ミュージカル「王家の紋章」 の感想

ミュージカル「王家の紋章」

2017年4月12日 帝国劇場(昼公演)
出演 浦井健治/宮澤佐江/宮野守

 一行感想。セリフより歌の方が多かった。歌になぎ倒された。帰宅してもずーっと頭の中で歌が聞こえていた。

 あの「王家の紋章」がミュージカルに。帝劇で(@o@) 
 私も実は「王家」の舞台化は長年の夢だった。まあ、今流行りの連載マンガというわけでもないし、妄想だけで終わると諦めていたのが、今頃になってまさかのミュージカル化。ならば一度は見ておこうと思ったものの、昨年初演はチケトリで無念の敗戦。今回は先行とか忘れてて(^_^;)、一般で出遅れたものの、とりあえず宮澤キャロル回がとれました。正直いうと宮澤回しか取れなくて、ああ〜ヒロインに差があるという前情報はほんとだったのね。でも、その日しか行けない私のために、歌って宮澤キャロル。
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 私は帝劇で公演見るの初めて。ちゃんとしたオケの入ったミュージカルも、宝塚以外で初めて見る。ミュージカル超初心者で、しかも比較対象は宝塚しか知らない、という私の感想を書く。

 終始、楽団と歌に圧倒された。帰宅途中も着いてからも、ずーっといつまでも音楽が鳴り止まないかんじで、なんていうか強い音楽に支配されてるかんじで、それはなんか気分は良かったです。
 印象に残ったシーンなど。
・ヒッタイト戦の終わったあと、イムホテプのソロ。ここがなんかすごいジーンと来た。歌詞は何言ってるか全然覚えてないけど、ドラマや世界観の大きさを感じたからだろうか。イムホテプて原作ではたいした仕事してないけど(^_^;)、歌う背景としてこれは何かすごかった。セリフでいくら文言を費やしてもできないものが、1分そこらの歌でできてしまうのね。
・歌が多くて、誰がどこで歌ったかあまり覚えてないし、歌詞も思い出せないくらいてんこ盛り。物語のつなぎになってる部分までほとんど歌で、まるでオペラみたいだった。(オペラはテレビでしか観たことがないですが。)ナフテラとか地味な立ち位置なのに印象に残った。
 メインのメンフィスキャロルイズミルウナスルカアイシスミタムンあたりは、2.5次元的な見た目寄り。衣裳もほとんど原作どおりだった。エジプトメイクはもっと濃い方がよかったな。歌舞伎っぽくなってだめなのかな。

 私はミュージカルとはどういうものか全然わかってないので、内容について何がどうあるべきみたいな意見はない。目の前で歌われているときは何の疑問も感じなかった。ひたすら歌と音楽に圧倒されて、脳が音楽脳になって、多分思考が止ってる。でも終わってから考えるとちょっと疑問も…
 少女マンガ原作をミュージカルという舞台に乗せて、多分にできることとできないことがあるんじゃないかとは思う。ミュージカルとして表現するとこうなります、ということで、原作の忠実な再現でなくてもいいとは思う。それで私の感じた疑問は、
(1)初めて王家ミュージカル見た人はお話わかる?
(2)恋愛物?それともファンタジー?
 二部構成になってて、前半終了で幕間になったとき、この流れで後半ヒッタイト戦まで行けるの?とちょっと心配になった。私はだいぶ話の展開が遅い気がした。ミュージカル的にはどうなのだろう?
 普通の舞台劇とミュージカルと何が違うかというと、多分ミュージカルは音楽の流れる速度で物語が一緒に進行していくことだと思う。ばばばばっとセリフで説明して一気に場面を端折ることができる普通の劇だと、ぎちぎちに詰め込むこともできるじゃない? ミュージカルは歌い出したら、それが終わるまでは、特にアリアみたいなやつが始まったらそれが終わるまでは誰も動かない。ト書きや情景描写なセリフにも全部メロディがついていたりすると、その音楽の演奏するスピードで、物語も一緒に進んで行く。果たして二幕で全部描ききれる内容だったのだろうか?
 私は原作をよく知ってるので、どこをどう端折られても、誰が突然出てきてもどういうキャラなのかわかってるけど、初めて見た人はわかるのかな。まあ歌で気分よくなって、細かいことはどうでもよくなっちゃうというのはあるかもしれないけど(^_^;)
 上演時間的に、これ以上お話は入らないという物理的な事情はあるかと思う。その制約のある中で原作の流れをうまく人っているとは思う。
 ヒッタイト戦は、開戦と落城の臨場感はいまいちだったかな。このお話で戦争はすごく重要な場面だと思うのだが、あっさり終わったような印象。
 ミュージカルを描く人たちにとって容認しがたいことかもしれないけど、王家の紋章の世界では権力や軍事力がないと愛は守れない。メンフィスもイズミルも、国家の威信と繁栄のため、そしてキャロルのために戦争もやる、そういう男である。それを肯定できないと、メンフィスのどこがよくてエジプトに生きるわになるのか、キャロルに共感できないと思う。私はメンフィスファンなので、私ならメンフィスのこのセリフは絶対削らないのに、という箇所はある(^_^;) そういう意味でも、少女マンガ原作の恋愛物としては何か筋目が通ってない気がした。
 ただ、少女マンガは大人目線では青臭いお話だ。それをもっと大人寄り?に視野を広げて歴史ロマン的な何かに昇華しようという意図がったのかもしれないけど。

 出演者について。
 宮澤キャロルは、歌が不安定で見てて心配になったり。ここはいい、さっきはよかったのに今度はちょっと…みたいな不安定さが気になったけど、ティーンエイジャーの小娘の役なので、これでらしくていいのかもしれない。
 マモちゃん、こんなに偉くなって……(^。^) 別に宮野ファンてわけでもないけど、よく知ってる中の人の晴れ舞台を見れて良かった。
 ミタムンの中の人がキャロルというのもありじゃないかな。それもちょっと見てみたい。

 この舞台は、いつか再演があるとしたらキャストも内容も変わるような気がする。そしたらまた見に行きたくなるかもしれない。というのが総合的な感想。とりあえず、帝劇に来たことをない人(私)を来させたという意味で、東宝さんの狙いは大成功である。


※それからどうでもいいことだけど、私はほんというと「王家の紋章」は歌舞伎で見たかった。戦争シーンに比重をおけるからスーパー歌舞伎とか(^_^;)
 でもでも私は、ずっと昔、宝塚誌に掲載された大地真央のメンフィス。あの時、舞台化して欲しかった。と今でも未練がある。時間は巻き戻せない。あの時なぜできなかったんだろうなあ。ごめん。メンフィスファン的にはやっぱり浦井健治よりも大地真央だな。男優の方が背が高くてかっこいいのはわかってるけど。



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