おんな太閤記(テレビ東京版)

寧々~おんな太閤記(Blu-ray BOX)寧々~おんな太閤記(Blu-ray BOX)
(2014/02/19)
仲間由紀恵、市川亀治郎 他

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 2009年放送「新春ワイド時代劇」。全10話構成。
 原作は、NHK大河ドラマ1981年放送「おんな太閤記」。小説版も確かでているはず。有名な太閤記を、ねねと秀吉の家族関係を中心に、ホームドラマ的な視点を混ぜて描いた戦国ドラマ。
 
第1話。桶狭間。藤吉郎とねねの出会い。祝言。織田家で台所方などで頭角を現わし、足軽大将になった秀吉。ねねは秀吉の実家を訪ね、その母親や妹弟たちに会う。
第2話。お市様が浅井へ輿入れ。美濃攻略のために土豪を説得工作。墨俣築城。親族たちと一緒に岐阜城下の屋敷へ。
第3話。浅井朝倉と抗争。信長包囲網。秀吉は長浜城主に。
第4話。長浜時代、秀吉の隠し子?。本能寺の変まで。
第5話。市と柴田勝家。徳川と小牧長久手の戦い。
第6話。大坂城に移る。妹や母親を人質に送ってまで、徳川を屈服させる。
第7話。弟や母、鶴松など一族の者の不幸が続く。淀殿が二人目を懐妊。
第8話。秀次事件。
第9話。秀吉の死。関ヶ原前夜まで。
第10話。大坂落城まで。

 亀治郎の秀吉〜ヽ(^。^)ノというだけの動機で見た。放送はもちろん見ていますが、このほど円盤boxが発売となったので、改めて観賞。
 亀治郎の秀吉って、なんか既視感が……と思ったら、「利家とまつ」の時、香川照之が秀吉やってるじゃないですか。あのイメージとちょっとダブります。仲間由紀恵29歳?亀治郎33歳頃の撮影だと思うんですが、もちろん二人の生涯を演じているので、亀治郎の老け役演技も見られます。女優さんはみんな老けても年齢不明ですが(^_^;)

 感想です。(完全ネタバレ)


 私はNHKおんな太閤記はリアルタイムで見てました。興味を引かれながらおもしろく一年見続けた記憶はありますが、……wikiであらすじを読んでも思いだせない登場人物とかけっこう多くて(^_^;)、意外に人の記憶というものはあてにならないもののようです。
 「おんな太閤記」の物語は、秀吉の糟糠の妻ねねを中心に、秀吉とその周囲の女たちを主に描いている。秀吉の奥さんでねね。秀吉の母と姉妹。少し時代が進んで、秀吉の側室。
 戦国もので女中心の話ってどうよ、とか思われるかもしれないけど、戦国時代とて世の中の半分は女だったわけなので、男が戦場で切った張ったしている間、女は何をしていたか。まさか家で寝ていたわけじゃないと思うんですよね。恋愛して結婚して歳をとって……という夫婦のありようは昔も今もそれほど違わないのではないか、というのがこの作品の見方だと思う。

 私はドラマ見ながら思ったんです。
 史実のねねは、どんな人だったのだろうか。
 ドラマの中のねねは、家庭的で家事万能、いつもにこにこ前向きな性格でしっかり者でなおかつおしとやかで、ホームドラマ的な意味で理想のお嫁さんに描かれている。秀吉とのなれそめは秀吉が必死のアプローチ。
 でも私はちょっと思ったんですよ。二人は恋愛結婚だったんですよね。将来天下人となるような器の男なら天下の美女を口説き落せるのは当然として、しかし一方のねねだっておそらく親兄弟の反対を押しきって秀吉との結婚を決めたはずで、ただのやさしい女……だったわけがない、と思うんですよね。
 秀吉とねねは、歳は10歳くらい秀吉が上だったみたいです。つまり結婚した時、ねねはまだ十代半ば。当時は身分階級社会だから、自分よりも下の身分の男へお嫁に行くというのはなかなかありえない。当然回りが反対する。ねねが設定どおり美人だったら、婿候補はいくらでもいたはず。だからむしろねねが積極的に秀吉が好き、他の男なんかだめ、秀吉でなきゃいや!くらいに好きでなかったかと私は思ったの。でもおんな太閤記を書いた橋田壽賀子は世代的には戦中派なので、恋愛話は古風なのかな。
 さて、本ドラマの仲間由紀恵のねねは、美人であかぬけてて、見た目華やかです。序盤、秀頼が足軽大将の頃の、甲斐甲斐しくたすきがけして前掛けして、台所仕事や野良仕事して、それがかわいらしく似合ってるかんじ。お話もそのへんが一番ハッピーで良い。後半になると打ち掛け着て、室内をうろうろしているだけになるので、やっぱり前半が一番動きが多いし。
 亀治郎も序盤の若い藤吉郎役は、香川照之もそうだったけど超はまり役。着物が汚くても本当に若いので、意外に男前に見える。きっと史実の秀吉もこんな男だったんだろうなあ……。地位も身分もない男のどこが好きかって、案外外見だったのかもね。

 物語については、大河ドラマで1年かけて放送した内容を10話に圧縮しているので、まるで大河ドラマの総集編のような印象がある。話がスキップ展開していくので、特に信長秀吉家康抗争史的な部分は、ちょっと予習してないと「???」です。
 また俳優の実年齢と歴史上の年齢は、ドラマではどうもはっきりしない(^_^;)ので、これもあとで調べてみた。
 さっきも書いたように、秀吉とねねはだいたい10歳くらい年齢差がある。長浜城主になったとき、秀吉は37くらいなので、ねねは27歳くらい。本能寺でねねは35歳くらい。つまり信長様から「ハゲネズミ」のお手紙をもらった時、ねねは三十代だったのだ。
 この後、関ヶ原で53歳、大坂の陣では69歳くらいだったようだ。ドラマではそこまで老けメイクはしないので、年齢不詳だけど。ちなみに、亡くなったのは76歳とかそのくらいだったようだ。当時としては長生きした方だけど、長生きしたばかりに大阪落城を見ることになってしまったのはいいのか悪いのか、なんだかわからないですね。
 長浜城時代に、子供を連れて側室が城にきて、ねねがキレる話がある。秀吉のやりようはひどい、と秀吉は母や姉などからフルボッコにされる。ドラマ的な誇張はもちろん承知しているけど、この間まで庶民だった母ちゃんや姉ちゃん的には側室など許せんことだろう。でも実際には城持ちになった秀吉には、すでに側室くらいはいても変じゃない。ただし正妻に内緒で、とか、許可なしで屋敷に入れる、というのはあかんかったのではないかと思う。またこの時ねねはまだ二十代後半で、当時の感覚では20代は大年増とはいえ、まだ出産を諦める歳ではなかったはず。後半、大坂城の場面(ねねは30代半ばくらい?)では何人もの側室を紹介されるシーンがある。
 私は、NHKで見た時は結婚前のことで、あらためて自分が子持ちのおばさんになってからこのドラマを見ると、いろいろと以前とは違う感想がある。
 娘時代に見たときは、結婚した後の苦労とか子供のこととか、単なる絵物語でしかないので、正直あまりわかってなかった、と今ふりかえると思う。だから当時の感想あまり覚えてなかったりする。
 このお話の秀吉は「おかか」「おまえさま」とラブラブカップルではあるけど、亭主元気で留守がいい!的な家庭を振り返らない男で、結局家の中心は嫁、姑、小姑など女同士で固めている。物語は現実のなにがしかを反映していて、こういうのがわりと日本ではよくある家族の図だったのだ。
 歴史物語としてはどうだろう。京都で大坂城がこわれていくのをただ見ているだけのねねは、どんなことを考えていただろうか。そこは自分がねね様の歳になるまではよくわからないですね。

※追記。秀吉ものは、信長の下でこきつかわれている時はぴんちにつぐぴんちで、必死に立ち回る秀吉の物語は壮快でおもしろい。しかし信長の死後は、どろどろの展開である。トップに立つために秀吉が何をしてきたか、ねねもそれを見てきた。また秀次事件にもみられるように、天下人になってからもいろいろ罪深いことがあった。もしかしたら、京都に隠棲してからのねねは、甘んじて地獄を受け入れるような気持ちだったかもしれない。

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