47RONIN
![]() | 47RONIN ブルーレイ(「47RONIN」メインキャスト・ポストカードセット(6枚セット)付き) [Blu-ray] (2014/04/09) 不明 商品詳細を見る |
おうちで映画。ブルーレイのレンタルで観賞。
アメリカ資本のサムライ映画。それはちゃんとサムライ映画。キャストもキアヌ意外、メインはわりと日本では知られている俳優ばかりで、しかも英語で演技している。
この映画、興行はイマイチだったかと。レビューを観てもたいしていいことは書かれていない。それをなんで私がわざわざ見るかというと、そもそもこの映画を知ったのは出合正幸のHPで。いつ公開なんだろうなあ…とだいぶ待たされました。映画館にいくはずが、ほら、年末うちは入院とかでごたごたして、私は映画館に行く心のゆとりがなかったの。
サムライ映画☆☆☆☆
なんちゃってショーグン☆
荒野の浪人☆☆☆☆
(完全ネタバレ感想は↓)
総合で☆3。ムキになってけなすほどひどい映画じゃないけど、絶賛おすすめできるかというとそれも微妙(^_^;) さああああ、何からつっこんでいいものか。感想を書くのは難しい映画だ………
お話は、赤穂浪士。四十七士の中に一人異人がいるというもの。吉良上野介は意外に若い男(浅野忠信)で、ヒロインに横恋慕する、主人公キアヌの恋敵ポジション。そして妖術使いの女を引き入れて赤穂藩乗っ取り?の野望で、浅野内匠頭を陥れる。大石内蔵助は真田広之。
感想まとめるのが難しいので、思いつく事から(^_^;)
お殿様やお姫さまのお召し物が微妙〜(^_^;)
江戸時代のお話なんだけど、侍社会は身分制社会で、江戸時代もそれはかっちりしていた。上流階級ほど服装やしきたりをかっちり守っていて、下々はそこはどうでもよかった。だから女郎や庶民はどんなかっこしててもつっこむ筋合いのものじゃないけど、将軍とかお姫さまはだめだと思う。とりあえず華美な装いをしていれば身分が高そう(^_^;)くらいもので、まったく格式というものを感じない。もちろん映画の美術衣装のスタッフは職業柄日本の伝統衣装くらいはわかってて、将軍の正装くらい知っているはず。だからあのなんだか国籍不明の衣装はわざとなんだろうけど、もうちょっと日本ぽい造型にできなかったのだろうか??
ところが、真田広之などが放浪中の浪人衣装は、案外真っ当でなんも問題なく、地味ながらみんなかっこよく着こなしていた。
アニメだったら変じゃなかったかも
侍の時代劇映画は、日本ではすでに完成形を見た娯楽で、様式美のようなものが確立している。日本人ならそれはみんな目に焼き付いているので、それと違うものを見せられても違和感が先に立つだけなので、この映画にとって不幸なことかもしれない。将軍が庭におりて直答とか絶対にありえないし。
ただ、これがもしアニメ映画だったら、冒頭のモンスターハンターも、なぞの天狗も、もっとすんなに飲み込めたと思う。
良かったシーン印象に残ったシーン
・大石らが浪人してからは、何だか面白かったかな。チャンバラもけっこうらしくきっちりしていた。でも江戸時代なら基本、徒歩ですけどね(^_^;) 馬で街道をさっそうとかけぬけていって、なんだか西部劇みたい。これもわかっててかっこ良さ優先でやっていることなんでしょうけど、日本の時代劇ではありえないことなんですね。
・最後の吉良邸(城)討ち入りの場面は、戦国時代の合戦みたいな感じで、なんか盛り上って良かったです。
じゃあなんで四十七士を題材にしたんだ?(^_^;) 戦国無双とかを映画化すればよかったのでは?
・最初のモンスターハンターで命を助けられた侍が、討ち入り前にキアヌに脇差を渡すところ。そのあと憑き物がとれたような顔をしているのが印象的だった。だけど死んだ武士の名前が芭蕉…というのはなぜなんだ?もっと侍っぽい名前にすればよかったけど、それはだめなのか?
・英語音声+日本語字幕で見ていたけど、侍っぽい口上が英語なのが激しく違和感。特に吉良の首を持って真田が高いところから言うシーン。侍映画ならここで大石がいうセリフはだいたい決まっている。しかも話言葉じゃなくて、口上だから文語体の定型文のはず。それが英語だとまったく侍っぽくなくなって(私英語の語感わからんし)、なんか盛り上がりにかけるわ(^_^;)
・天狗の里の試練。格ゲーとか格闘技マンガでよくあるが、なかなかに考えられている。でも天狗の正体ってなんだろうな?宇宙人?
この映画、全体的にどこが悪い!というのはない。でもなんか微妙ではある。なんだろう?
切腹シーンなんかをきっちり長々と撮ってることからも、侍というものに強いこだわりがあるのはわかる。だから戦国時代じゃなくて、江戸時代のお話にしたんだろう。そして異人であるキアヌは、元々侍の生まれではないが血判状にサインして侍になったので、皆と一緒に切腹して死ぬ。お姫さまとの恋は実らない。……そういう救われない結末なのは、やっぱり侍に対する憧れのようなものが撮影側にあるんだろうな、というのはよくわかる。主の仇はとったけど、将軍の命令には背いたので切腹、という結末がやりたかったのだろう。
お金がかかった見所の多い映画ではある。なのになんで微妙に思えるのか。
鎧兜の侍が戦う映画がやりたかったら、次は戦国無双とかを…(^_^;)
お話は、赤穂浪士。四十七士の中に一人異人がいるというもの。吉良上野介は意外に若い男(浅野忠信)で、ヒロインに横恋慕する、主人公キアヌの恋敵ポジション。そして妖術使いの女を引き入れて赤穂藩乗っ取り?の野望で、浅野内匠頭を陥れる。大石内蔵助は真田広之。
感想まとめるのが難しいので、思いつく事から(^_^;)
お殿様やお姫さまのお召し物が微妙〜(^_^;)
江戸時代のお話なんだけど、侍社会は身分制社会で、江戸時代もそれはかっちりしていた。上流階級ほど服装やしきたりをかっちり守っていて、下々はそこはどうでもよかった。だから女郎や庶民はどんなかっこしててもつっこむ筋合いのものじゃないけど、将軍とかお姫さまはだめだと思う。とりあえず華美な装いをしていれば身分が高そう(^_^;)くらいもので、まったく格式というものを感じない。もちろん映画の美術衣装のスタッフは職業柄日本の伝統衣装くらいはわかってて、将軍の正装くらい知っているはず。だからあのなんだか国籍不明の衣装はわざとなんだろうけど、もうちょっと日本ぽい造型にできなかったのだろうか??
ところが、真田広之などが放浪中の浪人衣装は、案外真っ当でなんも問題なく、地味ながらみんなかっこよく着こなしていた。
アニメだったら変じゃなかったかも
侍の時代劇映画は、日本ではすでに完成形を見た娯楽で、様式美のようなものが確立している。日本人ならそれはみんな目に焼き付いているので、それと違うものを見せられても違和感が先に立つだけなので、この映画にとって不幸なことかもしれない。将軍が庭におりて直答とか絶対にありえないし。
ただ、これがもしアニメ映画だったら、冒頭のモンスターハンターも、なぞの天狗も、もっとすんなに飲み込めたと思う。
良かったシーン印象に残ったシーン
・大石らが浪人してからは、何だか面白かったかな。チャンバラもけっこうらしくきっちりしていた。でも江戸時代なら基本、徒歩ですけどね(^_^;) 馬で街道をさっそうとかけぬけていって、なんだか西部劇みたい。これもわかっててかっこ良さ優先でやっていることなんでしょうけど、日本の時代劇ではありえないことなんですね。
・最後の吉良邸(城)討ち入りの場面は、戦国時代の合戦みたいな感じで、なんか盛り上って良かったです。
じゃあなんで四十七士を題材にしたんだ?(^_^;) 戦国無双とかを映画化すればよかったのでは?
・最初のモンスターハンターで命を助けられた侍が、討ち入り前にキアヌに脇差を渡すところ。そのあと憑き物がとれたような顔をしているのが印象的だった。だけど死んだ武士の名前が芭蕉…というのはなぜなんだ?もっと侍っぽい名前にすればよかったけど、それはだめなのか?
・英語音声+日本語字幕で見ていたけど、侍っぽい口上が英語なのが激しく違和感。特に吉良の首を持って真田が高いところから言うシーン。侍映画ならここで大石がいうセリフはだいたい決まっている。しかも話言葉じゃなくて、口上だから文語体の定型文のはず。それが英語だとまったく侍っぽくなくなって(私英語の語感わからんし)、なんか盛り上がりにかけるわ(^_^;)
・天狗の里の試練。格ゲーとか格闘技マンガでよくあるが、なかなかに考えられている。でも天狗の正体ってなんだろうな?宇宙人?
この映画、全体的にどこが悪い!というのはない。でもなんか微妙ではある。なんだろう?
切腹シーンなんかをきっちり長々と撮ってることからも、侍というものに強いこだわりがあるのはわかる。だから戦国時代じゃなくて、江戸時代のお話にしたんだろう。そして異人であるキアヌは、元々侍の生まれではないが血判状にサインして侍になったので、皆と一緒に切腹して死ぬ。お姫さまとの恋は実らない。……そういう救われない結末なのは、やっぱり侍に対する憧れのようなものが撮影側にあるんだろうな、というのはよくわかる。主の仇はとったけど、将軍の命令には背いたので切腹、という結末がやりたかったのだろう。
お金がかかった見所の多い映画ではある。なのになんで微妙に思えるのか。
鎧兜の侍が戦う映画がやりたかったら、次は戦国無双とかを…(^_^;)