結論になるのか私にはわからない。鳥まだ飛んでる?なら前世の因縁から開放されてないんじゃ? それともこれハッピーエンド? なんだか納得いかない。
いやいや、ビーボーイはあんたみたいな偏屈な人のための本じゃないから(^_^;)と言われればそうだけど。
CDで小西さんの役が良ければそれでいいじゃないか、と言われればまったくその通りだ。
BLCD版SASRAの感想はこちら。
商品詳細はこちら。
- [2008/08/23 17:36]
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