映画「聖闘士星矢 The Beginning」 のネタバレあり感想 +追記
映画「聖闘士星矢 The Beginning」2023年
(2023年5月1日最寄映画館にて鑑賞)
一行感想。え?ここでおわり?ここからだろ!続きは撮るんだろうな?これで終わったら許さないぞ!
◆完全ネタバレ感想なので、見たくない人はここで閉じて。
私はかつではばっきばきの車田信者で、あの頃の少年ジャンプを毎週買い続ける動機は車田作品だった。星矢どころか、リンかけのことだよ。車田作品は、女の子キャラが元気で強くてかっこよくて、女子読者も感情移入しやすく、少年漫画の世界へ誘ってくれる作品だった。
私は星矢連載第一回からジャンプで読んでいた、いわゆる星矢第一世代というやつで、コミケにも通い倒した生けるシーラカンスとして、この映画の感想文を書く。
1)真剣佑は本当に良かった(〃▽〃)惚れたわ
2)聖衣のデザインがグレコローマンチックで萌える
3)グラード財団と城戸光政など設定変更については、これは有り
4)この後の物語はどうするのか?
5)印象に残ったシーン
1)真剣佑は本当に良かった(〃▽〃)惚れたわ
とにかく、この映画は最初から最後までこれに尽きる。若くてかっこいいし、キレイだし、日本の少年漫画の主人公らしい若々しい外見(顔がティーンエイジャーに見えなくもない)と、生真面目な格闘家の精神性とか。構えから何から本当にかっこよくて、真剣佑見てるだけでおなかいっぱい。
以前、仮面ライダー映画で見たとき、この子仮面ライダーになってくれないかな(^_^;)みたいな妄想をしたけど、聖闘士聖夜になってくれてうれしいです。北斗の拳になってもいいよ。
2)聖衣のデザインがグレコローマンチックで萌える
これがね、もう最高にステキ(〃▽〃)
あの古代ギリシアの彫刻とか、皿絵とか、実在する甲冑の形ってあるじゃないですか。あれのイメージを踏襲したデザインが、もうすごくいい。こういう形に作ったんだ、お見事。
聖衣は、つまるところ、古代から受け継がれた聖闘士の伝承を具体的に表現している物なわけで、古代の聖闘士もこれをまとって戦った感、があっていいんだよね。
星矢とシンクロ率?があがって?、形状がクレーどアップあうるのもかっこよくてしびれた。
伝統美は一度完成した形であり、機能的かつ美しいのである。
3)グラード財団と城戸光政など設定変更について
4)この後の物語はどうするのか?
この映画は、原作設定の不整合面を書き直している。いや、原作設定でもアニメに使われなかった部分は、当然映画にも使えんし。そこは納得の変更だ。
車田作品には、小宇宙爆発は論理の飛躍( ゚д゚)みたいな展開があり、そこは漫画としては面白いところではあるんだこ、アニメや映画の脚本を起こす人たちを悩ませることだと思う。
城戸光政に100人子供がいたり、星矢が聖闘士になったいきさつとか、いきなり聖闘士同士で格闘大会とか、私がアテナですとか。特に序盤のあたりは、連載を軌道に乗せるために何がなんでもバトルを続ける必要があり、いろいろと説明不足のまま進行していた。
城戸光政の100人の子供については、多分生きて帰ってくるかもわからない聖闘士の修業の旅に、他人の子供を使うのはあまりに申し訳ない。せめて自分の子供で……みたいなのが日本人のメンタリティなのだと思う。
映画では、拾いっ子を育てるならまずはおっさん結婚しろ、話はそれからだ(^_^;)とばかりに夫人が登場する。そして夫婦は対立しながら、実はまだ愛情もあり、ふたりとも娘(アテナ)を自分の娘として愛している。こういう家庭という日常枠に入れようとするのが、この映画の微妙なところかな。なんていうか、少年ジャンプがわかってない(^_^;) 子供目線のお話だからね。オトナの理性や良識で制御できるなら、少年漫画なんかいらんのよ。
ただ、アテナの内面の変化については、たしかに原作には欠落してる部分ではある。自分はアテナとして、自分の運命を受け入れる、という自覚を持たせたかったのだろう。原作は少年漫画だから星矢視点だけで、なに?この女?でいいんだけど。
映画は、彼女がアテナとして目覚め、無慈悲な女神から自分を取り戻したところで終わっている。原作でいうと、聖域に行く手前あたりになるのかな。だけど、この後どうするんだろう?
実はこの映画では、聖闘士は星矢、一輝、魔鈴、の3人しか出て来てないのだ。原作ファン的には、アテナの身内話よりも、他の聖闘士の方が重要なのでは?
次回作では(次回があるという前提で)どういう話で、誰を出すつもりなの? ここでカシアス出てるいうことは、じゃあシャイナはいない人ということになるのか。
次回作あるの? 最初っから十二宮編撮ってもよかったじゃん。みんなよく知ってる原作だし。でも今作をていねいに撮ってるから、次回作の構想や予算はもう確定してるのかな。
5)印象に残ったシーン
この映画で印象に残った絵。
マリン。見た目、原作のイメージどおり、いやむしろさらにカッコイイ。小宇宙の原理を説明する、原作のあのあたり。そして一緒に修業する武道の師匠感。原作どおり仮面姿なのだけど、それでも美しく、かっこよかったな。
このキャラって、連載読んでる当時、実は星矢の姉!と信じてたのは私だけかな。
原作でいうところの辰巳。強化兵より強い(^_^;) 見せ場いっぱい。
ショーン・ビーンはお歳を召してもステキ。
一輝(役名なんだっけ)がここでこんな使われ方するとは思ってなかった。聖衣もかっこよかったから、それは満足だ。
まとめ
アクション映画なので、細かいことはまあいいか(^_^;) 2時間近くあるけど、退屈な出来ではないから、往年の聖闘士星矢ファンは冥土の土産に見ておこうぞ。
ただね、聖闘士星矢の映画としてひとつ欠けてる感じがあるんだけど。ジャパニーズ歌舞伎スタイル。なんか星矢っぽくないかんじそことだと思う。でもこれは「星座の騎士たち」だから、日本風の表現を期待すべきじゃないんだろな。
次回作は本当にあるんだろうね?期待していいんだろうな?
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(20230505)
追記。一応言いたいこと書いたから脳みそが冷えて、後から思い出したので。
映画見てる最中から気になってた。映画の区切りとして「俺達の戦いはこれからだ!」みたいな感じの結末しかないだろなと思ったけど、フェニックス一輝は出てきただけだし(^_^;)、それでアテナ様はこれから何するの?パパ死んじゃったよ?ママはどうすんの? いやいや「星座の騎士たち」だぞ、看板倒れじゃないか。だいたいあたしはアンドロメダ座瞬のファンですよ(^_^;)
星矢の過去とかマリンとの修業とか、丁寧な描写も多く、ここにこんなに時間割いてるってことは、やっぱり続きがあるべきだよな?
それで、このシナリオ展開だと、紫龍や氷河はどこで合流するの? 映画オリジナルになっても、話がおもしろければ文句はないけど(往年の星矢ファンはたいていのことでは驚かない)、現実問題として、予算と話数はどうなるの? あの長大な指輪物語は三部作がやっとだった。
ひょっとして最初だけ劇場映画で、この続きは配信とか? ああ、それが一番現実的かなあ。
この映画の企画時点で、原作のどこを映像化するかは、いろいろ意見はあっただろう。日本には見取り狂言という伝統があるから、お話の山場だけ映像化だったとしても、時間や予算の都合しょうがないよな(^_^;)みたいな納得はあったと思う。
しかしこの映画、わざわざ時系列順にお話を説明したがるからには、ちゃんとこの後の流れも考えてあるはずで、物語というものは結末が決まらないと途中の分岐も伏線も決まらないものなのよ。この映画が積み残している謎要素は、当然次の物語の鍵になるはずだ。
いずれにしても、はよ撮って。マッケンユウがおじさんになる前に。
この先、どういう展開にしろ、アンドロメダ座瞬が男の子なら、私は最後までついていくわ。女の子だったら猫またぎ。結局私はただの瞬ちゃんファン。車田先生へのファンレターも瞬ちゃん描いていたな(^_^;)大昔のことだけど。
(2023年5月1日最寄映画館にて鑑賞)
一行感想。え?ここでおわり?ここからだろ!続きは撮るんだろうな?これで終わったら許さないぞ!
◆完全ネタバレ感想なので、見たくない人はここで閉じて。
私はかつではばっきばきの車田信者で、あの頃の少年ジャンプを毎週買い続ける動機は車田作品だった。星矢どころか、リンかけのことだよ。車田作品は、女の子キャラが元気で強くてかっこよくて、女子読者も感情移入しやすく、少年漫画の世界へ誘ってくれる作品だった。
私は星矢連載第一回からジャンプで読んでいた、いわゆる星矢第一世代というやつで、コミケにも通い倒した生けるシーラカンスとして、この映画の感想文を書く。
1)真剣佑は本当に良かった(〃▽〃)惚れたわ
2)聖衣のデザインがグレコローマンチックで萌える
3)グラード財団と城戸光政など設定変更については、これは有り
4)この後の物語はどうするのか?
5)印象に残ったシーン
1)真剣佑は本当に良かった(〃▽〃)惚れたわ
とにかく、この映画は最初から最後までこれに尽きる。若くてかっこいいし、キレイだし、日本の少年漫画の主人公らしい若々しい外見(顔がティーンエイジャーに見えなくもない)と、生真面目な格闘家の精神性とか。構えから何から本当にかっこよくて、真剣佑見てるだけでおなかいっぱい。
以前、仮面ライダー映画で見たとき、この子仮面ライダーになってくれないかな(^_^;)みたいな妄想をしたけど、聖闘士聖夜になってくれてうれしいです。北斗の拳になってもいいよ。
2)聖衣のデザインがグレコローマンチックで萌える
これがね、もう最高にステキ(〃▽〃)
あの古代ギリシアの彫刻とか、皿絵とか、実在する甲冑の形ってあるじゃないですか。あれのイメージを踏襲したデザインが、もうすごくいい。こういう形に作ったんだ、お見事。
聖衣は、つまるところ、古代から受け継がれた聖闘士の伝承を具体的に表現している物なわけで、古代の聖闘士もこれをまとって戦った感、があっていいんだよね。
星矢とシンクロ率?があがって?、形状がクレーどアップあうるのもかっこよくてしびれた。
伝統美は一度完成した形であり、機能的かつ美しいのである。
3)グラード財団と城戸光政など設定変更について
4)この後の物語はどうするのか?
この映画は、原作設定の不整合面を書き直している。いや、原作設定でもアニメに使われなかった部分は、当然映画にも使えんし。そこは納得の変更だ。
車田作品には、小宇宙爆発は論理の飛躍( ゚д゚)みたいな展開があり、そこは漫画としては面白いところではあるんだこ、アニメや映画の脚本を起こす人たちを悩ませることだと思う。
城戸光政に100人子供がいたり、星矢が聖闘士になったいきさつとか、いきなり聖闘士同士で格闘大会とか、私がアテナですとか。特に序盤のあたりは、連載を軌道に乗せるために何がなんでもバトルを続ける必要があり、いろいろと説明不足のまま進行していた。
城戸光政の100人の子供については、多分生きて帰ってくるかもわからない聖闘士の修業の旅に、他人の子供を使うのはあまりに申し訳ない。せめて自分の子供で……みたいなのが日本人のメンタリティなのだと思う。
映画では、拾いっ子を育てるならまずはおっさん結婚しろ、話はそれからだ(^_^;)とばかりに夫人が登場する。そして夫婦は対立しながら、実はまだ愛情もあり、ふたりとも娘(アテナ)を自分の娘として愛している。こういう家庭という日常枠に入れようとするのが、この映画の微妙なところかな。なんていうか、少年ジャンプがわかってない(^_^;) 子供目線のお話だからね。オトナの理性や良識で制御できるなら、少年漫画なんかいらんのよ。
ただ、アテナの内面の変化については、たしかに原作には欠落してる部分ではある。自分はアテナとして、自分の運命を受け入れる、という自覚を持たせたかったのだろう。原作は少年漫画だから星矢視点だけで、なに?この女?でいいんだけど。
映画は、彼女がアテナとして目覚め、無慈悲な女神から自分を取り戻したところで終わっている。原作でいうと、聖域に行く手前あたりになるのかな。だけど、この後どうするんだろう?
実はこの映画では、聖闘士は星矢、一輝、魔鈴、の3人しか出て来てないのだ。原作ファン的には、アテナの身内話よりも、他の聖闘士の方が重要なのでは?
次回作では(次回があるという前提で)どういう話で、誰を出すつもりなの? ここでカシアス出てるいうことは、じゃあシャイナはいない人ということになるのか。
次回作あるの? 最初っから十二宮編撮ってもよかったじゃん。みんなよく知ってる原作だし。でも今作をていねいに撮ってるから、次回作の構想や予算はもう確定してるのかな。
5)印象に残ったシーン
この映画で印象に残った絵。
マリン。見た目、原作のイメージどおり、いやむしろさらにカッコイイ。小宇宙の原理を説明する、原作のあのあたり。そして一緒に修業する武道の師匠感。原作どおり仮面姿なのだけど、それでも美しく、かっこよかったな。
このキャラって、連載読んでる当時、実は星矢の姉!と信じてたのは私だけかな。
原作でいうところの辰巳。強化兵より強い(^_^;) 見せ場いっぱい。
ショーン・ビーンはお歳を召してもステキ。
一輝(役名なんだっけ)がここでこんな使われ方するとは思ってなかった。聖衣もかっこよかったから、それは満足だ。
まとめ
アクション映画なので、細かいことはまあいいか(^_^;) 2時間近くあるけど、退屈な出来ではないから、往年の聖闘士星矢ファンは冥土の土産に見ておこうぞ。
ただね、聖闘士星矢の映画としてひとつ欠けてる感じがあるんだけど。ジャパニーズ歌舞伎スタイル。なんか星矢っぽくないかんじそことだと思う。でもこれは「星座の騎士たち」だから、日本風の表現を期待すべきじゃないんだろな。
次回作は本当にあるんだろうね?期待していいんだろうな?
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(20230505)
追記。一応言いたいこと書いたから脳みそが冷えて、後から思い出したので。
映画見てる最中から気になってた。映画の区切りとして「俺達の戦いはこれからだ!」みたいな感じの結末しかないだろなと思ったけど、フェニックス一輝は出てきただけだし(^_^;)、それでアテナ様はこれから何するの?パパ死んじゃったよ?ママはどうすんの? いやいや「星座の騎士たち」だぞ、看板倒れじゃないか。だいたいあたしはアンドロメダ座瞬のファンですよ(^_^;)
星矢の過去とかマリンとの修業とか、丁寧な描写も多く、ここにこんなに時間割いてるってことは、やっぱり続きがあるべきだよな?
それで、このシナリオ展開だと、紫龍や氷河はどこで合流するの? 映画オリジナルになっても、話がおもしろければ文句はないけど(往年の星矢ファンはたいていのことでは驚かない)、現実問題として、予算と話数はどうなるの? あの長大な指輪物語は三部作がやっとだった。
ひょっとして最初だけ劇場映画で、この続きは配信とか? ああ、それが一番現実的かなあ。
この映画の企画時点で、原作のどこを映像化するかは、いろいろ意見はあっただろう。日本には見取り狂言という伝統があるから、お話の山場だけ映像化だったとしても、時間や予算の都合しょうがないよな(^_^;)みたいな納得はあったと思う。
しかしこの映画、わざわざ時系列順にお話を説明したがるからには、ちゃんとこの後の流れも考えてあるはずで、物語というものは結末が決まらないと途中の分岐も伏線も決まらないものなのよ。この映画が積み残している謎要素は、当然次の物語の鍵になるはずだ。
いずれにしても、はよ撮って。マッケンユウがおじさんになる前に。
この先、どういう展開にしろ、アンドロメダ座瞬が男の子なら、私は最後までついていくわ。女の子だったら猫またぎ。結局私はただの瞬ちゃんファン。車田先生へのファンレターも瞬ちゃん描いていたな(^_^;)大昔のことだけど。