王家の紋章 第16巻/17巻


 はい。大変ごぶさたしております。腐女子のための(^_^;)「王家の紋章」レポートの続きです。

 コミックス版はこの夏、60巻が発売になるそうです。それでドラマCDが出る前に続きを読む! 好みの声じゃなかったら、読めなくなってしまうので、声がつく前に、続きのお話を読むとします。
 前に読んだところは、文庫で15巻まででした。その続きです。
(前の記事は右上にあるブログ内検索で 王家の紋章 と入れればすぐ出てきます。)

王家の紋章がドラマCDですって
 私は、マンガを脳内音声で読む(^_^;)のが特技です。
 ええっと、昔、王家を読み始めたころは、私はメンフィスは森功至の声で読んでいました。イズミルは…誰だったかな、たしか速水奨みたいな声をイメージして読んでいました。
 とにかく「王家」の主要な男性キャラは、みんなお兄さまボイスなのです。
 前にこのブログで紹介するために王家をまとめ読みしたとき、まさかと思ったんだけど、やっぱりコニタンの声がついてしまいました。最初は無音声だったんです。王家の紙面て、古典の絵巻物みたいなレイアウトだから、アニメ動画な印象がなかったから。でもライアン兄さんが出てきたとき、いきなりコニタンの声が聞こえてきて…なんかこうきついことばしっと言う、でもそこは実の兄貴だから、横暴兄貴の真意は…ってかんじが。で、ちょっとやばいと予感したのだけど、そのあとメンフィスの声もそのままコニタンに(^_^;)
 最初はメンフィスもやんちゃな?少年王なのだけど、そんなの最初だけです。途中からは、自分の兵隊連れて奇襲だの夜襲だのファラオ無双! セリフは文語体で侍か殿様言葉な時代劇。武闘派!権力!長髪美形!ファラオの権威と威厳! 脳内音声のコニタンの演技は完璧です(^_^;)
 まあそんなわけで、他の声になってしまう前に、もうちょっと「王家」世界を好きなボイスで堪能しようと思うわけなんです(^_^;)


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細川 智栄子、芙~みん 他

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舞台はミノア王国へ

 面倒なので世界史資料とかは調べない(^_^;)
 ミノアは、私が子供のころはクレタ文明って習ったと思う。世界史の資料集には、フレスコ画のような壁画とか、ボレロのようなものを着ている女神の像なんかが載ってると思う。
 「王家の紋章」は歴史物ではあるけど、史劇ではないから、紀元前何年ごろが舞台…という詮索断定はしてもしょうがない。ヒッタイト、アッシリア、バビロニアなどが出てくることからエジプト新王国時代(と分類されているあたり)が舞台なんだろう、と漠然と想像される程度の認識でいいと思うのだ。
 今回の舞台となるミノア文明は前1400年半ばごろ終焉を迎える。というわけで、王家の紋章のお話は、それよりも前の時代……とだいぶ年代が限定されてくるわけだが、歴史年表なんかを見ながら諸外国とすり合わせてみるのも、それもまた王家の楽しみ方ではある。こういうのが案外歴ヲタへの第一歩だったりするのだ。
 ちなみに、私の歴ヲタへの第一歩は、小学校の時に読んだ「ツタンカーメンの秘密」カーター著、でした。将来は考古学者…(^_^;)とか夢見た時代もありました。

お話
 ミノアの要請で、キャロルはウナスたちを伴って、クレタ島のミノア王国へ行くことになった。
 ミノアはエーゲ海一帯に覇権を持つ海洋王国で、大海軍を有する強国である。しかしミノス王はまだ若く、病弱で、明日をも知れぬ身。キャロルは親身になって、ミノス王の相談役となり、ほどなくミノス王は健康を取り戻す。
 予定より滞在の伸びたキャロルは、ミノア王国の秘密と陰謀に巻き込まれていく。
 ミノアの祝祭の日、地中沿岸の主要国の国賓が一同に会する宴席。そこにはあのイズミル王子も…


ギリシア神話の世界へ
 どーせまたキャロルのでしゃばりでのこのこ外国へ出かけていって、そこで恨まれたりさらわれたり騙されたりして、あっちこっち逃げ回るだけの話に決まっている……と読む前はちょっとうんざりしていた私(^_^;) しかし読み始めて、ミノア編、「お…おもしろい」この16&17巻はちょっとはまった。
 何がおもしろいか、って、ミノア王国の設定とそのありよう。ギリシア神話世界に出てくるミノタウロスの物語りと、実在するミノア文明やクレタ島サントリーニ島がミックスして、王家の紋章版ミノア文明がうまいこと組み上がっているところが、この巻の見どころだ。
 ミノア海軍のユクタス将軍が出てきたのは、実はだいぶ昔のことだ。どこだっけ??
 ユクタス将軍が出てくるのは文庫本13巻、キャロルが幽閉されて流産のあたり。ミノアの名前そのものはもっと以前から出てきていたから、このミノア編の構想は練りに練った感がある。キャロルが誘拐されるだけが見どころではないぞ(^_^;)
 ギリシア神話に出てくるミノタウロスのお話は、いうなれば神話であり伝承だ。どこまでが神話で、どこからが考古学なのか、「王家」のミノア編はそのへんの境目が絶妙でおもしろい。
 「王家の紋章」は連載の当初こそホラーだったが、今や歴史物ものである。いくらフィクションだからって、ついていい嘘といけない嘘があるのである。
 古代の国家や文明は、世界史の教科書どおりに登場する。詳細な資料がなく、解明が進んでいない時代だから風俗習俗については正確ではないかもしれない。←ここはついていい嘘の範疇かと思う。しかし、ファンタジーではないから、魔法や超文明や怪獣は出てこない。←これがついていけない嘘にあたる。ギリシア神話には、神も巨人もニンフも怪獣も出てくるが、歴史物ではそれはそのまま出すことはできない。あたりまえ。
 そこで「王家」ミノア編は、今日あるミノタウロス神話は本当はこんな事件だったかもしれない……的な、説得力を伴った読み替えがおもしろいわけなのだ。

サントリーニ島とアトランティスの謎
 「王家」ではアトランティス=ミノア文明説をとっているようだ。
 アトランティスというのは、プラトンの著作に登場する伝説上の国である。プラトンは紀元前300〜400あたりの人だから、「王家」の時代より1000年くらい後の人だ。興亡の激しい地域だけに、1000年経つとどこに何があったのかわからなくなっているものなのだな。
 そんなわけで、ミノア伝説も神話に登場するのとは微妙に違う。牛の頭のミノタウロスは出てこないで、そのかわり常人離れした姿と強さ?ゆえに、火山島の要塞で極秘裏に育てられたミノス王の兄、というのが登場する。名前はアトラス。アトランティスの神という理屈だ。化け物呼ばわりされたりするけど、彼はれっきとした人である。海中をイルカとともに自由に移動し、ミノアを影から守っている。この後、サントリーニ島火山の爆発で、島の大半を失われ、それがアトランティス伝説となる、という流れがわかる。「王家」ストーリーには直接関係ないことだけど(^_^;)
 キャロルの滞在中に都合よく爆発するのだろうか?(^_^;)とか一瞬思ったけど、さすがにそれは年代が違うらしい。

人格と顔面偏差値について
 アトラスという、複雑な立ち位置のキャラクターをどう扱うのか。この巻を読み始めて一番気になっていた。母には無条件で従い、誰を恨むわけでもなく、弟と祖国を守っている。醜い姿…と書かれているけど、少女マンガ的表現ではちっとも醜くない。それなりにかっこいい顔だ。
 「王家」では……多分おそらくすべからく少女マンガでは、敵味方の立場に関係なく、ヒロインに恋をしたり、愛を告白する男は二枚目である。
 乙女ゲーだったら、攻略対象すなわち恋愛対象だから、出てくる男は全員イケメンは必定なわけだが、「王家」少女マンガであり、キャロルの好きな男は最初から決まっている。アトラスが二枚目でも醜男でもお話の流れに影響はないはずだ。
 醜男は愛を語ってはいけないのか???(^_^;)
 なんか「王家」で、キャロルに熱烈に横恋慕するヤツって、みんな二枚目だよね。しかも顔のきれいさに反比例して、性格は悪いよね(^_^;)
 そこへいくと、ユクタス将軍は、本当に立派な人物だ。あまり活躍しないけどミヌーエ将軍とかウナスとか、軍人で地位の高い男は、ぱっとしない外見に反して、中身はまともだ。
 なんでだろうな。北斗の拳だったら、強くて心の立派な男ほど、外見もかっこよく絵かがれるものだが。ユクタス将軍は北斗の世界だったら、さぞかっこいいと思うんだよ(^_^;)
 逆にいうと、「王家」の世界では、醜男のおっさん&地味な男は信頼がおける、ということかもしれない。かつ二枚目は信用できない。男を外見で査定しちゃいけない(^_^;)

ミノアの宴会に出てきた登場人物
 さて、ここで「王家」世界の総括で、ミノアの祝宴に王家の主要国の人物が雁首を並べることになる。この人誰だっけ?的なことはキャロルじゃなくても思う(^_^;)
 リビア国王とか、お騒がせキャラ程度の扱いだが、ただの強欲じじいじゃない。国王らしさの枠、みたいなものはある。これは後で出てくるヒッタイト国王も同様で、おっさんキャラは意外にちゃんとした?骨っぽい人物に描かれている。
 シャル王子……まだいたんだ??(^_^;) アルゴン王の弟だ。アッシリアの中でわりとまともそうだけど、全然話にからんでこなかった人物。この役立たず的な弟、をアルゴン王は外交に使っているのか。アッシリアとアルゴン王はあれからほとんど出番がないが、アルゴンは読者が思っているよりも出来る男で、立派な王様なのかもしれないな(^_^;) のちのち(1000年くらいあと?)オリエントを統一するのはアッシリアだならね。無視はできない国なのだ。
 イズミル王子おひさしぶりー。

 新キャラは、謎のミケーネ野郎。海賊を名乗っているが……
 そして一瞬だけ姿を見せるアマゾンの女王。

(18巻へつづく)

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