王家の紋章 18巻

王家のボイス
 キャロルとアイシスのキャスト、出ましたね。
 キャロル/沢城みゆき
 アイシス/朴璐美
 想像していたよりも貫録ある配役。私は、みゆきちあたりがアイシスで、ハナザーさんあたりのキャロルとかを想像していました。これはもうちょっと上のランクですね。パクアイシスはきっとかっこいいだろうなあ。
 じゃあ、パクアイシスに負けない威厳と迫力のある弟で、みゆきちの恋人は誰になるのかな。
 音楽は久石譲だそうです。
 とりあえず、さっさと続きを読み進めましょう。


王家の紋章 18 (秋田文庫 17-18)王家の紋章 18 (秋田文庫 17-18)
(2010/04/09)
細川 智栄子、芙~みん 他

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お話
 祝祭の事故で、キャロルは火の島で療養することになり、帰国はさらに延期。だがそれは、キャロルをミノス王の后にしてしまおうというミノア皇太后とミノス王の謀だった。キャロルに思いを寄せるミノスの兄・アトラスは婚儀の場に乱入し、キャロルを拉致して島の奥に去る。
 一方エジプトでは、キャロルの帰国が遅いことを不審に思い、メンフィス自ら軍船を率いてミノアに出航していた。


ミノス王の愛と陰謀
 この作品における世界の真理とは、「出てくる男は全員キャロルに惚れる」である。
 キャロルよりも年下のミノス王もまたしかり。
  ミノス王にとってキャロルは命の恩人であり、心の支えだった。野心や悪意でキャロルに会ったわけではない。皇太后も心底キャロルには感謝していた。国を憂 う皇太后が、また母として、キャロルを王妃に迎えたいと思うようになるのも、それは悪心とは言えないものがある。王位にある若い息子に、欲しいものは取 れ、おまえは大海軍のミノアの王ぞ、とたきつける母の教育方針?も、私は間違っているとは思わない。意志強固で、必要に応じてアンフェアなこともやる、国 を背負う主たるものそのくらい腹をくくっていなければならぬ。皇太后も多分にそういう人物だ。
 ただ、キャロルを騙して既成事実さえ作ってしまえば、それはミノスの恋を成就したことになるのだろうか?(^_^;)
  若いミノスがそれをわかってないのはしょうがないとして、皇太后はそのへんはどう思っていたのだろう。キャロルをミノアに留め置いている、時間をかけて納 得させるとかそういう腹だったのかな。あとのことは後で考える、とりあえずやっちゃえ(^_^;)みたいな人かもしれないが。
 いや、地位や財産こそ男の価値という考えなら、ミノア王国王妃になれて文句を言う女はおるまいぞ、とか信じているのかもしれない。その昔メンフィスも「正式な王妃に迎えるならキャロルも文句あるまい」みたいなこと言っていた。

アトラスの描かれ方
 アトラスの立ち位置は、いろいろ同情すべきものが多くて、純粋に悪とはいいきれないものがある。実際アトラスのおかげで、キャロルは何度かピンチを逃れている。
  だが、そうしたアトラスの立場を知りながら、キャロルの反応は……ただ逃げるだけ!(^_^;) きゃーばけものーいやーっ。正体が明らかになってからも 逃げることしか考えてない。ミノスに対してみせた面倒見のよさ?はここでは一切ない。説得するとか、妥協するとか、取引するとか、そういう方向もない。
 作者は彼をどう描くつもりだったのだろう。
  中途半端に同情を買うような書き方ではだめだ、というのはわかる。アトラスが悪役にしろ、いいもんにしろ、キャロルが何か好意を抱いていると解釈されるよ うな描写は、お話的にだめなのだろう。長年のおつきあい?になるイズミルにたいしてでも、キャロルは人道的な心配以上の感情はもってない。
 出て くる男がみんなキャロルを好きになるのはお約束ではあっても、キャロルがどの男にしようか悩んだり迷ったりする話ではないから、キャロルがどの男にもやさ しい、にも限度があるのだ。病気やけがなど命かかわることは面倒みるが、それ以上はやさしくしないということかな。
 それにしても、奥の院からいきなりアトラスの部屋にワープしてしまったキャロルは、どこまで状況を理解しているのか。つまり、ミノスのよこしまな陰謀をどこまでわかってるのだろう。ここからミノスのことなんか完全に忘れちゃってるみたいだけど…

イズミルとラビリンス
 イズミルがキャロルを追って火の島に上陸。途中アトラスに船を沈められたりして散々な目にあいながら、しかししぶとく上陸。ここでイズミルのサポートに、若い娘がつく。アテネから送られてきた奴隷娘。彼女の手引きで島の奥へとすすむ。
 これはミノタウロス神話のテーセウスとアリアドネの原型、ということだろう。こういう細かいところまで作り込まれているのが、ミノア編のおもしろいところなのだ。

侍女ティティ
 だいぶ前からキャロル付きの侍女として登場しているティティ。どこからいたのかもう覚えていないが、当初よりもだいぶ寸詰まりになったような……(^_^;)
 今まで王家にいなかった、キャロルのお友達キャラ(それもハシタメ(^_^;))といえる。対等な親友というのとは違うけど、気楽に何でも話をできる相手ではある。ミノア編になってキャロルのあとを必死で追いかける、読者の視点や気持ちを代弁するようなキャラだ。護衛隊長のウナスは男だから、寝室まで入れない。女の子になったウナス?のような立ち位置? もちろんハシタメなので、意外にしぶとい。
 王家には、出てはどこかへ消えていく女キャラが多い。もったいつけて大コマで登場して、メンフィスなり王様王子様キャラにアピールする美女だが、いつのまに物語から消えている……。おそらく細川先生は設定や部外はかっちり作っても、ネームはけっこう勢いでやる人なのかもしれない。その過程で忘れられていくキャラは、女だけでなく男もけっこういたりする。ズアドとかスアドとかズアドとかハサンとか。
 このティティはどうなるかな。

(19巻へつづく)

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