キイハンター の感想

「キイハンター」1968〜1973年(TBS)

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 傑作選集がDVDで出ているらしく、それのレンタル観賞中。まだディスク2まで見たところだけど、とりあえずここまでの感想とか。

 一行感想。怪人が出てこない&変身しない仮面ライダー?宇宙刑事ギャバン?。誉め言葉だよ。

 ええと、まずですね、私はこの番組は本放送で見ています。でも、物語の筋立てや裏表が理解できるより前の年齢(つまり小中学生)だったので、断片的な印象しか記憶にないです。多分再放送も見てないんだと思う。私の覚えているキイハンターは…
・千葉真一のアクションがかっこいい。格闘だけじゃなく、ヘリにぶら下がったり、高い所から飛び降りたり。
・野際陽子がかっこいい。
 他の出演者は、丹波哲郎と谷隼人は顔だけで記憶に残る。どんな話だったかはまったく記憶になくて、事実上初めて見るテレビ番組みたいなもの。

 それで感想なんですけど、なんかすごい既視感。特撮ファン的な意味で。映像の中身は古い(ファッションと車種とかロケの風景とか)けど、ああなんかこういう作品ていっぱい見てきた気がする……
(1)非日常なお話
(2)戦隊っぽい?オープニング
(3)千葉真一と野際陽子のこと
(4)こんな人出てたんだ…



(1)非日常なお話
 傑作選集なチョイスもあるんだろうけど、ストーリーの流れは意外に凝ってて面白い。連続殺人で謎が謎を呼ぶ展開だったり、意外な人物が犯人だったり、結末がどうなるかやきもきしたり。アクションシーンも多くて、1時間番組のわりには内容てんこ盛り。
 ただし、マフィアとか国際犯罪組織とかスパイとか殺し屋とか、非日常的な人物がばんばん出てくるわ、拳銃やマシンガンばりばりぶっぱなしてるわ、いったいここはいつのどこの日本?(^_^;) 全体的に非現実的な印象はある。今のTVドラマでこういう話は、戦隊とか仮面ライダーでしか見られないかも。
 キイハンターは探偵?なのかな? 国際警察?から依頼を受けて動くが、どうも公設機関じゃないらしい。だけど拳銃持ってるし、活動資金とか報酬はどうなってるんだろう、仕事ない時は何やってるんだろうとか。密輸とか殺し屋とかマフィアとかスパイとかごろごろ出てくるけど、東京ってそんなとこなの?(^_^;) 番組見てる間は忘れているけど、けっこう突っ込みどころはあるかも。
 こういうドラマが撮られたのは、きっと外国映画の影響とか、あるいは外国が今よりももっと遠い空想の存在だったからというのもあると思う。私が小学生のころ読んだ少女マンガは、たいてい架空の外国の時代不明のガイジンキャラが登場人物だった。それは外国のことを知らないから読めるものだった、というのはある。
 それを言ったら時代劇だって、毎週幕閣や藩の重職、豪商などが御禁制の舶来品とか極悪非道な火付け盗賊とか公儀隠密とかやってるけど、史実の江戸時代にはこだわらない虚構が楽しいってのはあるよね。その悪代官や越後屋が国際犯罪組織に、刀が拳銃に書き変わったのがキイハンター、という見方もできるかも。
 私は、見ながら「ああなんか宇宙刑事ギャバンに出てきそうなお話」と思った。キイハンターに出てくる謎のマフィアや殺し屋が、宇宙犯罪組織マクーみたいな感じがしちゃうの。だって国際警察っていわれても現実感がないから、宇宙警察とたいして変わらない。でも、名乗りがないので、キイハンターは戦隊や宇宙刑事じゃないのね。 

(2)戦隊っぽい?オープニング
 レギュラー出演者を順番に紹介。モブと格闘してる映像→ストップモーション→カメラが寄ってバストショットに、役名と俳優名のテロップ→OPの最後で全員横並び
 というスタイルは今でも戦隊物のOPで脈々と受け継がれているが、キイハンターまで遡れる大変由緒正しい型だということを初めて知った。もっと古い作品にもあるのかしら。
(ここまで2017.2.23)
(ここから2017.3.3)
 番組のオープニングについてだけど、当時のTV番組のことは全然記憶にないんだけど、多少参考になるかなと思って、うちにあるDVDで「東映TV特撮主題歌大全集」を見てみる。「七色仮面」「白馬童子」のようなタイトルは聞いたことあるけど、内容はよく知らない子供番組などがモノクロ時代からずらずらと収録されていて、私は第4集まで持ってる。一番最初に出てくるのは「風小僧」。時代劇だ。
 これを見ると、TV番組のOPをスタッフがどう考えていたのかがわかるような気がする。当時の技術的な制約はもちろんあるだろうけれど。

 オープニング、つまり番組の冒頭にわざわざ1分以上時間をとって、音楽や歌を流すのは、「番組名の紹介」「内容の紹介」「これから始まるぞ〜見るぞ〜と視聴者の関心や意欲を高める」のが狙いだ。その目的のためにわずか1分半の動画に、さまざまな工夫をこらしているわけだ。例えば、
・主題歌を流す。主人公の名前や作品の世界観を盛り込んだ歌詞。
・歌がない曲は、その曲調で作品の雰囲気を。
・映像で内容を紹介する。とんな人が出てくるのか、時代劇なのか現代劇なのか。
・テロップで出演者や撮影スタッフを文字情報で紹介する。
 主題歌はおそらく多分ラジオ放送の時代にもあったはずだ。TV時代になって、歌に映像をつけるようになったんだろうと思う。
 それで古い順に見て行くと、初めの頃は歌に合わせて動画を編集しているわけではないみたいなのだ。俳優は出てこなかったり、あまり動いてない。曲にあってない絵だったり。
 チャンバラシーンをOPに使うのは、白馬童子の三期目あたりから。ストップモーションが出てくるのは「くらやみ五段」から。
 主演俳優と名前をかぶぜてばっちり紹介する、キイハンターのようなOPは、特撮ではゴレンジャーからのようだ。視聴率ならキイハンターにも負けてない仮面ライダーですら、OP映像はバイクが走っているだけで、変身前の役者の紹介映像はない。つまり、俳優をひとりずつ紹介するOPは、東映だかTVの誰かが考えた画期的な、そしてちょっと特殊なアイデアだったのかもしれない。今となっては戦隊の伝統美だけど。役者をストップモーションで紹介するOPは他に、キャプター、ズバット、ギャバンなど。
 ついでに、「009ノ1」のオープニングもこのDVDに収録されていて(キイハンターの翌年の放送らしい)役者と役名を、ストップモーションで順番に紹介していくキイハンタータイプのやつだ。

 それと、テロップについて。紹介されるスタッフの順番も、昔と今は違う。
 初期のものは、題名→原作→撮影スタッフ→出演→という順番だ。俳優の方が文字は大きいが、出てくるのは後。
 今は、題名→原作→主題歌→出演→撮影スタッフ(撮影班はEDだったり)という順番。つまり視聴者にとってより重要な情報順になってるのだ。
 昔のテロップって、毛筆で手書きだけど、ほれぼれするくらい字がうまいですね(〃▽〃) 

(ここから2017.3.23)
(3)千葉真一と野際陽子のこと
 あまりに昔すぎて、記憶がはっきりしないのはあらかじめ言っておく。
 当時は30歳までに結婚しない女は「オールドミス」とか「ハイミス」とか言われて、美人女優でも揶揄された時代。キイハンターの時、野際陽子は計算すると32で、千葉ちゃんと結婚したとき36くらい? 映像みると野際陽子は年齢不明で、しかもきりっとしてキレイでおしゃれで、想像してたほどおばさんではない。当時の30歳て、今よりもずっと老けてたはずなのに、自分の記憶の中で多少美化されているかと思っていたけど、映像の方がきれいな野際陽子だった。たぶん記憶が女優復帰した後の野際陽子で上書きされているのかも(^_^;) とにかくキイハンターの野際陽子は、おしゃれでかっこいい。少女マンガに出てくるお姉さまキャラて、こんなかんじ。
 千葉真一は、私は柳生十兵衛みたいな濃い芝居をしてるあたりが強く印象に残ってて、キイハンター時代をすっかり忘れていた。今見直して、素直にかっこいいです。千葉真一は別に好きでもなんでもないはずが、かっこいいのは認めます。多分日本中のキイハンターを見てた男の子は、みんな千葉ちゃんファンだったと思う。放送の翌日?小学校で男子たちはみんな千葉ちゃんなりきりキイハンターごっこしていたわ。高いところから飛び降りたり、アクションシーンのつもりで転がったり。
 それでですね、私は番組見てるときに、なんかこの二人はあやしい? 役の上かもしれないけど、くっつきそう、とは思っていた。いや、単にお似合い(カップリング)と思っていただけかもしれないけど、一緒のお話に出てくるとどきどきしたような気がする。当時私はまだ腐女子じゃない(^_^;) どのへんでそう思ったのかは、このDVD収録の回だけでは思い出せなかった。
 たしか結婚より先に熱愛報道があったかと。まさか(^_^;)とかうちの親も結婚報道まで信じてなかった。驚かれたのは年齢よりも、美女と野獣的な意味合いで(^_^;)
 その後「ジャワカレー」のCMに出てたね。
 国鉄?「ナイスミディパス」のCMでは
菅井「うちは婿殿が…」
野際「うちの主人はカレーが得意で」
みたいなことをいってるやつがあったっけ。

(4)こんな人出てたんだ…
 古い作品のDVD化は、出演者の権利の行方が一番の足かせ、と前に「三匹が斬る」DVD化のとき聞いたことがある。
 DVD化のために契約をし直す必要があるけど、古い作品になると出演者が業界を去っていて、所在がわからなくなっていたりするんだそうです。つまり誰と交渉すればいいのかわからない。
 だから多分キイハンターも同じ足かせがあるだろうから、がんばって傑作選集。全話DVD化は望めないかもしれない。フィルムは現存してるのにね。
 それでこのDVDで他にもいろいろ思い出すことが…
 悪役俳優さんは、何度も同じ人が出てる……のは時代劇にも共通する楽しみかもしれない。
 宮内洋は、そうそうそう。仮面ライダーになるまえにキイハンターだったじゃん。このときいくつだったんだろうね。今計算した。21か2だったのね。
 それから川口浩。全然忘れていたけど、そういえば、千葉ちゃんよりも好きだったかも。あまりよく覚えてないけど、意外にかっこいい、が素直な感想です。初登場は殺し屋の役で、そのあとレギュラー入りしたのも全然覚えてなかった。後の探検隊長でネタ化したイメージで上書きされちゃってたけど、探検隊シリーズももちろん真剣に見てたです。楽しかったなああれ。


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