極上文學「薮の中」

極上文學「薮の中」2013年6月公演

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 蒼井翔太の舞台仕事を探索するぞ。

 こんな公演があったんですね。遅れてきた蒼井翔太ファンなので、DVDで観劇します。
 「極上文學」は、様々に個性的な舞台を企画制作するCLIEというところの制作で、蒼井翔太は、2013年に「薮の中」「Kの昇天」2作に出演している。ちなみに「ペルソナ3」もこの会社が携わっている。
 2013年というと、多分アニメのレギュラーはうたプリくらいだったはずで、声優や歌以外にもいろんな場で修行していた、というのがわかる。2014年から始まる「ペルソナ3」だって、そりゃあ、いきなり座長公演とかやらせてもらえるわけないわね。こうやっていろいろな舞台に呼ばれて、地味に実績を積んでいたのね。

 「極上文學」は朗読劇ということで手に台本は持っているが、スタンドマイクの前に立つスタイルではない。役の衣裳をつけ、セットが組まれた舞台や会場内を、台本を持ったまま移動したりの動きや、多少のアクションもある。BGM、照明、効果音などの演出もあり、視覚的な見せ場も用意されている。

 実は「薮の中」DVDは現在入手困難で、私も中古市場で探すのに苦労しました(+_+) はっきりいって、発売時よりも中古の方が高い商品。これも蒼井翔太が出世したおかげか。2枚組DVDに、キャスト違いの3公演分が収録されていて、蒼井翔太はそのうちの2公演に出演してます。

出演
 多襄丸/小野賢章、津田健次郎
 夫/鮎川太陽、松本寛也
 女/蒼井翔太、玉城裕規
 検非違使/藤原祐規、林修司

お話。杉木の元に男の刺殺体が発見された。ほどなく犯人の盗賊が捕まり、検非違使は事件を調べるに、盗賊、被害者の妻、そして霊媒に呼び出された被害者本人、それぞれの証言が食い違う。犯人は誰だったのか?

 あれ?「薮の中」てどんな話だっけ???と思って、これを機会に原作を読み直しました(^_^;)
 「薮の中」を映像化して有名なのが黒沢明監督の「羅生門」。あれも原作にない部分、つまり真相が書き足されてたはずだけど、原作はどんなだったんだっけ?と気になって、何十年ぶりかで読みました。(最後に読んだのって中学生だったかな。)
 当事者の主張が食い違う、それも自分が犯人だと言い張る、のは覚えていたんだけど、それ以外の部分を原作で確認。読み返すと確かに、こっちの証言には出てくるけど、そっちには出てこない、みたいな断片的な謎証言があちこちにばらまいてある。簡潔な文章でぴしっとまとめているけど、この中にヒントが沈んでいる?
 改めて原作読み返してわかったけど、極上文學「薮の中」のセリフとかほとんど原文そのまま。例えば、ちょっと今風な文言で証言する盗賊とか、原文通り過不足なし。文學はフォントの羅列で成り立っているものなのだから、そこは極力いじってはいけない部分ではある。当たり前。
 脚本の苦心したところは、事件の最初の発端の部分と、事件を吟味する検非違使の言動をふくらませているあたり。そして事件の真相に迫るのだが、検非違使は絶命してしまう? え?なに?(@_@)
 この結末?的な部分は、原作にはない。原作は誰か嘘をついている、なぜ彼らは嘘をつくのか、つかなければならないのか、という何かを暗示しているだけだ。そこは脚本家はいうなれば読者的な立ち位置で、俺はこう思うな部分を追加しているわけなのだ。原作重視ならこういうのは要らないけど、私は思うに、これは舞台劇。観客は検非違使になって事件を見ていたのだから、何か結末とか結論のようなものは用意されてないと納得いかないわねとは思う。でも真相はこうだとはっきり言い切ってるふうでもないし、いろいろと想像の余地を残してる。納得したわけではないけど、それを含めて「薮の中」たるお話なのね。謎解きのヒントを探して、何度でも見られる作品ではある。

 さて、蒼井翔太の役は「妻」。真ん中分けのロンゲで、中世の貴婦人ぽいお衣裳。蒼井翔太は背が低い人ではないから間違っても女性には見えないけど、演じる声を聞いてびっくり。女性役を演じるのときの声のチャンネル?のようなものが、2013年の蒼井翔太にすでにあるのがわかる。その場しのぎの裏声ではない。最初から最後まで、女性役の声の形のようなものが崩れない。歌手としては女性が一人称の歌もっけっこう歌ってきてるから、歌唱の中で会得した技だろうか。
 加えて、見た目もいい(・∀・)!! 衣裳とか似合ってるし。声だけじゃなくて、ルックスでも女形いける、みたいな。
 そうした画像補正もかかって、これの蒼井翔太は一見の価値あり。といえる。DVD買って良かったです。

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