本能寺の変 431年目の真実

【文庫】 本能寺の変 431年目の真実 (文芸社文庫)【文庫】 本能寺の変 431年目の真実 (文芸社文庫)
(2013/12/03)
明智 憲三郎

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 11月発売のドラマCD「天魔の銀翼 敵は本能寺にあり」の予習で読むのもいいと思います。もちろんドラマCDは、本書とは全然関係ない内容ですが、シナリオさんはありとあらゆる信長本を一通り読んでるはず。この本も絶対読んでるでしょう。とりあえず人物関係が整理できるので、この本、予習にいいと思います。あるいは、CD聞き終ってから、感想戦で読むのもあり。

 この本は、明智光秀公の子孫である著者が、本能寺の変の真相を当時の信頼できる資料から推理、読み解いて行くノンフィクション。あくまで史実として推理です。
 けっこう分厚い文庫本。読みごたえあり。非常に面白かったです。探偵になったような気分だ。
 常識を疑え。推理の初歩である。

 本能寺の変が謎なのは、事情を明快に説明できる物証がないからだ。
 歴史における物証とは、例えば当事者の手紙、証文とか公文書のような、動かしがたく捏造不可能な記録のことだ。400年以上前のことで、しかも明智は敗者だ。失われた物の方が多いだろう。証拠がなければ、直接影響を受けない周囲の人物、例えば宣教師、公家の日記などに現われる断片的な事がらを組み上げていくしかない。
 筆者は、我々が日本史や小説などで知っている信長秀吉家康ストーリーを疑え、という。
 我々のよく知っている歴史小説やドラマでの本能寺の変ストーリーはどんなものか? 光秀の発作的な単独犯行で、動機は私怨、ノイローゼ、価値観の相違など。信長と光秀は折り合いが悪かったことになっているはずだ。本当にそうなのか?そのお話の出所はどこ?
 利害関係者である秀吉や家康が残した記録は信用できない。今語られている信長光秀秀吉家康の物語は、本当は違うのではないか?


(↓ねたばれ感想)








 最初、家康暗殺計画とか、まさか…と思ったんです。
 でも読み終わってみると、うーん……そういうことだったのかも………という気も。それで確かに筋が通る。
 じゃあ、動機は?
 うーん。家康って、信長にはあまり好かれてなかったのかな。
 いやいや、そもそも政治も戦も、好き嫌いで動くものではない。損か得かだけだ。
 光秀が一世一代の謀反計画に打って出た動機は、何だったのか? そして何故失敗したのか?
 本書のいうとおり、思いつきでは軍隊は動かせない。今と違って電話も自動車もない時代だから、スクランブル出動で自衛隊が現場にかけつけるのはわけが違う。光秀も秀吉も家康も、このあとどうなるか?何ヶ月先の状況を想定して、食糧や武器弾薬を手配し、それを前もって各方面に準備したはずだ。
 本能寺の変は光秀と家康の共同謀議。中国大返しはなかった、本能寺の変計画は事前に秀吉に漏れていた、というのが本書の主張で、それも納得するものがある。
 秀吉も家康の腹黒はお互い様だろうけれど、細川藤孝とか脇に出てくる武将もたいがいである。読んでてなんか途中で吐き気がしそうだった。でもそういう時代だったのだろうなあ。

 ドラマでの描かれ方でよくあるのは、信長(急進)vs光秀(保守)の衝突。信長の無体な要求にじっとたえる光秀、みたいな。私は思ったんです、この保守で反りが合わないのは、本当は家康か秀吉だったのかもしれないですね。太閤記を書かせたのは秀吉だから、光秀の変物語には案外秀吉の苦悩が投影されているのかもしれない。とか思ったりしました。

 いや、おもしろかったです。これから二周目を読みます。大河ドラマだと脇役ポジションの公家や長宗我部筋など、知らない人名とかけっこうでてくるので、その辺を今度はちゃんと理解しながら。この感想はあとで書き直すかもです。

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