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正岡

おたくな奥様快楽通信

国盗り物語 思い出しメモ書き

2020年06月22日
アニメ・特撮・邦画 0
NHK大河ドラマ「国盗り物語」

 これを見たの、かなり昔のことで(^_^;)。私を歴ヲタにした運命の作品だ。
 当時の私は日本史とか古文とか時代劇のお作法とかわからないまま見ていたので、大人になってから総集編を見て、なるほどそういうい意味だったのかと理解が後から来たり(古風なセリフとか)したものだった。もちろん原作も大人になってから。国盗り放送当時の私の動機としては、近藤正臣高橋英樹がテレビの王子様だったからだと思う(^_^;)
 そんなわけで、古い古い記憶をたどり、掘り起こし、総集編にない部分をこの機会にメモっておく。何しろ大昔なので、間違っていたら容赦なく正してください。

斉藤道三
 これを見ていた当時、私は中世の商業に縄張りや許認可?があるのは知らなかった。油の商売でもめるシーン(実力行使)が多々あったように覚えているが、油の売り買いごときに何故みんな血の気が多いのか(^_^;)は、わかってなかった。
 油屋が襲撃され、おまあ様が神隠しと称して拉致誘拐される場面は総集編に収録されていない。もちろん道三が実力で奪い返しにいくのだが、その一件を狐に化かされたことにする、という話だったかと。もちろん当時の私は意味がわかってなかった。
 ちなみに、斉藤道三一代で美濃を取ったことになっているが、美濃に来たのは親の代説は当時からあったと思う。原作は小説だから、当然面白いルートを選択したのだと思う。

明智光秀
 「明智光秀」は「国盗り」でイメージが大きく変わった人物ではないかと思う。
 はっきりいって昨今、戦国物のゲームやコミック、女性向けコンテンツで、光秀といえば必ず若くてイケメン、しかも武芸の達人なのは、国盗り大河の影響だと思う。
 このひとつ前の戦国大河「太閤記」では光秀は佐藤慶が演じている。私は全然記憶にないが、うちの親の話では暗いキャラだったらしい。太閤記=秀吉は人気キャラだから、相対的に光秀が好人物に描かれるわけがない。若くて聡明な近藤光秀像にうちの親も驚いていたような覚えがあるので、佐藤慶が従来イメージだったのではと思う。
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 従来イメージというなら、おそらく歌舞伎がスタンダードだったろうから、歌舞伎「絵本太功記」の光秀はこんなかんじ。事情はあっても謀反人は謀反人。基本的には歴史上悪の烙印を押された人物だったのだ。

 当時、近藤正臣は女子にとってテレビの王子様だったので、子供心に関心を持ってドラマについていったのと、言葉遣いは古風でもあまり難しいことは言ってない。がりがりの権謀術数の裏読みみたいなセリフはなく、モノローグでは「わしは○○なのが××だ…」みたいな現代語。オフィシャルな場になると「ごんじょうつかまつる」なセリフで、当時の私は漢字変換できなかった(^_^;)が、意味がわからなくても、話の流れをみていればだいたい想像がついたと思う。
 その程度の理解でもわかっていたのは、光秀は信長に対抗心を持っていた。斉藤道三の後継者指名?を受けているが、方や織田信長は城持ち国持ち、自分は部下も領地もない浪人からスタートだ。信長の所へ行けばすぐ重用されるのはわかっているが(信長が俺を評価しないわけがないの意)、行きたくない。他人それも信長を当てにしたくない。というスタンスで、細川と共闘して将軍擁立に動く。
 足利義昭(まだ僧侶)を寺から脱出させる場面、追手を一人で斬り伏せて戦う。フィクションに登場する明智光秀は大抵剣術など武芸の達人に描かれるのも、このシーンの影響もあるかもだ。

こんなシーンがあった
・尾張統一前あたり。信長が出兵すると清州城が留守になる。濃姫が鉢巻きに武装して、城代として居座る。
・信長と光秀の初邂逅シーンは、織田領の村のはずれ? 街道を通る信長の行列を、領民ら?の中で見送る光秀。こいつが信長か。
 通りすぎたあと、信長が「さっきどこそこの外れて俺を見ている奴がいた。あれは誰だ?」みたいなことを部下に聞く。
・総集編にある信長と光秀の対面シーン。そのあと、光秀は濃姫にも対面している。頭が薄いだのキンカンだの聞かされていた濃姫は、そんなことない、殿は口が悪いと思う。
・山内一豊と千代の話。結婚したばかりの二人、「一豊様ってどんな方だろう?o(^-^)o」と思いながらお嫁に来たという千代。お世辞にも美男子ではないが、でれでれのあまあまな一豊。川沿いの土手できゃきゃうふふしてると、すぐそばに雲水姿の多分伊賀のお師匠。なんだ御坊そんなとこで失礼だぞ(意訳)と文句をいう一豊に、坊さんは犬も食わんわみたいな顔で「けっ」とあしらう。
・本能寺の変へつながる動機?。「殺してやる!」という自らの心の声を聞いてしまった光秀は、信長が死ぬ、信長を殺す、という考えに捕らわれる。織田軍が各地に分散、展開している状況で、
光秀「信長様を誰がお守りしているんだ?」
弥平次「???織田軍最強の我ら明智軍がお側にいるではありませんか」
光秀「あっそうであった」
・連歌の会に出てるとき、出席者から信長の話題が出て、自分の留守中に船遊びに出た女中衆をお手討ちにしたとのこと。それを聞いて光秀は顔色を変えて帰ってしまう。
・「時は今」この先がもう少しあった。
「水上まさる庭の夏山 行祐」、その後「花落つる池の流れを塞き止めて 紹巴」。光秀は紹巴の句に「せきとめて……やめろというのか?」と心の声で会話していたような。
・本能寺炎上。光秀は、終始まさか…という表情。恨み骨髄ではなくて、まさかこんな機会が転がってきて、まさか成功してしまうとは信じられない。信長を殺すという妄想が実現してしまうことにむしろ動揺している風に見えた。だから後のことを考えてなかった。このお話で本能寺の動機は、引き金になったのは領地召し上げや怨恨だが、光秀ノイローゼ説と思う。
・濃姫本能寺で戦死。最近の研究では実は長生きしたらしいが、この時代は本能寺で信長と心中の結末が多かったかも。国盗りでは、本能寺戦後、濃姫の遺体の運び出しがあり、光秀が自分の妻になったかもしれない女性…と悼むシーンがあった。
・このドラマで、信長の側室の話は記憶にない。あったかもしれないが私は覚えてない。道三や秀吉、孫一は女の話が多々あったかな。
・国盗り物語は1年間で、斉藤道三、織田信長、明智光秀3人の人生を駆け足で通り抜けるので、拾わないエピソードも多かったのだろう。

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 というわけで、私はだいぶ前に総集編DVDを買ったのさ。お宝円盤。
 私がこの中で特に好きなシーンは、延暦寺焼き打ちで、高橋信長と近藤光秀が口論?のくだり。ものすごい迫力の早口の文語体がかっこいい。しびれる。最後にキレて光秀を黙らせる信長。今風にいうとエモい。

 それと原作文で印象的だったが、ドラマにあったかは記憶が定かでないが、あったような気もする……。配役が絶妙すぎて、原作読んで脳内映像で記憶が上書きされている可能性もある。
 秀吉と光秀の場面で、秀吉が何か敵の城の構え?かなんかを教えてくれと光秀に頼みにきて、光秀が地面に図をひいて説明する、その記憶力に秀吉が驚く、という場面。


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この記事を書いた人: 正岡
■生涯一腐女子。腐女子の本懐を極める。追っかけ中→小西克幸。市川猿之助。松田龍平。蒼井翔太
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