「刑事コロンボ」 の感想
殺人処方箋 "Prescription:Murder"
死者の身代金 "Ransom for a Dead Man"
構想の死角 "Murder by the Book"
指輪の爪あと "Death Lends a Hand"
ホリスター将軍のコレクション "Dead Weight"
二枚のドガの絵 "Suitable for Framing"
もう一つの鍵 "Lady in Waiting"
死の方程式 "Short Fuse"
パイルD-3の壁 "Blueprint for Murder"
今頃ですが、一気見「刑事コロンボ」
「刑事コロンボ」は、私はすでに歳ばればれだからはっきり書くけど、初めて見たのはNHK総合の放送で、私はまだ中学生だったかと思う。もちろん家族みんなで、毎週放送を楽しみに見ていた。あまりに昔のことなので、どこまで見たのか、再放送は見てるのか、はっきり記憶がない。NHKで見たあと、一度再放送を見てるかも……。でもそれも学生時代だろうから、すでに忘却の彼方。思い出せるのはコロンボの外見と声、お話の印象、そして断片的なシーン、テーマ曲。
「少年探偵団」のおさらいもまだ終わってないけど(^_^;)、「刑事コロンボ」一気見感想文いきます。
中学生で見た時は、「おもしろかった」「はらはらした」「コロンボ性格悪い」くらいのことしかわからなかったんだと思う。再放送は何回か見てるかもしれないけど、ストーリーの細かいところまで覚えてはいない。私はそもそもコロンボファンというわけではないし。
犯人が最初にわかってて、どうやってアリバイやら真相を明らかにしていくのか、というのが興味をひかれるわけだけど、
(1)つまらない&ささいなことから真相にたどりつく
(2)どうしてもしっぽを出さない犯人には盛大なトラップ
が、だいたいの筋立て。
今回久々に見返してみて、昔気付かなかったことなんかがあって、ちょっと興味深く見てる。
それは、犯人や共犯者、まわりの人の動機とか気持ち。昔見たときはまだ子供だったので、なぜこの人がこんな人なのか?こんなことを言うのか?こんなことをするのか?ストーリーに直接関係ない部分には目が行かなかった。どうでもいいような感想を含め、メモっておく。
死者の身代金 "Ransom for a Dead Man"
構想の死角 "Murder by the Book"
指輪の爪あと "Death Lends a Hand"
ホリスター将軍のコレクション "Dead Weight"
二枚のドガの絵 "Suitable for Framing"
もう一つの鍵 "Lady in Waiting"
死の方程式 "Short Fuse"
パイルD-3の壁 "Blueprint for Murder"
今頃ですが、一気見「刑事コロンボ」
「刑事コロンボ」は、私はすでに歳ばればれだからはっきり書くけど、初めて見たのはNHK総合の放送で、私はまだ中学生だったかと思う。もちろん家族みんなで、毎週放送を楽しみに見ていた。あまりに昔のことなので、どこまで見たのか、再放送は見てるのか、はっきり記憶がない。NHKで見たあと、一度再放送を見てるかも……。でもそれも学生時代だろうから、すでに忘却の彼方。思い出せるのはコロンボの外見と声、お話の印象、そして断片的なシーン、テーマ曲。
「少年探偵団」のおさらいもまだ終わってないけど(^_^;)、「刑事コロンボ」一気見感想文いきます。
中学生で見た時は、「おもしろかった」「はらはらした」「コロンボ性格悪い」くらいのことしかわからなかったんだと思う。再放送は何回か見てるかもしれないけど、ストーリーの細かいところまで覚えてはいない。私はそもそもコロンボファンというわけではないし。
犯人が最初にわかってて、どうやってアリバイやら真相を明らかにしていくのか、というのが興味をひかれるわけだけど、
(1)つまらない&ささいなことから真相にたどりつく
(2)どうしてもしっぽを出さない犯人には盛大なトラップ
が、だいたいの筋立て。
今回久々に見返してみて、昔気付かなかったことなんかがあって、ちょっと興味深く見てる。
それは、犯人や共犯者、まわりの人の動機とか気持ち。昔見たときはまだ子供だったので、なぜこの人がこんな人なのか?こんなことを言うのか?こんなことをするのか?ストーリーに直接関係ない部分には目が行かなかった。どうでもいいような感想を含め、メモっておく。
殺人処方箋 "Prescription:Murder"
ここまで見た中では一番面白かったかな。まだマンションに防犯カメラがなかったり、電話交換手がいた時代なのね。だから今からみると、やや時代劇。
序盤で、殺しからアリバイトリックやら様々な工作シーンがあり、共犯の女がちょっと頼りなく、なんかどきどきハラハラさせらる。ようやくコロンボが登場してからも、いろいろとアクシデントがあり、奥さんが病院で死にました、のシーンはなぜかほっとしてしまったり(^_^;)
ここまで強運なのに、最後に馬脚を現してしまうのは、共犯の女が弱い?それとも犯人がバカだから?
コロンボでは、だいたい若い女の共犯は使えない(^_^;) まず精神的に弱いのと頭も良くないので、そこから完全犯罪は崩れる。もっとも自分の意思で犯罪に加担したわけじゃないから、それはしょうがないよね。女への偏見というより、やっぱり主人公のいうなりになる女なんだから、多少抜け作なのね。
もうひとつは主人公が自信満々で、余計なことを言ったり、おしゃべりになったりする。なぜ突然馬鹿になってしゃべっちゃうんだろう?
……て若いときは思ってたんですが、今はちょっとわかる。人間は隠したいことがあるとき、関係ないことをべらべらしゃべりたがるのだ。そして、プレッシャーから解放されたときは、身も心も口も軽くなる。
もう一つの鍵 "Lady in Waiting"
意外なことに、若いとき見てまったく記憶に残ってなかったけど、今回見て印象にのこった作品。
今回は若い女が犯人で、動機も工作もけっこうグダグダで、こんなん最初からコロンボの敵じゃない。だから事件そのものは特にすごく面白いとは思わなかったんだけど、それでも印象に残ったのは、ドラマの中で語られていない女と家族についてだ。
私が「あれっ?」と思ったのは、兄が死んだあとで母親が現れるところだった。お母さんはなぜ別居しているの?
兄が切り回している会社と屋敷。なぜお母さんは一緒に住んでないのだろう? 年頃の一人娘が心配じゃない? 家も会社も息子まかせで、自分だけ他でまったり生活してるとか、そんな親ってあり? だいたい一人息子が死んだ?私だったら半狂乱で大騒ぎしてしまうだろう。
妹が兄を殺す動機は、結婚に反対されたから、というのが事件の発端だったけど、本当はもっと複雑なんだろう。買い物や美容院で「自分で選べるって楽しい」と言っていることから、服や髪形も兄の指図で決められていたというのが伺われる。
え?もしかしてアメリカのお金持ちの家ってそういうものなの? そうなのかな?意外に保守的なのかしらね、アメリカって。
この兄さんは結婚していない。結婚してたら、嫁の服や髪にも注文をつけていたんだろうか?
家には従順な?妹だけで、母親も嫁もいない。この家ちょっと変じゃない?
物語は、事件はふつうに解決して終わるが、世間知らずのお嬢様のやらかした身勝手な犯罪、というお話にとどめている。お母さんはお話に大きくかかわって来ないで、「息子は殺され、犯人は実の娘、という状況に嘆く母親」……というところへは踏み込まないで終わる。
私がもやもやするのは、じゃあこの犯人女は何がいけなかったのだろう? あのまま保護者である兄のいうとおりにしていればよかったということ? ひょっとしてこの時代のアメリカの良家のお嬢様はそうなのかしら?
私は、一番いけないのは家を空けていたお母さんかな、と思う。このお母さんは娘の犯罪だということは気付いてなかったのだろうか。……などと本筋と関係ないことがいろいろ気になる回だった。
ホリスター将軍のコレクション "Dead Weight"
これはなんとなく話は記憶にあったけど、今見直すと違うところに目が行く、違う感想を抱く回だった。
退役軍人の犯行は予定外の行動なので、死体隠しとか全部後付け工作。かっとなって?殺人は軽率、だがしかし歴戦のツワモノらしく?粛々と後始末をする、肝の据わり具合。
今回見直して、一番気になったのは、元将校の目撃者懐柔策だった。武勲一辺倒の武闘派かと思ったら、意外に謀略戦も得意なのか? だよねえ、戦わずして勝つ謀略戦が得意でないと戦争には勝てない。食事に誘ったりしてすごく自然なアプローチで、目撃者を自分の味方にしてしまうのだ。この行動は本当に事務的に作戦だったのか?それとも相手が若くて美人だからちょっとはラブロマンスを期待してたのだろうか?
そしてこの目撃したばかりに巻き込まれてしまう若い女は、精神的にちょっと病んでる? でもあのおっ母さんにぐちゃぐちゃいわれてたら、そりゃあ普通は精神的にどうかなるよね?(^_^;) 結婚にも一度失敗してるようだから、自分に自信が持てず、気弱になっていたりするのかな。あっさりと懐柔されて、え〜?(^_^;)
このお話のオチは、凶器の拳銃を捨てられなかった軍人のプライド?
昔見たときは、とっとと証拠品をクールに始末すればよかったのにと思ったけど、今は拳銃捨てなくて良かったと思う。どうせ監査が入って、いずれは取引上の不正は明らかになっただろうし。ここで殺人まですることなかったのに。どうしてもセレモニーだけは出たかったのかしらね。
それにしても殺された軍人さんは、だめな悪人だった。とっとと自分だけスイスに高飛びしちゃえば殺されることはなかったのに。
指輪の爪あと "Death Lends a Hand"
探偵が上流階級の夫人を強請ったら、大人しそうな夫人に逆ギレされて、カッとなって夫人を殴ったら死んでしまった、後始末でぐだぐだ、という回。
アメリカの殺人事件事情は全然知らないけど、最初から殺すためにアリバイや証拠品工作なんかを念入りするよりも、頭に血が上って迂闊なことをやらかす方が、多分一般的な事件事故じゃないかと思う。だからこの事件の犯人もお金のために動く悪人ではあっても、強盗や殺人までやろうという悪人ではない。コロンボ警部は死体を見ただけで、殺された状況や犯人の目星をつけていて、警部にとってはちょろい相手だったのかもしれない。
それで、夫人の浮気相手というのが話の中盤あたりにようやく出てくる。え〜これが……意外とつまんなそうな男じゃん。そりゃ途中で夫人も目が覚めて捨てられるわな……とかやじ馬根性でまじまじと見てしまいました。下世話(^_^;)
私がこのお話で気になったのは、殺された夫人の歳の離れたご亭主。新聞業界の大立者で、すごくまっとうな立派な人物。コロンボの多少無礼だったり細かい注文にも、いやな顔をしないで応える紳士。この人結局、奥さんが浮気していた事実は知らないで終わったのかな。案外知ってて、無かったことにしたかったのか。でも公判になって、容疑者の探偵は本当のことを全部供述することになるわよね。そこで初めて奥さんの真実を知るのもショックよね……とドラマとは直接関係ないことが気になったお話だった。
でもなんで夫人はうちなる決意を、真っ先にダンナに訴えなかったのかしら。コロンボに出てくる若い女性はなんかちょっと不安定な人が多い気がする。もっとも若い女で肝が据わった犯罪者って、峰不二子みたいになっちゃうけど。
死の方程式 "Short Fuse"
それで、若い男が犯人の場合のお話。これも事件の話よりも、犯人の家族関係が気になった。
犯人はすっごくでっかい化学プラントの会社の御曹司で、前の社長の息子。大学でちゃんと化学の勉強をしてる秀才くんではある。現在の社長は、社長の妹のダンナつまり血のつながってない叔父。主人公は会社にとっていらない子。会社は身売り交渉が進んでいる。
頭がよく、自信家なのは、コロンボシリーズの犯人男に共通する素養?(^_^;)
結局あの会社どうなったんだろうなあ。スキャンダルで株価暴落で、たぶん身売りも合併も頓挫したんだろうな。するとあの副社長さんが細々と会社を維持していくのかなあ。
構想の死角 "Murder by the Book"
この話は不思議なことにストーリーをわりと覚えていた。邦題もかっこいい。
完璧な計画殺人のはずが、うっかり田舎のおばさんに目撃されて、そこからぐだぐだ展開に。自分が犯人じゃないのにどきどきしたり。
自分の記憶の中で特に印象的なのは、これから出かけるってときにコロンボがやってきて、連れがいるのか?と聞かれるところ。(あっ(^_^;)やっぱり犯人目線で見てる)
それで最初に立ち返って、なんでこの人、相方を殺したのかしら。あれっ動機はなんだっけ?お金?
金だけが動機だとすると、ひたすらさもしい。もっと高尚な動機だったと信じたい。
つづきます。
ここまで見た中では一番面白かったかな。まだマンションに防犯カメラがなかったり、電話交換手がいた時代なのね。だから今からみると、やや時代劇。
序盤で、殺しからアリバイトリックやら様々な工作シーンがあり、共犯の女がちょっと頼りなく、なんかどきどきハラハラさせらる。ようやくコロンボが登場してからも、いろいろとアクシデントがあり、奥さんが病院で死にました、のシーンはなぜかほっとしてしまったり(^_^;)
ここまで強運なのに、最後に馬脚を現してしまうのは、共犯の女が弱い?それとも犯人がバカだから?
コロンボでは、だいたい若い女の共犯は使えない(^_^;) まず精神的に弱いのと頭も良くないので、そこから完全犯罪は崩れる。もっとも自分の意思で犯罪に加担したわけじゃないから、それはしょうがないよね。女への偏見というより、やっぱり主人公のいうなりになる女なんだから、多少抜け作なのね。
もうひとつは主人公が自信満々で、余計なことを言ったり、おしゃべりになったりする。なぜ突然馬鹿になってしゃべっちゃうんだろう?
……て若いときは思ってたんですが、今はちょっとわかる。人間は隠したいことがあるとき、関係ないことをべらべらしゃべりたがるのだ。そして、プレッシャーから解放されたときは、身も心も口も軽くなる。
もう一つの鍵 "Lady in Waiting"
意外なことに、若いとき見てまったく記憶に残ってなかったけど、今回見て印象にのこった作品。
今回は若い女が犯人で、動機も工作もけっこうグダグダで、こんなん最初からコロンボの敵じゃない。だから事件そのものは特にすごく面白いとは思わなかったんだけど、それでも印象に残ったのは、ドラマの中で語られていない女と家族についてだ。
私が「あれっ?」と思ったのは、兄が死んだあとで母親が現れるところだった。お母さんはなぜ別居しているの?
兄が切り回している会社と屋敷。なぜお母さんは一緒に住んでないのだろう? 年頃の一人娘が心配じゃない? 家も会社も息子まかせで、自分だけ他でまったり生活してるとか、そんな親ってあり? だいたい一人息子が死んだ?私だったら半狂乱で大騒ぎしてしまうだろう。
妹が兄を殺す動機は、結婚に反対されたから、というのが事件の発端だったけど、本当はもっと複雑なんだろう。買い物や美容院で「自分で選べるって楽しい」と言っていることから、服や髪形も兄の指図で決められていたというのが伺われる。
え?もしかしてアメリカのお金持ちの家ってそういうものなの? そうなのかな?意外に保守的なのかしらね、アメリカって。
この兄さんは結婚していない。結婚してたら、嫁の服や髪にも注文をつけていたんだろうか?
家には従順な?妹だけで、母親も嫁もいない。この家ちょっと変じゃない?
物語は、事件はふつうに解決して終わるが、世間知らずのお嬢様のやらかした身勝手な犯罪、というお話にとどめている。お母さんはお話に大きくかかわって来ないで、「息子は殺され、犯人は実の娘、という状況に嘆く母親」……というところへは踏み込まないで終わる。
私がもやもやするのは、じゃあこの犯人女は何がいけなかったのだろう? あのまま保護者である兄のいうとおりにしていればよかったということ? ひょっとしてこの時代のアメリカの良家のお嬢様はそうなのかしら?
私は、一番いけないのは家を空けていたお母さんかな、と思う。このお母さんは娘の犯罪だということは気付いてなかったのだろうか。……などと本筋と関係ないことがいろいろ気になる回だった。
ホリスター将軍のコレクション "Dead Weight"
これはなんとなく話は記憶にあったけど、今見直すと違うところに目が行く、違う感想を抱く回だった。
退役軍人の犯行は予定外の行動なので、死体隠しとか全部後付け工作。かっとなって?殺人は軽率、だがしかし歴戦のツワモノらしく?粛々と後始末をする、肝の据わり具合。
今回見直して、一番気になったのは、元将校の目撃者懐柔策だった。武勲一辺倒の武闘派かと思ったら、意外に謀略戦も得意なのか? だよねえ、戦わずして勝つ謀略戦が得意でないと戦争には勝てない。食事に誘ったりしてすごく自然なアプローチで、目撃者を自分の味方にしてしまうのだ。この行動は本当に事務的に作戦だったのか?それとも相手が若くて美人だからちょっとはラブロマンスを期待してたのだろうか?
そしてこの目撃したばかりに巻き込まれてしまう若い女は、精神的にちょっと病んでる? でもあのおっ母さんにぐちゃぐちゃいわれてたら、そりゃあ普通は精神的にどうかなるよね?(^_^;) 結婚にも一度失敗してるようだから、自分に自信が持てず、気弱になっていたりするのかな。あっさりと懐柔されて、え〜?(^_^;)
このお話のオチは、凶器の拳銃を捨てられなかった軍人のプライド?
昔見たときは、とっとと証拠品をクールに始末すればよかったのにと思ったけど、今は拳銃捨てなくて良かったと思う。どうせ監査が入って、いずれは取引上の不正は明らかになっただろうし。ここで殺人まですることなかったのに。どうしてもセレモニーだけは出たかったのかしらね。
それにしても殺された軍人さんは、だめな悪人だった。とっとと自分だけスイスに高飛びしちゃえば殺されることはなかったのに。
指輪の爪あと "Death Lends a Hand"
探偵が上流階級の夫人を強請ったら、大人しそうな夫人に逆ギレされて、カッとなって夫人を殴ったら死んでしまった、後始末でぐだぐだ、という回。
アメリカの殺人事件事情は全然知らないけど、最初から殺すためにアリバイや証拠品工作なんかを念入りするよりも、頭に血が上って迂闊なことをやらかす方が、多分一般的な事件事故じゃないかと思う。だからこの事件の犯人もお金のために動く悪人ではあっても、強盗や殺人までやろうという悪人ではない。コロンボ警部は死体を見ただけで、殺された状況や犯人の目星をつけていて、警部にとってはちょろい相手だったのかもしれない。
それで、夫人の浮気相手というのが話の中盤あたりにようやく出てくる。え〜これが……意外とつまんなそうな男じゃん。そりゃ途中で夫人も目が覚めて捨てられるわな……とかやじ馬根性でまじまじと見てしまいました。下世話(^_^;)
私がこのお話で気になったのは、殺された夫人の歳の離れたご亭主。新聞業界の大立者で、すごくまっとうな立派な人物。コロンボの多少無礼だったり細かい注文にも、いやな顔をしないで応える紳士。この人結局、奥さんが浮気していた事実は知らないで終わったのかな。案外知ってて、無かったことにしたかったのか。でも公判になって、容疑者の探偵は本当のことを全部供述することになるわよね。そこで初めて奥さんの真実を知るのもショックよね……とドラマとは直接関係ないことが気になったお話だった。
でもなんで夫人はうちなる決意を、真っ先にダンナに訴えなかったのかしら。コロンボに出てくる若い女性はなんかちょっと不安定な人が多い気がする。もっとも若い女で肝が据わった犯罪者って、峰不二子みたいになっちゃうけど。
死の方程式 "Short Fuse"
それで、若い男が犯人の場合のお話。これも事件の話よりも、犯人の家族関係が気になった。
犯人はすっごくでっかい化学プラントの会社の御曹司で、前の社長の息子。大学でちゃんと化学の勉強をしてる秀才くんではある。現在の社長は、社長の妹のダンナつまり血のつながってない叔父。主人公は会社にとっていらない子。会社は身売り交渉が進んでいる。
頭がよく、自信家なのは、コロンボシリーズの犯人男に共通する素養?(^_^;)
結局あの会社どうなったんだろうなあ。スキャンダルで株価暴落で、たぶん身売りも合併も頓挫したんだろうな。するとあの副社長さんが細々と会社を維持していくのかなあ。
構想の死角 "Murder by the Book"
この話は不思議なことにストーリーをわりと覚えていた。邦題もかっこいい。
完璧な計画殺人のはずが、うっかり田舎のおばさんに目撃されて、そこからぐだぐだ展開に。自分が犯人じゃないのにどきどきしたり。
自分の記憶の中で特に印象的なのは、これから出かけるってときにコロンボがやってきて、連れがいるのか?と聞かれるところ。(あっ(^_^;)やっぱり犯人目線で見てる)
それで最初に立ち返って、なんでこの人、相方を殺したのかしら。あれっ動機はなんだっけ?お金?
金だけが動機だとすると、ひたすらさもしい。もっと高尚な動機だったと信じたい。
つづきます。