さすがにお衣装の写真(公式とか円盤画面とか)のっけるのはファン仁義的にだめだろう、ということで、半ば義務的な動機で絵におこしたわけなんですが、お目汚しですいません素人なんで。でもその努力のおかげで、実は私いろいろと気付いたこと、感じたことなどがあります。
生地、素材は何だろう?
後ろはどうなってるんだ?
髪形は?
小物や飾りは?
何故この色を選んだんだろう?
……ということを、描くにあたって考えるんですね。布の柔らかさや厚みみたいなものは、映像で見てるだけだと気にもしなかったけど、衣服だと思って絵にするときは素材はは意識します。そのためまじまじと静止画像を見つめて初めて、こんな形をしていた、こんな手の込んだ作りだったんだ(@_@)と理解したり。ほんとに今までしょーたんの顔しか見てなかったんだな(^_^;)私。
それで、私は模写をしているわけじゃないので、ドレスを映像や写真で見て、自分の絵でどんなポーズや表情つけるかは、その時の思いつき。今思うに、最初に人体ひとつ作って、それを使い回せば簡単だったのに(^_^;)、ひとつひと違うポージングにしてしまったのは、やっぱり衣装から受ける印象みたいなものがあるからかなあ。
白いドレスの「I am」 これを会場で見たときは、衝撃を受けた。まさかのウェディングドレス? あとからご本人様がupした衣装写真を見ると、それは違う(^_^;) でもワンピースじゃない?上下セパレーツなのかな?後ろどうなってるんだろう?ファスナーなのかな?どうやって着るんだろう? 写真だけでは構造がよくわからない。そもそもスカートなのか?オーバースカートみたいなのが重なってて、構造も不明。ステージでは、移動やダンスなどの動きはなくて、ひらひらふわふわしていたことしかわからなかった。 写真で見てわかったのは、脇や腹など胴の一部が露出していること。(でも長袖で立ち襟だから、てっきりウェディングドレスなのかと(^_^;))裸足。髪飾りは鳥の羽根。 これは何のドレスなんだろう?なんでこんな形をしてるんだろう?と描きながら考えてました。 このドレスで歌ったのは2曲だけ。だから歌と強烈にリンクしていることだけは明らか。
それで、自分で描いてみて、あれ?(^_^;)と思ったんですが、どうもなんか仏像っぽい?ドレスが。 おかしいな。普段見せない部位が露出しているのだから、もっとエロチックなドレスに描けると思っていたのに。 えーとですね、衣服というのは、現代人の我々にとっては趣味、好み、行動目的の延長にあるものだけど、従来はもっと社会的なものだったはず。性別、身分、権威、富、地位、などをあらわすものだった。身分制階層社会では特に。 ところが、この白いドレスには、そうした権威や技術に根ざした装飾がない。着る人を大きく美しく見せるための、織りや染色、刺繍、ボタン、ベルト、コルセットやハードチュールなどを使った技巧とか。靴も履いてないし、髪を飾るのは宝玉ではなく、鳥の羽根だ。だから、描いてみたら仏像?という印象を得たんだと思う。 私の変なカンは正しいと思う。このドレスは「飾らない私」を表現したものなんじゃないか。衣装で着飾って見せているのではなくてその逆、つまりヌード表現のようなもの。そういう意味で「私は私」と自己主張する歌とはリンクしているんじゃないか。と思えるのです。
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花嫁御寮のような着物ドレス Øで麗しいドレスは、多分オープニングに登場する折り鶴ドレスがそれに相当するのかな。 絵に彩色するのに、水彩やインクカラーは違うな……と思って、幼稚園児みたいな色塗りにしてしまったのは、目にも絢な色合いと素材感からくる印象に影響されて。 ずっと赤いドレスだと思っていましたが、これ赤じゃなくて、日本の伝統色ですね。朱と金とアクセントに黒をはさんで、帯と帯締めもあでやかで、素材も構造も凝ったお衣装。きれいです。一時停止にしてじっくり眺めていただきたい。 私、着たことがあるからわかります。これ、花嫁衣装の色打ち掛けですね。 MCでしょーたんが折り鶴のイメージだと申告なさってるので、ずっとそう思いこんでましたが、鶴の恩返しだったら着物は白で十分。色を置いてみて初めて、これは花嫁衣装だと思いました。 やはり恋の歌だから。 でも、この衣装、右肩を脱いでますよね。戦闘態勢? この衣装で、「零」から「MURASAKI」までを歌うわけなんですが、どうしたことか絵は暗い表情に描けてしまいました(^_^;) 花嫁衣装だと思ったのに。やっぱりこの歌は約束した君を思うだけで、ハッピーエンドにはならないのかも……。 ちなみに、「零」のミュージックビデオでは衣装は黒。前に下る大きな帯。煙管を手に、ここにはいない誰かを思う「お姫さま」だったです。 |
prismの人魚姫 この衣装は、まず宙乗りを前提として、幅広のパンツに、長い長い後ろ裾などの裳?のようなものがついていて、風に翻るような薄物を袖などにも使っている。前合わせが着物っぽいけれど、袖まわりを見ると和服ではない。 ダンサーの衣装と素材が共通していて(薄紫と青。羽飾り)、ダンサーとセットで作られているのがわかる。 全体が薄青いカラーなのは「スマイルマーメイド」のイメージをひきついているからだろうか。 髪形はポニーテール?で、かんざしが何本もささっている。 絵では描き損ねてしまったけど、右腕は袖がついてなくて、ひじから先だけ。 右胸はビーズ?か何かの刺繍。左胸は羽根かざりで埋まっている。人魚姫なのに鳥? 最初がスマイルマーメイドの歌だから海のお姫さまで始まるのだけど、海でも空でもたいした違いではないわね。 あれ?この絵はなんか笑ってる? 私は深く考えて描いてるわけじゃないんですが、この衣装のとき、ずっとダンサーに囲まれてにぎやかなステージだったから。お姫さまは一人旅じゃないから。 |
つづきます。