十月花形歌舞伎

市川猿之助奮闘連続公演
十月花形歌舞伎

 2014年10月23日(金)於新橋演舞場
 行って来た!昼夜通しで一日で全部見た! 猿之助もがんばってるけど、お客も体力いるわ〜(^_^;)
shinbashi_201410ff.jpg
(昼の部)
平家女護島 俊寛(しゅんかん)
三代猿之助四十八撰の内 金幣猿島郡(きんのざいさるしまだいり)

(夜の部)
三代猿之助四十八撰の内 獨道中五十三驛(ひとりたびごじゅうさんつぎ)

 そもそも歌舞伎を昼夜通しというのは、ちょっとしんどい(^_^;)と前々から思っていた。歌舞伎の興行は、昼夜それぞれ4時間はある。プロ野球に例えれば、ダブルヘッダーを見るかんじ。野球の試合は半分は相手の攻撃だし、得点シーンがなければ全然緊張しないでだらだら見ていられるし、行きたい時にいつでもトイレも食事も電話もできるけど、歌舞伎はそうもいかない(^_^;) 最初から最後まで集中と緊張で、なんか楽しいけど疲れました(^_^;) この疲れた分が、高いチケット代で遊んだ感かな。
 そんなわけで私、今回は夜の部の最後に体力の限界がきて、ところどころ意識が飛んでよく覚えてないところとかある(^_^;)
 でも舞台の上の猿之助は、出ずっぱりで、早変わりで出たり引っ込んだり、宙乗りで空中飛んだり、クレーンで出張ったり、水に飛び込んだり、もっと大変なんだよね。役者ばかり見ちゃうけど、よく考えたら多分裏方もちょっとのミスも許されない段取りで、戦場なんだろうなあ。
 ……ああ、猿之助を継ぐってことは、このしんどい芝居をやるってことで(^_^;)、次の猿之助もこれをやらなくちゃいけないのね。人気がなかったら、踊りが下手だったら成り立たないので、大変な仕事だと思います。
 舞台写真は、夜の部の猿之助様ファッションショー(^_^;)のを3枚。亀鶴さまの奴姿を1枚買いました。中村亀鶴、かっこいいよね(〃▽〃) 江戸の役者絵みたいだよね。

 演目ごとの感想……

「俊寛」
 近松もの。元は人形浄瑠璃で、江戸時代初期の作品つまり、成立は古い。本来はこれの前後の話があり、今は「俊寛」だけ上演されているらしい。
 私はこの演目は三代目猿之助で見たことがある。記録を見ると2001年。え?今から13年も前?(^_^;)この時は、当代猿之助亀治郎が(25才?)で千鳥役だった。上演機会も多い演目で、TVとかでも他の役者のを見たことがある。ラスト、回り舞台を使った、陸地から海視点に切り替わるダイナミックな演出で、お話が短くシンプルなわりに盛り上がり感がある。
 今回は右近の俊寛。前に三代目猿之助で見た時と微妙に印象が違う気がする。なんだろう?三代目猿之助の俊寛はもっとこってりくどい感と泣ける感があったと思う。義太夫歌う人の違いかな。義太夫は状況説明から心理描写はては心の声の効果音までやるから、役者よりもむしろ義太夫の印象が芝居を左右するのはあると思う。なんかさらっと透明感のある印象だった。私は、これくらいでちょうどいいので、文句はない。

金幣猿島郡(きんのざいさるしまだいり)」
 タイトル読めないです(-_-;) 今月は鶴屋南北ものが2本。
 怨霊と鬼が合体してどーん!モンスター誕生〜。(←こういう話です。)はっきりいって特撮!アニメ!コミック! TVや映画でやってる作品と何が違うんでしょう。今日の日本の文化娯楽の源流は間違いなく歌舞伎にあると思う。
 鶴屋南北といえば、四谷怪談は誰でも知ってる。江戸中期?くらいの人で、荒唐無稽自由自在なお話、な印象。
 題名の意味がわからなかったのですが、猿島郡(さしまぐん)というのは将門ゆかりの地名? それを「だいり」と読ませるってことは、今風に訳すと「黄金の将門宮」みたいなニュアンスなのだろうか?(まちがっていたらごめん。私はそんな風に思った、ということで(^_^;))元々の形は、藤原純友もからんでくるお話とか。
 今回の上演は道成寺ものでまとめてあって、怨霊と鬼が合体どーん!のあとが、道成寺のおなじみの場面になり、猿之助の踊りでびしっとしめる。歌舞伎のお話って、場面場面でいろんな登場人物が出てきて一本道じゃない。筋がとっちらかって流れがわかりにくい、次の場面で前の話を忘れちゃってる(^_^;)的なのがあるけど、最後の猿之助の踊りがポイント高いので、ここで盛り上ってまとまった感を味わって、すっきり終れる。
 いやあ、良かったです。この演目は4年くらい前、亀治郎時代に博多でやってて、ドキュメンタリー番組なんかでこしらえをした亀とか舞台の一部はちらっちらっと見たことがあった。とうとう舞台を見られました。

獨道中五十三驛(ひとりたびごじゅうさんつぎ)」
 これもタイトルが読めないぞ(^_^;)南北もの。これも見たことがなくて、右近がやった時のポスターしか見たことがなくて、いったいどんな話なんだ????今回も化け猫がメインビジュアルになってるけど……。
 このポスターを見ると、化け猫が京都から江戸まで旅するのか?とか思っちゃうじゃないですか。ちがうんです。
 京都での仇を江戸で討つ! 仇討ちと家宝とさらわれたお姫さまを追いかけてゆく主人公?に、盗賊などのゆきずりの人が絡んでくる物語。猿之助は、その中で18役やってます。あそこにもここにも猿之助が出てくる! 最後は猿之助コスプレショーで終る。(私は歌舞伎にあまり詳しくないので、何の役だかわからないのも多々あった(^_^;))なんか仮面ライダー52話をダイジェストて一気見、みたいな印象。非常に面白かった。文学性を求める内容じゃないんだけど、本当に見る遊園地とかヒーローショーだった。印象に残っているのは、海中のバトル、クジラ、化け猫、滝でのバトル。やっぱヒーローショーだな。化け猫の飛んで行くシーンは、サーチライトみたいな照明もなんだかすごかった。1階席から見上げると、まさに東京の空を飛んで行くモンスターだった。

 猿之助の舞台の感想で、前にも書いたと思うけど、三代目の演目を踏襲しても一番印象が違うのは女形だと思う。今月と来月は、お話の中で男になったり女になったりして演じるわけだけど、女形の印象は前代とは全然違うはず。特に猿島郡は怨霊合体で男女半々、というのは当代猿之助的なお話だと思う。猿之助が演じた登場人物は、今回いっぱいあったけど、印象に残ったのはやっぱり女キャラの方かなあ。猫を抱いたお姉さんは、遊廓から戻ってきた元花魁という設定だったけど、まさにそうだねという説得力がある。
 また、踊りは私はあまりよくわからなので、どっちかというと退屈……とか思っていたけど、上手いと逆に盛り上がり、舞台も観客もびしっとしまるものなのだ、ということを実感した。
 女形も演技も踊りも、猿之助の名前を継承するというのは大変なことなのだな。
 いろいろ語り尽くせないことはあるので書き足すかもしれないけど、次は来月、明治座。
 お客も財布奮闘観劇でございますよ(^_^;)

追記。やっぱ生ものだからいっぺん見ただけじゃ、なんかいろいろ見落としてる気がするなあ、それに記憶がごちゃごちゃで整理できん。2回は見たかったなあ。TVでやってくれないかなあ。

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