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正岡

おたくな奥様快楽通信

映画「破裏拳ポリマー」 の感想

2017年10月26日
アニメ・特撮・邦画 0
映画「破裏拳ポリマー」2017年公開

 一行感想。昨今のアニメ原作映画いわゆる実写化で、これは納得の出来。

 申し訳ないことに、機会を逸して映画館で見れませんでした。
 原作に相当するTVアニメ「破裏拳ポリマー」は、もちろん放送時からファン。再放送も何度も繰り返し見てます。ガッチャマン、キャシャーン、ポリマー、テッカマン、と往年のタツノコのSFヒーロー作品群のひとつ。中でもポリマーはお話も設定も鬱展開がないので、楽しくかっこいいヒーローアニメなのだ。

 映画ポリマーで、まず苦心したのは、やっぱりポリマースーツの製作じゃないかと思う。
 アニメなら色を塗るだけで変身でも変形でもできるけど、現実生身の俳優に着せて動けるデザインと造作が高いハードルなんだろうなと思う。しかも原作アニメの見た目にできるだけ寄せて、なおかつ現実感もあり、とか要求されるハードルが高い。特にポリメットのデザインとカッコよさ。これが実写ならではの現実感に一番貢献していると思う。
 次に苦心したのは、俳優陣の格闘技アクション。だろうな。坂本監督が撮るときいて、アクションシーンは、男優も女優も期待してました。
 鎧武士役・溝端淳平。ごめんなさい、名前知らなくて全然期待してなかったけど、意外にかっこよかったです。演技もアクションも。相方刑事役・山田裕貴もアクションやってます。原幹恵が転身ポリマーとか、これは反則技ですね(^_^;)
1710260.jpg
これはハリケンポリマーではありません(^_^;)
赤い奴が主人公です


 物語について。

 うーん。これはどうなんだろう。ポリマーの映画でこういう話を見たかったかどうか。好みが分かれるところかな。
 私はもうちょっと、バリッとスカッとしたヒーロー映画を期待していたけど、そこまでお手軽映画でもなかったかな。父子もののお話は悪くなかったけど、もやっとする部分もあったかな。

 元々のポリマーは仮面もののヒーローアニメなので、ジャパニーズカブキスタイルにのっとって堂々と時代劇のような口上と名乗りがある。敵もカブキスタイル?謎の派手派手怪人コスチュームで、ザコ兵がわらわら沸いてくるのをポリマーが素手(空手)でぶっ飛ばし、いうなれば仰々しい名乗りをする仮面ライダーか戦隊(昭和っぽいやつ)みたいなアニメ作品だった。
 映画ポリマーは、アニメのような荒唐無稽なヒーロー映画じゃない。そこはライダーや戦隊との差別化なのだろうけれど、刑事もの映画の延長で、ちょっとSFチックな道具を追加した映画。そういう印象で見た。
 これで正解だったのかはわからないけど、男優が体を使ったアクションシーンが見せ場なので、現実感に欠けるSFヒーロー設定?じゃない方がいいのかな。私は時代劇っぽいノリが好きだけどね。
 いや、ひょっとして、謎のコスプレ怪人とザコ兵軍団を出さないのは、ひょっとすると予算の都合かもしれない(^_^;)

 お話はシリアスだけど、物語上のつっこみどころ?はある。
 まず、謎の陰謀設定だが、登場人物が少ないので、犯人や真相が映画始まってすぐ想像がつくこと(^_^;)
 父親や過去エピソードで、回想シーンがない部分はどうもよくわからない。お父さんがなんで死んだって?
 女戦士は絵的にはいいけど、どんなに悪女でもこれをぼこぼこにして倒せないので、爽快感がなくなるんだよね。だから女の自爆しか解決方法がない。
 あと、公務員には移動があるので、ヒラ刑事がポリマシステムを預かるとか無理だろう。ポリメットだけは主人公が持って旅に出る方がよくないか?安全上。

 でもでも、神保悟志がポリマーコスをしてくれたので、まあこの映画、よしとしよう!(〃▽〃)
 

追記。ハリケン流の空手技がリアルにかっこよかったです。アニメだとそこらへんは重力から開放された宇宙的なアクションシーンだったたんだけど、「反動三段蹴り」「真空片手独楽」は鉄拳とかの格闘ゲームでやれそうなリアリティ(見た目の話)を感じた。幻影ハリケンはこれはこれでしょうがないか。

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この記事を書いた人: 正岡
■生涯一腐女子。腐女子の本懐を極める。追っかけ中→小西克幸。市川猿之助。松田龍平。蒼井翔太
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