市川猿之助襲名披露 松竹大歌舞伎 中央コース

平成26年度
(公社)全国公立文化施設協会主催 中央コース
松竹大歌舞伎
市川亀治郎改め 四代目 市川猿之助襲名披露
        九代目 市川中 車襲名披露

 6/2戸田文化会館で見てきました。猿之助襲名巡業公演です。
 猿之助襲名は一昨年2012年新橋演舞場が最初の公演でした。大きな名跡は巡業公演で全コースやるものなのだそうです。今は東京名古屋大阪など主要都市の公演なら、新幹線や飛行機で日帰りもできてしまうお客さんも多いけれど、そんなことが可能になったのはつい最近のこと。また仕事を3日も4日も休める人ばかりじゃないですから、地元開催でなければ行くチャンスに恵まれないお客さんもいるものなのだ。
 巡業は地方自治体の文化事業なので、とにかく料金は安い。私はちょっとチケとり出遅れて(^_^;)、近場じゃなくて戸田まで出張です。2階席になってしまいましたが、4500円ですよ。今どきこの値段ではネオロマンスも行けませんて (^_^;)
 でも新宿から各駅停車で25分て、いいとこですね、戸田。
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 ↑大小3台のトレーラーに大道具などを積んで全国へ。
 私は、昨年の巡業は行ってないのですが、今年は「一本刀土俵入り」やるというので、それも中車と一緒に。それでどーしても見ておこう、今年は歌舞伎座出ないならとりあえず見られる時見ておけ、とか思って。

<演目>
太閤三番叟
口上
一本刀土俵入り



太閤三番叟
 右近、笑也、笑三郎による舞踊。
 「さんばそう」というのは、能をルーツとするおめでたい舞の演目。
 歌舞伎の三番叟は元々の形からだいぶ変っているものらしい。しかも、花魁が踊ったり、人形が踊ったり、いろいろなバージョンがあるそうで、太閤ものまであるとは知らなかった。淀君、北の政所…そのあと秀吉が踊る、という趣向だ。しかも!途中から柴田勝家の残党4人が乱入してきて(^_^;)バトルになって(踊りです)ちゃかちゃかちゃん、と締める、華やかで退屈のしない舞台なのだった。
 正直言って、舞踊ものは眠くなるので敷居の高い演目だと思っていたけど、ちょっとこれは違う。「太閤三番叟」は猿之助四十八撰つまり三代目作らしい。さもありなん。
 うーん、ということは花魁や人形が踊ったりする三番叟を考えだしたのは、要するにお客が退屈しないようにする苦肉の策だったのかも。

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口上
 とざいーとーざーい。片岡秀太郎のMCで、沢瀉一門そろって挨拶。(春猿は巡業に不参加)
 写真は二階席から撮った、口上前の休憩時の舞台。をトリミングしたもの(^_^;) 幕には猿之助と中車の名前だけ。昨年の巡業公演には中車は帯同してませんでした。

一本刀土俵入り
 今回私が見たかったのはこれ。猿之助と中車が初共演。中車はもちろん初役。猿之助は、亀治郎時代に浅草と新国劇とで2回ほどやっているそうです。私はどっちも見てなかったです(>_<)
 演目については、私はどこで見たのか昔から知っていたので、多分TVで映画かなんかを見たんだと思います。 
 歌舞伎版については、生のやつは見たことはなかったですが、なぜか先代の勘三郎&芝翫バージョンと、当代勘三郎と多分福助バージョンが記憶にあります。多分歌舞伎チャンネルとか衛星劇場かな。なので猿之助が教わったという芝翫のお蔦はなんとなく記憶にあります。外見とか声の印象ですが。
 このお話って、茂兵衛(中車)が主人公なんですよね。猿之助は襲名してから女形はあまりやってないので、ファン的には久々に見る女形。
 いいですね。猿之助の女形。歌舞伎は立役が中心の芝居が多いし、猿之助段四郎はやっぱり立役が家の芸の中心だと思うのね。でもでも四代目猿之助が他の役者と際立って違うところって、女形にあると思う。代々の家の芸をコピーすることはもちろん猿之助の仕事だけど、四代目にしかないものを捨ててはいけないよね。
 中車は、前に見たときよりもなんか印象変わった気がする。声? 時々三代目そっくりとか思えるところもあったりして、これが喜慰斗家のY遺伝子なのか。期待通り。かっこよかったです。元々舞台やっていた俳優みたいなかんじに思えました。次に見られるのはいつになるかしらね。楽しみです。
 改めてじっくりみて「一本刀土俵入り」のお話について思ったこと。
 宿場町が舞台となっているんだけど、それがどこなのか初めて知った(^_^;) 取手宿。茨城県取手市なんですね。セリフの中でも、我孫子まで松戸まで何里とか、江戸までの地名が出てくる。じゃあ、あの船着き場は利根川なのね。
 茂兵衛は下っ端の相撲取り。江戸へ行くところ。もう一度親方のところへ行って弟子入りするつもり。この時、茂兵衛はいくつくらいなんだろう? 相撲の下っ端ということは十代かな。純朴な田舎者な感じ。それが後半ではすっかり浮世に染まって、ぱりっとしたヤクザになって出てくる。強くはなったけど、なんで無宿人?つまり相撲は挫折して流転の人生?10年の間に何があったの?
 お蔦は越中の生まれで、最初の旅籠の場面で、歳は22とか23くらいらしい。この時代の23才は若い娘じゃない。越中は富山県だから、取手からは山の山のそのまた向こう側、すごく遠い。それが、なぜふるさと遠く離れてこんな所にいるのか? なぜ昼間っから酒飲んで、ぐだぐだしているのか。
 このお話、何がどうしてどうなった的な細かい部分はない。お蔦だって金があったらとっとと国に帰ってるだろうけど、ないからこんな田舎の旅籠で女郎みたいなことしてるわけで、なのに有り金全部茂兵衛にやっちゃうってどういう心境? 10年後、音信不通の亭主現る。え?亭主いたの?しかも地元ヤクザの方がその情報先に知ってるとか、じゃああの時の赤ん坊って父無し子じゃなかったじゃん。どういうこと???
 ……そのへんの行間がすぱ〜っとない。
 お蔦は、茂兵衛から見た菩薩様のようなものだからそういうものなのかもしれない。だからセリフにないことは脳内補完しながら見ていいんじゃないかな。

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