蒼井翔太写真集「生きていく」

(ねたばれのない感想)
「生きていく」
この題名を見たとき、正直私は不安でいっぱいになった。ファンの仁義でDVD付きを予約してしまってからも、ちょっと後悔していた。
私は、歌やライブの円盤、ブロマイドなど、音声と映像だけでも十分満足している。
正直いって、日本の陸続きのところに暮しているであろう蒼井翔太という芸能人のことは、なるべく具体的には考えないようにしていた。私、芸能人のおっかけって若いときにやって(^_^;) 金で買える商品以外は不可侵領域と決めている。
つまり、映像や音声になった商品は金で買える。商品そのものは私のもの。
でも心や魂は買えない。お客はそんなものまで買ったつもりになってはいけない。
だから「生きていく」のような、人格や信条に触れるような文言を見ると、蒼井翔太という人の内面性にひっぱられそうでちょっと怖かった。
だって、それは蒼井翔太の人生なの。
私はそれにてら銭投げてるだけなのに、この人は欲しいものは手に入ったのだろうか。やりたいこと、望んだことはかなったのだろうか。と、まるで自分のことのように考えてしまうのが、やっぱり私は怖いのね。
そんなわけで、なぜ蒼井翔太なる人がこの題名をつけたかは、それがどんな意味なのかは、私は考えないことにする。
とりあえず、写真を発行できるのは、視界良好ということなのだろう。見る用と保存用買いました。
写真集には音がない。
私たちが普段よく知っている蒼井翔太は、歌ありきだと思う。
歌わない蒼井翔太はどんな存在だろう。
この写真集でそれがわかる。自分は蒼井翔太に何を見ているのか。
でも写真集の蒼井翔太は止っている。
明日は多分違う人なんだろうと想像しながら、私たちも生きていくのだ。
同じ陸続きの星の上で。