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正岡

おたくな奥様快楽通信

スーパー歌舞伎「新・三国志」

2021年07月06日
歌舞伎・演劇・ライブ 1
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 衛星劇場で放送したのをを録画したやつ。
 今頃になってだけど、ちゃんと感想を書きます。
 
 実は私、これ、初めて劇場で見た歌舞伎公演。新橋演舞場で見ました。歌舞伎はテレビで見るものだったのが、これで歌舞伎沼に転落、貯金を削って通うことに(^_^;)
 放送の「新三国志」は初演版(1999年)で、私が見たのはその翌年。金田龍之介が曹操でした。

一行感想。「三代目市川猿之助って天才だわ…」というのが当時の感想。
 今の感想は、こんなの絶対ハマるって。ワンピース歌舞伎見た人はわかるでしょ?

 はっきりいって劇場で何を見たのか、あまりちゃんと覚えてないです。お話は普通の三国志じゃないので、そこは覚えているんだけど、とにかくすごいわおもしろいわで、何やら興奮して劇場を後にした。
 放送映像見ながら、あれ?こんなシーンだったかな?とまるで初めて見る印象もあったり。映像は初演版なので、私が見た再演版とは違う絵もあるのかも。
 では、ねたばれあり感想行きます。


ここがスーパー三国志その1/物語がすごい
 お話。関羽と張飛は用心棒稼業中、黄巾軍を指揮する男装した女に出会う。腐った世を変えたいと訴える彼女は劉備となって、関羽と張飛も共に、長い戦いを始める。

 劉備元徳は実は女だった……なんと荒唐無稽な。そんな少女マンガみたいな設定の三国志、面白いの?と見る前は軽く見ててすいませんでした(^_^;) 超面白かったです。
 今見ても全然古びてない。なんていうか、セリフが若い。
「思うているのではない。信じているのじゃ」
 一応三国志は知っていても、このあとどうなるんだろう?どきどき(〃▽〃)の展開。派出な修羅場やロマンス語りもあり。

ここがスーパー三国志その2/俳優が若い
 配役は、今振り返るに、いわゆる若手キャストですね。三代目猿之助、段四郎、歌六以外のメインが、右近猿弥笑也笑三郎春猿段治郎門之助が30前後。そりゃね、光って見えますよ。声もルックスも若いんですから。
 亀治郎はこの時、23とか24くらい。そりゃね、光って見えますよ。猿之助がそのまま半世紀若返ったみたいな、この人だれ?(〃▽〃)ってなりますよね。

ここがスーパー三国志その3/市川笑也ってだれ?(〃▽〃)
 一般の映画演劇から歌舞伎にやってきたお客さんが、最初につまずくのが「女形」だと思う。どこから見ても女装した男優。女装に見えればいいけど、たぶん最初はおじさん、がんばってもおばさんにしか見えない。自分語りでごめん、私が初めて見た歌舞伎の写真は小学生のとき百科事典で、揚巻だったかな、資料写真はだいたいベテランの有名女形だから、静止画像だとおばさんにしか見えなかった。なんでおばさんがこんな派手な着物を???みたいな疑問が、私の歌舞伎歴最初の謎体験だった。女形が美女に映像変換できるようになるには、ちょっと時間がかかったかな(^_^;)
 その、微妙に初心者の足元をすくう女形への抵抗感が、市川笑也にはない。ルックスも声も。それも「新三国志」見たときの驚きだったです。

ここがスーパー三国志その3/市川猿弥也ってだれ?( ゚д゚)
 映像だと音量や音質の調整が入ってるのであまりわからないですが、劇場で聞くと声が際立って、かっこよかったです張飛。

ここがスーパー三国志その4/本水バトルや沈む船がすごい
 ステージに本物の滝が出現。ええええええ〜?本物の水が落ちてる。これを劇場で見たときは驚愕したわ。
 滝とプールの中で、関平亀治郎の大立ち回り。びしょぬれのまま花道に出てきて、きりっばしっと見得。(お客さんに水を飛ばす)
 他にも驚きの仕掛けがいっぱい。
 本物の水を使う仕掛けや宙乗りは、江戸時代からある見せ場。当時無かったものは電源使う装置や小道具、新素材の衣装とかだそうです。

ここがスーパー三国志その5/やっぱり歌舞伎
 劉備は女だからともかく、関羽が白塗りで髭がないって、それって関羽なの?(^_^;)
 初めて見たとき、私はそこがひっかかったところだった。歌舞伎にはまってみてわかったけど、主役は顔が白くて髭無し、が歌舞伎のルールだから。そういう意味でも、これはただの三国志じゃなくて、れっきとした歌舞伎なのね。
 この舞台でちゃんと?髭があるのは張飛、曹操、孫権、その他の武将(名前不明)くらいで、関平や軍師には髭はない。
 歌舞伎はなぜ髭がないのか。歌舞伎って江戸期に完成したものだから、多分、江戸時代の男はちゃんと髭剃ってるのがかっこいい、てことだったんだと思う。

ここがスーパー三国志その6/舞台上でエンディングスクロールがある
 お客さんに今一度、出演者のお顔ご紹介。魏蜀呉それぞれステージ現れて見得。そして花道を去って行く。主役どころも一兵卒も全員出てくる。これが意外とまったりと長い。しかもカッコイイ。ここでお客さんは物語を回想しつつ、ちょっと気分的に盛り上がって劇場を去る。ああ、楽しかった。
↓蜀軍。武将それぞれ名前設定はあると思うけど。
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ここがスーパー三国志その7/4時間!歌舞伎世界から戻って来られない
 この録画、3時間40分くらいある(^_^;) 公演では30分くらいの幕間が2回入る、三幕くらいの構成だったかな。食事してお買い物して4時間半くらい、けっこう長々と新橋演舞場に居続けちゃうわけなんです。そりゃあね、劇場でこんなの一気見とかしたら、お脳やられて現実に戻れなくなっちゃうわよ(^_^;)
 私もこのあと、古典歌舞伎にも通いつめてだいぶ散財したけど、ぎりぎり三代目猿之助歌舞伎が見られたから、それはいいの。見られて良かった。これも運命ね。


 いやあ、なんかね、久々に見ていろいろ感激しちゃったなあ。
 劇場で見たときは気付かなかったけど、花道を去って行くのは物語から退場するときなんですね。戦死とか病死とか、このあと舞台に出てきませんよ的な。
 初めて行ったとき、舞台写真は買ってないんだっけ?
 でもあとから、亀治郎とか段治郎のは買ったような気がする。

 それで結局、三国志三部作が三代目の最後のスーパー歌舞伎になったわけなのね。
 これって、二作目の孔明編は最初から計画されていたんだろうか? 三国志ファン的には、1作目は、だいぶ端折ってる上に、え〜ここで終わり?て感じだろうし。ただ3作目は仲達編でも良かったのに(^_^;)曹操編でも良かったのに。とかいろいろ思ったっけ。
 それと、当時はあまり深く考えずに見ていたけど、ロマンス劇の部分がね、どうしても藤間紫を思い起こさせる。若い人は多分知らないと思うけど、私くらいの年代だと、まるで昨日のことのように親に聞かされたから、猿之助と紫さんのロマンス。

 数ある猿之助ものの中で、特に好きな演目というわけではないけど、やっぱり初めて劇場で見た歌舞伎だから、やっぱり思い入れはある。三国志三部作では、最初のが一番面白いと思います。私は三国志ではひいきは曹操だから、ホームランコースにくる三国志ものというのではないんだけど、そこを値引きしてもそれでもやっぱり面白い!
 また放送があったらぜひ見てください。


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正岡
この記事を書いた人: 正岡
■生涯一腐女子。腐女子の本懐を極める。追っかけ中→小西克幸。市川猿之助。松田龍平。蒼井翔太
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2022年03月06日 (日) 14:55