妖怪博士

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 今ごろになって読み返す乱歩。少年探偵団シリーズ第3巻です。
 私は、自分で持っているのは「二十面相」「少年探偵団」だけで、あとは図書館などで借りて読みました。最後に通しで読んだのは30代のころだったかと思います。つまり大人になってから読んだにもかかわらず、この巻のお話はまったく記憶に残っていませんでした。

(いきなりネタバレ感想)




 不気味な老博士。怪しげな洋館。そして健闘虚しく、事件に巻き込まれる少年探偵団……というシチュエーションで始まり、物語は終始少年団員視点でつづられている。不気味な妖怪博士の罠にはまった少年団員(=読者)は、世にも恐ろしい体験をする。
 私の記憶からこのお話がすっぱりと抜け落ちていたのは何故なのか?
 それは多分、小林くんが二十面相と対決するお話じゃないのと、二十面相がいまいちかっこよくないから、かもしれない。最後に読んだのは30代だったと思うんだけど、私はすでに完全体の腐女子だったから、何かちょっと好みに合わないとフィルターで除去されて、脳に残らないように仕組みになっていたのね(^_^;)

 少年探偵団の作品の肝は、少年探偵団団員=読者にあると思う。小林くんになりきって読むのもよし、出来杉くんである小林くんよりも普通の団員に自分を置き換える方が感情移入しやすいかもしれない。「妖怪博士」で次々と事件に巻き込まれて恐ろしい体験をするのは、そんな普通の?団員くんたちなのだ。
 それで、ここが問題なのだが、事件は実は二十面相の少年探偵団への復讐とお仕置きが狙いだった? 誘拐して監禁して怖い思いをさせて、泣いたらお仕置き終了(^_^;)なので、基本的にはいい人?なんだけど、そんなことのために機械仕掛けの洋館まで用意するとか、ちょっとそれはおかしいんじゃなか? ガキ相手に何ムキになってるんだよ?的な意味で。二十面相の本道は泥棒だったはず(^_^;) 最後にはコウモリ怪人になって鍾乳洞で待ち伏せて、小林くんたちを洞窟で迷子にさせて殺そう?とか、二十面相壊れちゃってる。
 うーん、小林くんが無視されてるように思えるのも、面白くなかったのかも。
 そんなわけで、明智探偵事務所の取り扱い案件としてはぱっとしないお話で、私の中では読まなかったことになってしまったのかもしれない(^_^;)

 このお話で、前の作品から少し時計が進んでるのがわかる。前の巻で小学生で出てきた子が中学一年になってる。少年誌に連載してて、2〜3年経っていて、登場人物も一緒に成長させんだろうなと思います。小林くんの年齢は書いてないけど、成長してる団員から類推すると、小林くんは15歳?くらいということに?
(第4巻につづく)


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