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正岡

おたくな奥様快楽通信

TVアニメ「DYNAMIC CHORD」の感想

2017年12月23日
蒼井翔太 0
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 とりあえず、ですね、アッポリの新曲は買って本懐を遂げました。
 エンディングで使用された「BACK 2 SQUARE 1」。2曲目のいわゆるB面曲「HOLDING OUT」が超よかったです。さいごまで聴くと、ああやっぱり蒼井翔太さすがじゃんサイコー。劇中フルで流すのはこっちを使って欲しかったな。
 さて、問題は最終回で披露した新曲が、映像円盤封入特典ということなのだ(^_^;) しかも来年中の人イベントもありとか、いやあ参りましたな(^^ゞ


TVアニメ「DYNAMIC CHORD(ダイナミックコード)」2017年放送

 一行感想。アニメ化の苦悩がダイナミック。

 前々から思ってるわけなんですが、ゲーム原作のアニメ化って難しいと思う。
 まず、原作ゲームの中の物語をそのまま描けない。
 ゲームはやるものだから、ゲームのシナリオはそのままドラマ台本にならないわけで、物語として書き出すと案外話が短い。全体の整合性がとれないとか。不必要に登場人物が多いとか。原作ゲームどおりやっても、ゲームはプレイヤーの空想で美化されているので、映像にするとなんだか見劣りするものなのだ。
 だからといってサイドストーリーや後日談的な内容にすると、キャラクターや世界観を壊したり変質させてしまいかねない。それは原作者にしか許されないことだし、そもそも原作ファンがそんなものを望んでいるかどうか。
 そんなわけで、「ダイナミックコード」も、いったい何をどうアニメにするんだろう?と、始まる前からわくわく謎だったo(^-^)o

 このお話は、原作ゲームの物語をふまえて、その数年後という設定になっているようで、主人公たちは成人し、プロのバンドとして芸能活動をしている。多分続編ではない。元は乙女ゲームなので、ヒロインが絡む物語のはずだが、このお話の関係者に女は一切出てこない。カノジョのいるバンドマンは支持されない、という営業的判断だろう。それは間違っていないとは思う。
 だが、しかし、お話が壊滅的につまらない、いや、むしろそこに話はない。
 ドキュメントムービー?
 通常取り扱いやすいバンドもののお話といったら、例えば……音楽の方向性をめぐってバンド内でいさかいとか。売れ行き不振とかスランプとか。ライバルバンドや外部からのメンバー引き抜きとか。クライアントと衝突とか。ダイナミックコード社が不渡りとか。ハニトラとかゴシップとか炎上とか訴訟沙汰とか。ありとあらゆる下世話な事件思いつくよね(^_^;) そして、カルテットナイトがゴールドディスクを受賞したような、輝かしい成功談とか。
 しかし、ダイナミックコードアニメはそういう話じゃないの。
 4つのバンドは、ボーカルはだいたい失踪が趣味で、理由はちょっと落ち込んでるだの、仕事が気に入らないだの、ちょっと誰かと喧嘩しただの、5分で解決できそうなつまらない案件でふらっと姿を消す。しかし3話後には晴れやかに何となく元の鞘に収まっている程度の、本当につまらないトラブルを、4回に渡って見せられた。ごめんなさい、なんだかさっぱりわからない。
 おまえらプロのバンドだろ?真面目に稼げよっ(^_^;) と、つっこみどころ満載で、ニコ動なんかでは逆に盛り上がってしまったり(^_^;)
 キャラクターの内面に踏み込んで行かないのは、カメラマン視点もしくはマネージャー視点のお話だから? あるいは原作のキャラクター崩壊とか解釈違いにならないために、ちょっと距離を置いた謎なキャクター描写で正解なのかもしれない、と終わってみるとそう思います。
 印象に残ったお話は、最初のKYOSOのヨリトかな。これが一番難易度が高いお話で、毎週「???」を飛ばしながら見ていた。
 でも、何をやってるのか、何が動機なのかさっぱりわからないのは、4バンドともみんな一緒だった。

 というわけでゲーム原作のアニメ化は難しいのである。予算があってもなくても同じこと(^_^;) どっちみち演奏シーンは実写にはかないません。
 うーん、なんか始まる前はハニビ公式が流してる、それぞれの曲のPVみたいなのを想像してたけど、なんか違ったね(^_^;)
 

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この記事を書いた人: 正岡
■生涯一腐女子。腐女子の本懐を極める。追っかけ中→小西克幸。市川猿之助。松田龍平。蒼井翔太
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