スマイルマーメイドの感想!ネタバレ有り!

「スマイルマーメイド」の感想!ネタバレ有り!

(観劇日)2016年12月1日/2日 シアター1010
(出演)蒼井翔太 加藤清史郎 原田優一 荒木宏文 宮城紘大 唐橋充 吉田メタル 秋本奈緒美

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↑戦利品
どーだヽ(^。^)ノすごいだろ〜
↓パンフの写真
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 楽しみにしていた、蒼井翔太の舞台を見てきました。
 公演回数が意外に少ないので保険かけてチケット申し込んだら、2つも取れてしまって(^_^;)金銭的なダメージは被ったけど、2回見れてよかった。
 シアター1010は、うちからはけっこう遠いんで、行くの面倒だなと思っていたけど、劇場で萌えを充電して体調良くなってしまいましたよ。つまり、行ったかいがあった、見所の多い充実した舞台だった。
 舞台には行けないけど、円盤はどうしようと思ってる人には強く薦める。人魚姫姿の蒼井翔太がどう動くのか、というのももちろん見所だけど、お話や舞台演出も見せ場が多かったです。
 この企画は来年もやるのかしら?次は白雪姫?それともシンデレラ?それとも桜姫?(なぜ次も姫だと思う?(^_^;))

 この記事は、ネタバレを前提とした感想です。
 知りたくない人は、ここでブラウザ閉じてサヨーナラ。



ねたばれあるよ

ねたばれあるよ




(1)蒼井翔太のコスプレリサイタルじゃない
(2)物語と結末について
(3)人魚になった蒼井翔太
(4)印象に残った登場人物

(1)蒼井翔太のコスプレリサイタルじゃないのよ
 動画評論家や写真評論家は黙れよ。チケット買って劇場で見てない人は、批判してはいけませんね。
 正直なことをいうと、私は蒼井翔太の舞台ならなんでもいいくらいのかんじで期待値は低かった。舞台で芝居をしながら歌を歌う蒼井翔太を見るのが目的でしかない、ただの翔太ファンだったかもしれない(^_^;)
 オープニングは蒼井翔太のマリナ姫のソロ。「DDD」のCDに収録されている「endless song」あのドラマチックな歌だ。人魚がひとり暗い海?に浮かんで?(高い宙乗り状態で、尾がさやさやと揺れている)歌う。途中で女性のダンサーがずらずらっと入ってきて、群舞で海や波を表現する、このシーンで「あれっ」と思った。私はミュージカルというと宝塚とピューロランドくらいしか見たことないけど、ちょっとこのダンスチームはすごくない?
 それから、イルカ、犬、王子、海の人みんな歌パートががっつりあって、おお、これは、蒼井翔太の人魚姫画像ばかりが先行してきたけど、ふつーにまっとうなミュージカル的な舞台じゃあありませんか! 蒼井翔太が目的でチケット買ったけど、他にも見るところ聴くところいっぱい! それを考えると、このチケット代はまあお買い得だったような気がする。

(2)物語と結末について
 初日にこれを見たときはぼう然としちゃって(^_^;) 私は初日の席は後ろの方だったから、会場の雰囲気がよくわかったけど、お客さんみんな凍っていた(^_^;)
「お話はこれすっごくかっこいいけど、舞台公演としてはどうなの?お客から木戸銭とって、この雰囲気で客を帰すの?」
とかつまんないこと心配してたら、カーテンコールのあとエンディング曲でマリナ姫のポップな歌があって、これでお客さん帰れるわ、と安心した(^_^;)
 映画とか映像とか本とかマンガの二次元は、ばばーんと幕切れで突っ放してもいいと思うんだよね。納得いかなくても何度でもリピートして自己解決できるじゃない? 舞台公演はチケ代も高いし、劇場の空気を家まで持ち帰ってしまうことになるので、そこはなんかこう盛り上がった気分で劇場を追い出される感じにするもんなんだよね。だからあんな結末を用意されてるなんて、ちょっと予想外だった。これはやられたわ。
 でも、この結末から、逆に考えると、最初のキービジュアルの翔太マリナ姫の画像も、意図するところはこれだったのねと思う。
 そもそもこんな暗い色合いのポスターとか、客寄せとしてどうなの?とは思っていた。
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 これは海上に姿を見せた人魚姫なので、多分ケント王子(陸の人間側)視点だろう。海はなぜか人魚姫の周囲だけ鮮やかな青なのに、その向うは真っ暗なのである。ここだけライトの当たった夜の海? 二人が再会する場面、王子から見た海はきっとこんなだったのに違いない。マリナしか見えない。その向うは真っ暗で何があるかはわからない。でも彼は飛び込んだのだ。
 結末を見てから考える……同じようなことが、「スマイルマーメイド」という題名、主題歌についても言える。
 「スマイルマーメイド」のスマイルとは? タイトルは別に「胸きゅん人魚姫」でも「歌の人魚サマ」でもなんとでもつけられるのに、わざわざ「スマイル」とつけた理由は何か? それはやっぱり、幕切れのあのシーンのことだったのではないか。観劇前の客に、かわいらしい人魚姫のイメージを期待させながら。
 主題歌「endless song」も、舞台を見たあとに聴くと、初聴きのときからの歌詞の解釈がいろいろ間違っていたのではないかと気付かされる。テーマソングなんて漠然と公演を印象づけるだけと思っていたが、この歌は実際、劇中でも使われて、後半部の王子と再会する場面で確か2番を歌っている。実は強烈にこの物語とリンクしている歌だったのだ。

 ハッピーエンドなのか?バッドエンドなのか?どっちだと思う?
 これはこのお話の非常におもしろいところで、受け取り方によっていろいろな感想を抱ける思う。
 主題歌「endless song」の歌詞で、2番のあとにこう続く。
「本当の真実(こたえ)はきっと もう誰も知ることはない 響くのは泡のように儚い歌」
そして最後のフレーズはこうだ。
「輝いて空高く ずっと傍にいるから 永遠に続く愛だけを信じて 固く手をつなぎさあ飛びたとう」
 舞台を見たあと、この歌詞を読み返すと、実はこれは陸の男に恋する歌ではなかったのだと気付く。男を海に誘っている歌だ。
 唐突に現れるラストシーンで、観客は物語に描かれてない部分を想像する。おそらくケント王子は、いつまでも若く美しいマリナ姫の横で、老いて死んだ。舞台の上ではパタパタと舞台装飾が崩れ落ちていく。そして想像できる次のシーンは、髑髏ふたつ並んだ深海だろうか。
 いや、待て。本当にそんなに時間が過ぎているのだろうか。ひょっとして海に落ちた瞬間、ケントは死んでいたのではないか。うつせみの世に永遠や絶対などというものはない。唯一、人間に許されている永遠とは「死」のみだ。例え神でも死だけは覆せない。王子はそれはわかっていたのでは? 荒木ケントが最後何かさばさばとしてて、そんな気もする。
 ポセイドンや海の王国の生き物、魔女、イルカなどは、あれからどうなったのか? このお話ではわからない。マリナ姫にとって、それはもうどうでもいいという、いっそすがすがしいまでの無関心がとても怖い。

(3)人魚になった蒼井翔太
 ちょっとこれがなかなか素敵じゃん(〃▽〃)
 公演パンフレットとかブロマイドとか買っちゃったわよ。ふふっ。
 人魚コス、最初なんだかちょっと不思議だったのはこの人魚姫、胸が全く盛ってない。魔女や海の女神の衣装には胸カップがついているけど、人魚のマリナ姫はそれはない。胸のポイントには貝や真珠?の飾りがついているだけで、ぺたっ。これってつまり女装じゃない?ひょっとして人魚の稚魚?(ロリ?ショタ?(^_^;))でもサメ王子がお婿さんになるからやっぱり成魚体?
 蒼井翔太の芸能活動をすべて知ってるわけではないけど、肩や背中や胸を露出した衣装って、タンクトップとかのレベルですら見たことがない気がする。上半身だけだけど、体形出してるのも珍しい? もしかして非常にレアなもんを見たのかもしれない。
 ドレスに頼らないで女形というのは、非常に苦心したところじゃないだろうか。骨格や体形を出せば男に見えるのは当たり前で、その上での所作や声や歌で人魚姫らしさを出す。劇中、ずっと少し腰を折るような中腰で、肩や腕や手首にひねりなどを入れて、人魚姫という流線型の生き物を体で表現している。
 そして声。蒼井翔太ファンにはおなじみの声だけど、お姫さまボイスのまま歌に行く。
 声、姿、歌……ええ〜男?女?でもキレイじゃん、みたいな不思議なバランスが、蒼井翔太の人魚姫だ。

 お話の結末からいえば、二世を産んだりするわけじゃないから、人魚姫の性別記号はたいした問題じゃない。あなたは陸からイルカやサメを見て、それがオスかメスかわかりますか? たとえ結婚適齢期のメスであっても、それが人間の男にとって魅力的な恋愛対象なのか?非常に疑問に思う。種の壁というものはそういうものだ。そんなものに恋してしまうケント王子って……これってやっぱり何か悪い魔法にかかっていたのではないか(^_^;)
 このお話は完全に海視点で、ケント王子の背景はほとんど出てこない。王子にも当然親兄弟、親族、家臣や国民がいるはずで、その人たちの事情はまったく出てこない。王子と婚約までこぎつけた姫はきっと今頃こう言っている。
婚約者「船上パーティでダンスをしていたら、突然海の中から恐ろしい魔女が現れて、王子を海に引きずり込んだんです」
家臣1「あれは水色の大魔神でした」
家臣2「水棲型ゴジラだったと思います」
 人魚のマリナ姫にとっては世紀の大恋愛でも、人間にとってはそれは恐ろしい祟りや呪い。それがあの結末なのだ、とも言える。
 そう、私たち観客は、人魚の歌を聴いて魔法にかかってしまったのだ。蒼井翔太の人魚がこんなに美しくかわいく見えるなんて……

(4)印象に残った登場人物
魔女スネイキラ 一番印象深かったのはこれかな。後半登場で、愛の正論を述べる魔女。闇の牢獄の番人? なぜここにいる?いつからここに?ここで何を?
 公演パンフにもお話にも何も書かれていないけれど、ひょっとして彼女はポセイドンの一番目か二番目の妻だったのではないだろうか? そしてポセイドンへの不信と嫉妬と猜疑心と憎悪で、闇に落ちた女神となったのだ。(憶測による脳内ストーリー)
 私が特に印象に残ったシーンは(ラストの意外な結末は別にして)、魔女とマリナ姫の対決場面。セリフのかけあいのところね。ここのマリナ姫は、魔女様との掛け合いの芝居がいいのかぐっと迫るものがある。闇落ち?洗脳?本能覚醒? 前半のぶりっこからがらっと変わって、その落差がなんかいい。
ケント王子 この役は意外に難しいんじゃないかと思う。なぜなら、王子という身分以外、人物背景が物語に出てこない。しかも王子の内なる恋情を切々と語るセリフ抜きで、出てくるだけでいきなり恋愛対象として観客の気持ちをひきつけるのは、BLの攻めと似ている。短いけど印象的だったのは「愛は終わるのか」を繰り返し歌うところで、あれは時間の経過と心の動揺と変化を表現していたのね。
 そしてマリナ姫の訴えに応えて、最後に高いところに上っていく場面。これから何をするのか観客に悟らせてはいけないし、この舞台劇の結末の印象を左右するシーンでもある。
イルカと犬 ミュージカルらしい動きをする、お話を動かしていく役。お話は人魚のマリナが主人公だけれど、いきなり人魚に感情移入できる人ばかりじゃないから。笑いをとりながら客席を物語に導いていく。特にイルカの人は、一番ミュージカルぽくて、上手いなあ中の人誰だろう……とパンフレットのキャスト紹介写真を見たけど、まるで別人だった。写真より実物かっこよかったです。
サメ王子 見た目はちょっとかっこいいけど、実はお笑い担当で、なんかちょっともったいないような使われ方だったなあ。フラレ役なのはいいけど、あれからどうなったんだろうと思うよ。実は私はこういうフラレ役好きじゃん。もし犬のパブロがいなかったら、魔女と契約するのはサメ王子だったかもしれない。

 というわけで、思いの外長くなってしまったけど、それだけいろいろ面白く、私好みの舞台だったということです。
 もちろん、思い違いや、まちがった見解とかもあるかも。あとから気がつくこともきっとある。それは後日、円盤買ってからまた書き直します。
 ご静聴ありがとうございました。

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