土曜ワイド劇場 江戸川乱歩の美女シリーズ「黄金仮面」
土曜ワイド劇場「江戸川乱歩の美女シリーズ」
第6作「黄金仮面」(妖精の美女)1978年

一行感想。神回。伊吹吾郎回再び!
第6作「黄金仮面」(妖精の美女)1978年

一行感想。神回。伊吹吾郎回再び!
「黄金仮面」てあれだろ?ゴレンジャーの怪人第一号の?(^_^;)
このなんていうか、視覚的に分かりやすすぎる仮面とマントなんて、いい大人がなにやってるんだよ? 大人が見る時間帯のドラマにこれってどうなんだ?
でも原作どおりだし!
この飛鳥仏みたいな黄金仮面のデザインは、少年探偵団などの本の表紙などに描かれているものにきちんと似せている。ドラマの明智小五郎は設定上現代だからって、ピカソとかムンクな前衛アートみたいなお面にしなかったのは偉いと思う。このドラマを撮っている人たちには、何か乱歩作品についてのこだわりがあるのだろうか。
お話は、明智探偵の一人語り(カメラ目線)から始まる。ああっなんかいつも違う。タイトルもいきなり「江戸川乱歩の黄金仮面」だし。
この回は何かぐっとひきこまれるものがあって、お話がわかっていても、最後までわけのわからないわくわく感にひっぱられた。
脱ぎ要員の女優さんたちもばしーっと見事な脱ぎっぷり。脱ぐだけじゃない、派手な血糊で死ぬ芝居。しかも意外と映ってる時間長いし。
モーターボートやヘリやロープウェイなど、金も時間もかかりそうなロケ満載。全体的になんか勢いがあるから、国宝には見えない仏像もご愛嬌(^_^;)
黄金仮面はもちろん伊吹吾郎。日系フランス人役で、つたない日本語で会話しつつ、おなごのご機嫌をとってるときはなんだかぱっとしないのだが、最後の最後で正体を現した途端、顔が変わる。きりきりっ。え〜かっこいい〜(〃▽〃)
私が伊吹吾郎を初めて見たのは、TVで「無用の介」だった。さいとうたかおの劇画みたいな顔の人が本当にいるなんて!背も高くてがっちりしてて、ほんとに劇画の中の人みたい。一目で顔も名前も覚えたくらい印象的だった。侍顔なので大河ドラマでもよく見かけたな。生年月日から計算すると、この黄金仮面役の時、32歳くらいです。
そして不二子嬢は由美かおる。この時28歳くらい? シャワーシーンがあって、背中からぎりぎりまで撮ってる。そして黄金仮面とのラブシーンもo(^-^)o
↑テニスよりも格闘技の方が得意そうなメンツ
このお話は、黄金仮面が実はアルセーヌ・ルパンなのは、有名原作だから知ってる人も多いだろう。伊吹吾郎があやしい外国人役というだけでもういろいろわかっちゃうよね。でも次々人が死んで、本当にルパンが犯人なの?偽物を含めて、黄金仮面はどれが誰? 無関係な登場人物もごちゃごちゃいて、そして不二子お嬢様のラブロマンスはどうなる?
あれっ?結末は原作と違う? お話ももしかしたらあちこち予算の都合で違うのかもしれないけど。
私は「黄金仮面」はジュニア版も大人版(文庫)も読んだはず。内容は覚えてないんだけど、文庫で結末を確認したのは間違いない。最後、不二子嬢と駆け落ちできなかったことは子供心(当時中学生(^_^;))にショックで、「明智め、余計なことを…」と思ったことだけははっきり覚えている。文庫の大人版が駆け落ち失敗なのは間違いないけど、ジュニア版もそうだったのかな?
このドラマの脚本も監督も、きっとそう思って原作を読んだのに違いない。伊吹吾郎ルパンと由美かおる不二子は、2人でボートで沖へと消えてゆきました。めでたしめでたし。明智探偵も2人の無事を信じているようです。ああ、死人を3人も出したけど、ええ話じゃった(〃▽〃)
ちなみに、あのかっこいいテーマ曲も、この6話から使用。EDで気分盛り上がります。
「黄金仮面」が書かれたのは戦前で、その時代の一般的な感覚として「婦女子が毛唐などと駆け落ちなどまかり成らん」で、あの結末は誰も疑問に思わなかったのかも。というのも、当時の戸籍とか国籍は、外国人と結婚した場合、日本人男と結婚した外国人女は日本国籍になるが、外国人と結婚した女は日本国籍を失う。しかも父親が日本人でないと、子供は日本国籍はとれない父系主義だったのだ。そんなわけで明智先生が駆け落ちを阻止したのは、彼女の社会的な利益を守ろうとする善意なんだろうけど、やっぱり余計なお世話よね(^_^;)
原作の不二子嬢は、その後どうなったのかしら。ガイジンのドロボーと駆け落ちしようとしたお嬢様だよ?どこかいいところへお嫁にいったのかしら。原作に書いてあるかな。
ところで「悪魔の紋章」も「緑衣の鬼」も「黄金仮面」も、私はジュニア版で読んだんだけど、それは今売ってないらしいです。
往年のポプラ社版少年探偵は、乱歩先生の少年探偵団シリーズは復刻されているんだけど、大人向けの明智小五郎シリーズを、ジュニア用に書き下ろした(もちろん他の作家が)版は出てない。
確かにそれは元々少年探偵団じゃないんだけど、本家の明智小五郎シリーズを読めばいいんだけど、でも少年探偵シリーズとして「黒蜥蜴」や「黄金仮面」を読んだ体験は事実としてあるわけで、それをもう一回読んで確認したいと思うのは、そんなに間違っていることなのだろうか。
ドラマはつづく。
このなんていうか、視覚的に分かりやすすぎる仮面とマントなんて、いい大人がなにやってるんだよ? 大人が見る時間帯のドラマにこれってどうなんだ?
でも原作どおりだし!
この飛鳥仏みたいな黄金仮面のデザインは、少年探偵団などの本の表紙などに描かれているものにきちんと似せている。ドラマの明智小五郎は設定上現代だからって、ピカソとかムンクな前衛アートみたいなお面にしなかったのは偉いと思う。このドラマを撮っている人たちには、何か乱歩作品についてのこだわりがあるのだろうか。
お話は、明智探偵の一人語り(カメラ目線)から始まる。ああっなんかいつも違う。タイトルもいきなり「江戸川乱歩の黄金仮面」だし。
この回は何かぐっとひきこまれるものがあって、お話がわかっていても、最後までわけのわからないわくわく感にひっぱられた。
脱ぎ要員の女優さんたちもばしーっと見事な脱ぎっぷり。脱ぐだけじゃない、派手な血糊で死ぬ芝居。しかも意外と映ってる時間長いし。
モーターボートやヘリやロープウェイなど、金も時間もかかりそうなロケ満載。全体的になんか勢いがあるから、国宝には見えない仏像もご愛嬌(^_^;)

黄金仮面はもちろん伊吹吾郎。日系フランス人役で、つたない日本語で会話しつつ、おなごのご機嫌をとってるときはなんだかぱっとしないのだが、最後の最後で正体を現した途端、顔が変わる。きりきりっ。え〜かっこいい〜(〃▽〃)
私が伊吹吾郎を初めて見たのは、TVで「無用の介」だった。さいとうたかおの劇画みたいな顔の人が本当にいるなんて!背も高くてがっちりしてて、ほんとに劇画の中の人みたい。一目で顔も名前も覚えたくらい印象的だった。侍顔なので大河ドラマでもよく見かけたな。生年月日から計算すると、この黄金仮面役の時、32歳くらいです。
そして不二子嬢は由美かおる。この時28歳くらい? シャワーシーンがあって、背中からぎりぎりまで撮ってる。そして黄金仮面とのラブシーンもo(^-^)o

↑テニスよりも格闘技の方が得意そうなメンツ
このお話は、黄金仮面が実はアルセーヌ・ルパンなのは、有名原作だから知ってる人も多いだろう。伊吹吾郎があやしい外国人役というだけでもういろいろわかっちゃうよね。でも次々人が死んで、本当にルパンが犯人なの?偽物を含めて、黄金仮面はどれが誰? 無関係な登場人物もごちゃごちゃいて、そして不二子お嬢様のラブロマンスはどうなる?
あれっ?結末は原作と違う? お話ももしかしたらあちこち予算の都合で違うのかもしれないけど。
私は「黄金仮面」はジュニア版も大人版(文庫)も読んだはず。内容は覚えてないんだけど、文庫で結末を確認したのは間違いない。最後、不二子嬢と駆け落ちできなかったことは子供心(当時中学生(^_^;))にショックで、「明智め、余計なことを…」と思ったことだけははっきり覚えている。文庫の大人版が駆け落ち失敗なのは間違いないけど、ジュニア版もそうだったのかな?
このドラマの脚本も監督も、きっとそう思って原作を読んだのに違いない。伊吹吾郎ルパンと由美かおる不二子は、2人でボートで沖へと消えてゆきました。めでたしめでたし。明智探偵も2人の無事を信じているようです。ああ、死人を3人も出したけど、ええ話じゃった(〃▽〃)
ちなみに、あのかっこいいテーマ曲も、この6話から使用。EDで気分盛り上がります。
「黄金仮面」が書かれたのは戦前で、その時代の一般的な感覚として「婦女子が毛唐などと駆け落ちなどまかり成らん」で、あの結末は誰も疑問に思わなかったのかも。というのも、当時の戸籍とか国籍は、外国人と結婚した場合、日本人男と結婚した外国人女は日本国籍になるが、外国人と結婚した女は日本国籍を失う。しかも父親が日本人でないと、子供は日本国籍はとれない父系主義だったのだ。そんなわけで明智先生が駆け落ちを阻止したのは、彼女の社会的な利益を守ろうとする善意なんだろうけど、やっぱり余計なお世話よね(^_^;)
原作の不二子嬢は、その後どうなったのかしら。ガイジンのドロボーと駆け落ちしようとしたお嬢様だよ?どこかいいところへお嫁にいったのかしら。原作に書いてあるかな。
ところで「悪魔の紋章」も「緑衣の鬼」も「黄金仮面」も、私はジュニア版で読んだんだけど、それは今売ってないらしいです。
往年のポプラ社版少年探偵は、乱歩先生の少年探偵団シリーズは復刻されているんだけど、大人向けの明智小五郎シリーズを、ジュニア用に書き下ろした(もちろん他の作家が)版は出てない。
確かにそれは元々少年探偵団じゃないんだけど、本家の明智小五郎シリーズを読めばいいんだけど、でも少年探偵シリーズとして「黒蜥蜴」や「黄金仮面」を読んだ体験は事実としてあるわけで、それをもう一回読んで確認したいと思うのは、そんなに間違っていることなのだろうか。
ドラマはつづく。