ワンピース歌舞伎 2回目

1511240.jpg
!今日の戦利品!
筋書き/麦わらの一味セット/信玄餅/舞台写真9枚(^_^;)

11月23日(祝)昼の部 於新橋演舞場

 またまた行ってきました。ワンピース歌舞伎。
 今度は一階席の花道横。すんごく前の方。ルフィの宙乗りの離陸地点近く。ここからだと舞台全体とか床は見えない。役者を見上げるような感じになってしまうが、とにかく近い。役者の肉声や表情がはっきり見える。もちろん水も埃も飛んでくる。
 それで、福士エース誠治は東京公演で見納めだそうなので、それもしっかり目に焼き付けて…
 もうっ金使ったら負けなのに、調子こいて舞台写真を9枚も買ってしまいましたよ(^_^;)

 この記事をアップロードする頃には、東京公演は終わり。二ヶ月間公演て長いようで、あっという間だったような気もする。正直ここまで大当たり大成功な公演になるとは思ってなかった。もちろん沢瀉屋の出し物だからハズレはないだろうと、品質については疑ってなかったけど、世間の皆さんがスーパー歌舞伎が口に合うかわからないじゃない? いや恐れ入りました。11月になってチケットがきれいに売り切れてしまって、それは多分リピーターや口コミ効果だと思うのね。
 だから売り切れなんだと自分に言い聞かせてるけど、もういっかい見たかったなあ。お金があったら何度でも見たかったなあ。
 次は3月大阪、4月博多で公演。配役はまだ出てないけど、それでエースは誰が入るか気になるわ。大阪の松竹座って適当に狭いから、あそこで見るワンピースは迫力あるんだろうなあ。エース次第では大阪遠征もしちゃおうか。絶対ないだろうとは思うので気安く言っちゃうけど松田龍平とか藤原竜也とか小栗旬とかあたりだったらどうしまましょーとかo(^-^)o

 福士エースは、やっぱりかっこえかった(〃▽〃)
 花道横だったから、もう間近で見ちゃったわよ。これを現代日本語では「かっこいい」としか言い様がない。
 素人のコスプレと何が違うかって、もちろん衣装がいいとか素体がいい!とかはあるけど、何よりもセリフを言って動いて演技でエースになっているところだと思う。そこがプロとアマの違いだわね。
 役者というものは(1)声、(2)姿、(3)演技、なんですってよ。福士エースは見た目はいうまでもないけど、セリフ言うとこれがさらにかっこいい。やっぱりセリフを言って動くのが役者の仕事なのね。顔がきれいだけじゃない。牢につながれてやさぐれてるだけでもすてき(〃▽〃) 戦って、見得もさまになってるし。特に死ぬシーンなんかは舞台にエースとルフィしかいなくて(他にもいたかもしれないけど光はあたってないのでいないのと同じ)、観客全員の視線がエースに集まって(ルフィは後ろ向きなのでエースの顔しか客には見えない)、場内し…んとなってるところで死ぬ芝居とか、もう役者冥利に尽きるサイコーのお役じゃないですか(〃▽〃)
 でも、毎日死ぬ演技とか、舞台出演てけっこうしんどい仕事なのかもしれないな。いや、毎日違う芝居をしてるのかもしれないけど。あ、そうだ、前回の「空を刻む者」でも死ぬ役だったけど。
 これで見納めなのね。たぶん映像の仕事が中心なのだから何ヶ月もTVや映画を留守にはできないのね。それはしょうがないよね。ワンピース歌舞伎が放送とか上映されることがあったら、福士エース版になるのかな。
 福士エースの舞台写真ほしかったな。歌舞伎外部から招集の役者さんについては、肖像権の取り扱いが違うんだろね。1枚でいいからさ、エース10枚セットで ぼったくられてもいいからさ、そこは諸権利のハードルをクリアして販売してほしかった。だからつまり、エースのこしらえをした写真は筋書きにしか載ってな いのである。でもこのスチル写真と舞台メイクはだいぶ違うんだけどね。

 これでエースについては思い残すことはないかな。あとは円盤が出るといいなあ、と祈るのみ。
 出せば売れるとわかってるものを出さない営利企業があるはずがない。きっと僕らの松竹様や集英社様たちがなんとかしてくれるにちがいない。なんとかしろ!



なぜリピートしたくなるのか?
 私はお金の都合で2回でがまんしたけど、本当は何度でも見たかった。ワンピ原作がすごく好きというほどでもないし、アニメも劇場版すら全部見てないくらいで。それでもなんかこう脳内に変な液体漏れてるみたいな状態になって、だ〜っと傾倒していく感じ。
 こういうのを、ハマる、とか、転ぶ、っていうんだろうな。
 これはもしや孔明の罠?(^_^;)四代目の計算なのか?
 1幕目で設定やキャラクターをなぞって、ワンピースの世界観にひたる。私は原作は序盤の方しか知らないので、いつのまにか知らない顔の仲間が増えてたのね、と思っていた。2幕のバトルとショーと宙乗りで観客の気分は臨界点に。そこへ3幕目の少年ジャンプ的な友情努力勝利な芝居をごりごりとすり込んでくるわけね。
 私は10月の公演始まってすぐの頃に見たけど、印象や感想に変化はない。つまり同じ快感を繰り返し欲してしまうということ?
 つくづく映像ジャンルだけでエンタメを語るのは間違いだと思うわけです。

歌舞伎成分はどのくらい?
 最初に見たとき一番思ったのは、えらくハードルを下げてきたなあ、だった。
 全然歌舞伎臭くない。
 柝もツケも見得もあるので、ああこれ歌舞伎なんだ。最初の麦わら勢ぞろいのところの名乗り、ゾロはもろに南郷力丸で、ふつうの日本語じゃない。シロヒゲはセリフも立ち回りも古典歌舞伎なかんじ。歌舞伎のセリフにはリズムとメロディがついてて、それをやると一気に歌舞伎っぽくなる。歌舞伎っぽいところってそのくらい?
 原作者の尾田先生の絵を見るに、ルフィたちに既存の歌舞伎ぽいものを着せているが、果たして観客のみなさんが予想していたワンピース歌舞伎って、どんなかんじだった? 
 私は初めて見たとき、
ここまで歌舞伎味を希釈してしまうのか?と思った。主題歌?もすごく平易なかんじ。(アニソンはもうちょっと売れ線寄り。)衣装もよくみると和服ベースだけど、原作の造形に極力寄せている。
 それで、お客さんのりのりでチケットきれいに売れちゃったわけで、ああ、このくらいでちょうどいいんだ☆ 最大公約数的な意味での歌舞伎風味ってこんな感じなんだ☆と思ったわけなんです。正直なところ私はもっと歌舞伎寄りの方が好みだけど、二度と歌舞伎公演に来ないかもしれない客にも面白かったと言わせるんだから、
なるほどなあ、これも四代目の孔明の罠なのかもしれません。
 

舞台と客席をつなぐ
 舞台から客席に物が飛んでくる演出は別にスーパー歌舞伎だけの特権じゃないけど、四代目のスーパー歌舞伎は前作でもそれは使ってて、今回も水とか紙吹雪を客にお見舞いしている。紙吹雪は正面なら二階席まで届く勢い。また宙乗りとワイヤーアクションを使って、役者から客の方に寄っていくこともする。二幕目のラストは、役者を通路に下ろすことまでして、みんなでルフィを見送る。
 ただ椅子に座って舞台を見ているだけでは、演劇の好きな客はそれで満足だけど、座っているだけでは映画と同じなわけで。映画じゃないんだ、これは歌舞伎なんだ、な現実感を味わえて、私は物を飛ばしたり降らせたりするこの演出は好きだ。
 ルフィの宙乗りは超低空もあり、滞空時間も長い。一階席は後ろ振り返って身体ねじ曲げて見上げることになるけど、ワンピース歌舞伎では宙乗りのところでスタンディング推奨。一階席は立った方が見やすいです。これはうまいこと考えましたね。二階三階は立たなくても見えるんですけど、一階席は見づらかった。立って見ていいんだ。
 私は長年プロ野球ファンだったけど、球場でホームラン出ると「おおっ」とか打球見上げて立ち上がっちゃう。とくに外野席。あの感じですね。上を見上げるとき、人は立ち上がるのが自然なのです。

白いルフィ
 白塗りのルフィに違和感な感想を前に書いた。歌舞伎を多少わかったつもり?猿之助の舞台を何度も見てる私でも、普段なら気にも留めなかった「なぜ主人公は白いのだろう?」とか考えてしまった。やっぱりこれは歌舞伎というものなのか、歌舞伎的な何かを象徴しているという意味で。
 ルフィの立ち回りの場面だけど、1幕と3幕にある。もちろん猿之助は伝統的な歌舞伎スタイルなわけだけど、これはやっぱり歌舞伎のメイクをしてないと締まらないと思う。2.5次元じゃない、やっぱり歌舞伎なんだ。
 そんなわけで、これは歌舞伎の記号のようなものなんだと気がつくと、白塗りの美少年キャラにすんなり変換できてしまったので、エースとの密着会話シーンもそれで見ました。←あれは何回見てもどきどきするわ(〃▽〃)
 そういえばシャンクス髪形変わった?ちょっとロンゲになってた?
 ところで、猿之助ファン的には、猿之助の見せ場が意外に少ないと感じると思う。猿之助の歌舞伎というとだいたい先代の三代目の作ったやつだけど、もう最初から最後まででずっぱりで、一人で踊って戦って宙乗りして全部やる!というものだ。猿之助が主役でないと絶対できない、他の人がやるとしてもこれがやれる役者は限定される。
 今回のワンピースでは、巳之助や隼人に、六法でのひっこみとか本水の立ち回りを任せて、ワイヤーアクションや旗を使った殺陣は外部俳優に任せている。メインキャストそれぞれに見せ場を分配して、つまり猿之助一人に負荷がかかるような芝居じゃない。
 でも、それはつまり、再演しやすい演目!o(^-^)oということじゃないかと思う。

歌舞伎は博物館で芝居小屋
 歌舞伎の何がおもしろいかって、私は最初のとっかかりは、300年前にやっていた芝居を今でも観られる、ほぼ完璧再現で。300年前と違うのは、光源が電気になって、舞台が広くなった、くらいの違いかな。そういう博物館的な興味が先に立っていた。100年以上生き残ったお芝居は、残った理由があるわけで、多少表現が古くても見るべきものはあるからおもしろい。
 歌舞伎は博物館でも、文化保存だけでは生き残れないので、当然新作もやる。
 江戸時代に芝居を作っていた人たちが、もし現代に蘇ったらどんな歌舞伎をこしらえるか?といったら、今売れてる本を原作に、売れてる作曲家に歌を作らせて、使えるものはなんでも使って……ってやるに決まってる。ワンピース歌舞伎をみて、江戸時代もきっとこんなかんじで、すげーよすげーよの口コミでお客が押し寄せる…だったのに違いない。ワンピース歌舞伎の感想とか、Twitterやブログをめぐって、そう思う。

 追記。これで、おもしろいマンガ原作を大当たりな芝居にできることは、良い先例ができたわけだ。次に歌舞伎になるマンガは何かな?o(^-^)o ワンピース並の知名度や人気作ってなかなかないけど。あれとかあれはどうかなあとか、いろいろ妄想が膨らむ。
 あたしは「王家の紋章」は歌舞伎で見たかったな。


Comment

(編集・削除用)
管理者にだけ表示を許可

Trackback

URL
http://birdscramble.blog116.fc2.com/tb.php/1974-df560eb3
この記事にトラックバック(FC2Blog User)

ブログ内検索

カテゴリー

プロフィール

正岡

Author:正岡
■生涯一腐女子。腐女子の本懐を極める。追っかけ中→小西克幸。市川猿之助。松田龍平。
■リンク、コメント、トラバ、ご自由にどうぞ。相互リンク歓迎。拍手コメントは全非公開&レス無し。お返事して差し支えない内容はコメント欄へ。
■ツイッターへのフォローやメッセージなどもご自由に。http://twitter.com/MasaokaYaoi

おともだちリンク

ブログランキング


ブログランキング・にほんブログ村へ

最近のコメント

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

Copyright © 正岡