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正岡

おたくな奥様快楽通信

宇宙円盤大戦争 ヒロインの悲しみは男どもにはわからない

2018年01月17日
アニメ・特撮・邦画 0
「宇宙円盤大戦争」1975年7月公開(東映)

一行感想。ネーミングとか色指定とか超ダサい(^_^;) あの姫は美女なんかブスなのか、どっちなんだ?はっきりしろ。

お話。地球に円盤群が飛来。地球人として暮していたデュークフリードの前に現れたのは、円盤軍の司令官であり幼なじみのテロンナ姫だった。彼らの目的は、デュークが祖国フリード星を離れるとき持ち出したガッタイガーで…

 マジンガームービーで最初に出たDVD版には、これ入ってないですが、最近出たBlu-ray版にはあるみたい。私はオンラインで見ました。テレビで一度見たきりだから、何十年ぶり?(^_^;)

 文献で指摘されなくても、これがグレンダイザーのパイロット版だったのはわかる。この映画にはオープニング主題歌があり、それがそのままグレンダイザーのエンディングに使われているし。敵やロボットのネーミングがカッコ仮(^_^;)なかんじだし。
 でも、デュークフリードの甲冑ぽい衣装デザインは、この時点で完成している。主要な人物名も人間関係も(牧場とか宇門博士とか)、グレンダイザーとそのまま同じなので、この映画作った時点で物語と設定はでき上がっていて、あとはデザインを詰めるだけだったのだろうな。



 それで疑問などちょっと。
 これって永井豪作品なのは、とちょっと意外なかんじ。宇宙人が出てくるお話描く人だっけ。それと主人公が王子様で、身分を隠して平民の中で暮している……とかこのベタベタな時代劇設定は、本当に永井豪なのか?
 それはともかく、なぜここでUFOなのか。
 このへんのグレートマジンガーの映画では、謎の円盤とか宇宙からきた怪獣と戦っている。地球で一番強いマジンガーが、ゲッターと協力して戦うほど強い相手がもう地球にはいないので、地球外にそれを求めた、というのはあるだろう。でも「主人公が宇宙人」は、だいぶ飛躍した設定じゃないかな。
 つまり、そういうアニメが作られるというのは、子供がそれを不思議に思わない。世間でそういうの常識。という時代になっていたということなんだろうな。UFOとかスペオペとかそういうものが流行っていたのか、全然思い出せないけど。
 ちなみに私は、ちょっと背伸びしてハヤカワSF文庫とか読んでいた頃。やっぱりSF流行」っていたのかな。

 それで、何十年ぶりに見た感想。試作品カッコ仮だから、たいがいのことはいいとして、どうしても許せないのはヒロイン・テロンナ姫。
 テロ女、とかひどい名前(+_+)
 外見も、微妙な厚化粧と、どうスタイリングしたらこうなるのかわからない上にちっとも美しない髪形、ダサいドレス。これは美女という設定なのか、それとも悪役だから悪女(ブス)設定なのか、どっちなの? 声はブリジッドバルドーなのに(^_^;)
 デュークが部屋にくるとき、テロンナ姫のドレスが赤になるんだけど、意図するところはわかるけど(赤は恋の色)、宇宙服のダサさといい、いろいろ残念でものを着せられてかわいそう。
 このお話、敵の王の娘がなぜ、フリー土星でデュークと幼なじみなのか、フリード星は最強兵器ガッタイガーを持ってて滅んだのか、いろいろ描かれてないものがある。でも、エンディングの「燃える愛の星」がなかなかいい歌で、なとなく納得しつつ終われるのはいい。エンドマークのジャーンなBGMはいらんな。
 ああ、このときの東映まんがまつりは、グレートも円盤ロボも、しんみり終わったんだね。

テロ女ドレス三態
↓登場時はブルー。クールなイメージ。袖がシースルーになって、手間はかかっている。
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↓デュークの回想のなかのドレスは白。無垢、清純、純潔の表現。でもミニスカ。
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↓デュークと再会する場面。赤はエロスの色。彼女の真意は色に出ている。
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恋愛を当らずさわらずですませる、子供向けアニメとしてはけっこうがんばった表現なのだ。
でも、これって女の子の着たい服ではないよね…
シースルーの袖はかえってババ臭いので、無いほうがよかった。
でもわざわざ袖をつけたのは、肌の露出がだめとか、何か理由があったのかもしれない。

ごめんつぎこそグレンダイザー(つづく)

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この記事を書いた人: 正岡
■生涯一腐女子。腐女子の本懐を極める。追っかけ中→小西克幸。市川猿之助。松田龍平。蒼井翔太
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