天武天皇 隠された正体

「天武天皇 隠された正体」関裕二著

 前に「隠された帝」井沢元彦著の感想を書いたとき、拍手コメントで御紹介いただいた本。さっそく読みました。実は私はこの人の本は読んでなかった。
 天智天武を含む古代史を解明するノンフィクション。

 一行感想。やっぱり日本書紀は信用できないことだけは確かのようだ。


(↓ねたばれあり。)



実は古代日本史はよくわからない
 改めて思うに、高校日本史の教科書って古代日本はどう書いてあったかというと……
(1)漢書東夷伝、魏志倭人伝などに登場する日本の様子。邪馬台国のヒミコ。
(2)大和朝廷の成立。古墳など。
(3)蘇我馬子、聖徳太子。遣隋使。白鳳文化。
(4)大化の改新。律令制度。天平文化。
 だいたいこんな感じの流れで習ったと思う。
 問題は「大和朝廷」の成立で、だいたい■世紀ごろ…みたいなあいまいな表現なのだ。何がどうして国の形になったのかは書いてない。それ以前は中国の史書に現れる記録でわかるが、それに出てくる邪馬台国が日本書紀や古事記とどうつながるのか、よくわかってないのだ。授業でもどう習ったか全然思い出せない。
 だから、私の中で日本史といったら、蘇我馬子から始まる。
 その馬子の孫にあたるのが蘇我入鹿で、そこで大化の改新&天智天皇の登場となる。
 
天武天皇は誰なのか?
 日本書紀は何か嘘をついている、というのは古代日本史本ではおしなべて一致した見解だ。
 関裕二著「天武天皇隠された正体」は、実は「蘇我入鹿、天武天皇、持統天皇」の三部作の真ん中の本らしい。読んでてこの前後の事情も非常に気になる! あとで読む。
 関裕二説では、「蘇我入鹿=聖徳太子」であるとする。ええっ?
 そして、日本史に突然現れる天武天皇(大海人皇子)の正体は、聖徳太子の息子であるというのが、この本の主張である。
 え?そんなドッペルゲンガーみたいなこと成り立つの? 日本書紀、そんな嘘ついてだいじょうぶ?
 日本書紀はもちろん原本が現存するわけではない。たしか平安時代の写本だと思う。成立したのは養老年間だから、そのときの天皇は……(今調べた)元正天皇で、天武持統は祖父母あたるわけなのね。ということは、元正天皇はお祖母様の苦労を知ってて、内容について何も異議を唱えなかったということはあるかも。
 詳しいことは、これの前後の巻にあたる聖徳太子本を読まなければ。関裕二説では、入鹿=聖徳太子は即位したのではないか、としている。そして天智の母である皇極天皇が先に結婚していた相手が蘇我入鹿だった、つまり天智・天武は異父兄弟なのだという。

 いろいろとどどどどどと内容が迫ってきて混乱した。
 ごめん、これから二周目読むけど、何がどうしてこういう結論になった、というのがイマイチわかりにくい本かも(^_^;)
 でも提示された結論は、それで筋は通ると思う。
 私がこの本を手にした発端は、天智天武の謎だった。
 確かに、天智が娘を4人だっけ?4人も嫁にやっているからには、天武は身分も地位も財産もあった男のはず。皇位を継げる皇族というのは納得する。
 あれ?だったらなんで天武は謎の人になっているのか。なんで聖徳太子の息子と書いちゃだめなのか。
 日本書紀は何のために嘘をつかなければならなかったのか。
 関裕二氏は、日本書紀は持統天皇、ひいては藤原不比等の意向が反映されているという。天武をたたえるようなフリで実はそうじゃないのだと。

 とりあえず、この気になる「蘇我入鹿=聖徳太子説」を読みたい。蘇我氏にもいろいろ謎がある。
 つづく。

※追記。中臣鎌足(初代藤原氏)については出自のよくわからない人物で、本書では実は百済の豊璋その人ではないかとしている。えっ?
 それでさっきお茶わん洗いながら思ったんだけど、天智の諡号なんだけど、これって字面はきれいだけどあまりいい意味ではない。悪王で名高い紂王が身に付けていた天智玉が語源だそうだ。つまり悪の帝王を連想する言葉なのだ。でも、王様がどんなに悪人でも、宝石には責任はないよね。このネーミングのポイントは、天智が宝石なら、紂王は誰なんだ?ってことにあるんじゃなくて? 鎌足が百済王家の人間だというなら、つまり紂王は鎌足のことになるの???


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