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正岡

おたくな奥様快楽通信

「新・三国志」  関羽篇 の感想

2022年03月19日
歌舞伎・演劇・ライブ 0
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三代猿之助四十八撰の内
「新・三国志」
 関羽篇


観劇日 2022年3月11日
歌舞伎座 第1部

一行感想。桃は咲いたであろうか。(日本語訳/星がきれいですね)

 あれを歌舞伎座でやる?と聞いた時は驚愕したけど、嬉しくもあり、しかし圧縮版では……と複雑な気持ちも……
 スーパー歌舞伎は、三代目ですら歌舞伎座ではやったことがない。それが歌舞伎座にかかる時代になったのね、しみじみ。でも「スーパー」の肩書きはとれちゃってて、実際に公演見て、元の形から脱落している要素も多く、なるほどこれはスーパー歌舞伎は名乗れない。スーパー歌舞伎初めて見ました、などという感想見るにつけもどかしい。
 歌舞伎座の春はまだか。桃はいつ咲くのであろうか。

でも意外と三国志
 今回は上演時間の関係で、圧縮版新三国志。お話は元々のスーパー歌舞伎新三国志と一緒だけど、いろいろと場面を入れ替えたりぶった切ったり、捕捉した部分もあって、そこはむしろ三国志らしい体裁になってる!ような気がする。
 最初に羅貫中の子孫?が出てきて、黄巾の乱から董卓まで、ざっくり説明がある。ここの時代説明は20年前の上演にはなかった部分で、それは劉備の秘密と登場の仕方が違うからなのね。いきなり桃園から始まる今作では、ここはどこ?私は誰?な前置きはやっぱり要る。いやあ乱世乱世なお話の途中で、劉備の秘密を観客も察する。どきどき。なぜ関羽張飛は「兄者」と呼ばないのか、ここで三国志ファンも腑に落ちるのである。
 時間のかかるアクションシーンを省いた都合、三國無双ゲームのムービーだけつないで見た感じ。みなさんの感想が「面白い」「わかりやすい」というのも頷ける。

スーパーなお衣装
 出演者さんたちのインタビューなどによると、衣装は初演当時のものらしいです。デザインといい素材といい、華麗にして豪華ですよね。スーパー歌舞伎は何ヶ月も公演して経費を回収するものなので、衣装にも惜しげもなくお金をかけていたらしいです。
 私、今頃気付きましたが、そりゃね、エンディングで花道パレードして、もういっぺんお客さんに見せびらかさないといけませんよね、お金のかかってるお衣装んあですから。ここ、出演者顔見せだけが目的じゃないんですね。

20年前にも見てるわしの感想
 今回は、劇場で実際に見る前から、あの無限ループみたいな音楽聴くだけで、なにやらうるうるしてしまい、正直な話、何を感想書けばいいのかよくわからない。それは20年前のことなのか、今年見た感想なのか、いろいろごっちゃになってる。ごめん。
 元は4時間以上ある劇だから、長い長い闘いを続けて、まだ戦いは終わらないのか……このあとどうなるんだ? 当時、人形劇三国志くらいの知識はあったから最後どうなるか知ってたけど、そんなことは忘れて、次の場面で何が待ってるのかわからないまま、劉備たちと一緒に旅をしていた。
 20年前と一番印象が違うのが、この4時間という時間のハードルだと思う。
 武将である関羽が語る国の理念、いうなればキレイゴトだ。でも関羽は嘘をついているのではない。そんなものを信じることができるのは、関羽のその根底には玉蘭への情が流れている。4時間も見てれば説明されなくてもわかる。
 関羽さま、申し訳ありません。それはいまだ実現できぬ夢でございますよ。われわれ人類は何千年たっても、人が飢えぬ国すらできません。今年、私は客席でこんなこと思ってました。

市川團子は先々楽しみですね
 公演前の楽しみは、誰が何の役やるのかなあ。。。と予想するこ と。
 劉備は、私はてっきり右近あたりかと思ってた、四代目とのバランス的な意味で。でも笑也が正解なんだと思う。こんな言い方していいのかわからないけど、ふつーの?女形と何か違うかんじがあって、そこが劉備役にはまってるのよね。設定的にも劉備の方が歳上だから、これでいい。
 今回も、みんなハマリ役でかっこよかった。他のお家からの出向の御曹司も、歌舞伎外からの役者陣も。曹操は誰がやってもかっこいいとは思うけど、期待を裏切らない存在感。
(曹操という人物は演義では悪者なんですが、最近の研究では墓は質素だったらしいです。)

 私、猿之助様に一生ついていくわ。次はどこへつれてってもらえるのかしら。

↓みんなで歌舞伎見物(^_^;)イタバで来ちゃったわよ
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↑今日のお席はここらへん。宙乗りは最後まで見えないけど。予算の都合と、やっぱ一階席で聴きたかった。


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この記事を書いた人: 正岡
■生涯一腐女子。腐女子の本懐を極める。追っかけ中→小西克幸。市川猿之助。松田龍平。蒼井翔太
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