「京人形」「口上」「奥州安達原 袖萩祭文 」

第二十九回 四国こんぴら歌舞伎大芝居(第二部)
 こんぴら歌舞伎で四国旅行に行って来ました。チケット事情や旅記録は別記事を起します。まずは歌舞伎公演について。
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 こんぴら歌舞伎は、現存する江戸時代の芝居小屋での上演である。
 金毘羅大芝居(金丸座)は1835(天保6)年築で、当時の芝居小屋の構造そのままを残しているそうだ。つまり江戸歌舞伎当時の形と雰囲気を、この劇場で伺い知り、楽しむことができるのである。当時と違うのは、舞台照明の光源は電気を使用していること。宙乗り装置が人力でなく、電動モーターであること。敷地内に別棟のトイレが水洗であること(^_^;)くらいか。

(第二部演目)
「京人形」
「口上」
「奥州安達ケ原 袖萩祭文」


 
「京人形」
 右近、笑也、他おもだかキャストで。
 左甚五郎、京でみかけた花魁そっくりの等身大人形をこしらえて御満悦。自分用ドール。今宵も人形と差し向いでお酒を……すると人形が動き出して…
 途中で、お姫さま誘拐事件?にかかわる話が入ってくる。てっきり人形が囮になったり人形が戦ったりして、お姫さまを助けるのをサポートするのかと思ったら、人形は箱にしまわれてストーリーとは全然関係なくなる(^_^;) え〜?(^_^;) 前半と後半で話が違うのだ。
 この演目は舞踊劇で、元々この場面だけ。前も後もない。なぜ?とか聞いてはいけない(^_^;)
 最後は屋敷に乗り込んできた雑魚兵相手に甚五郎の立ち回り、というにぎやかな幕切れ。この時、甚五郎は彫り細工師らしく大工道具を手に戦う。
 笑也さんがすごくきれいでした。

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「口上」
 今回は中車と団子はいなくて、猿之助襲名だけの口上。祝い幕にも猿之助の名前ひとつ。
 すわり順は、確か向って左から
右近。猿也。春猿。月之助。笑三郎。笑也。猿之助。秀太郎、寿猿、竹三郎。門之助、愛之助。
 こんな感じだったかと。口上の持ち時間は、おもだかの人たちは短め。今回は月之助もいて、よろしうございましたな。

「奥州安達原 袖萩祭文 」
 猿之助襲名の演目。
 私はこれは、2007年の亀治郎の巡業公演で一度見ています。ですが、その時とお話の細かい部分が微妙に違うのです。同じ演目でもいろいろなパターンがあると思うのですが、たとえば袖萩の連れている娘(子役)が「おばばさま、おじじさま」と門にすがって泣くシーンは、今回のにはないのです。(その時の感想記事はこちら。)
 前に見たとき、ストーリーも人物もさっぱりわからないで、え?だれ?死んだの?なんで?ぽかーん(◎_◎)だったので、実はあのあと調べました(^_^;) 「奥州安達原」は元々は人形浄瑠璃で、もっと長いお話。歌舞伎で上演されるのは主に袖萩祭文のところで、これの前と後にもお話がある。だからここだけ見ると、唐突に出てくる人物やいきなり死んだりする人物がいて、意味がわからないのである。
 今回猿之助演じるのは、先代猿之助が地芝居に残っていた型を取り入れて「猿之助四十八撰」としたもの。のようです。私は三代目のは見たことがありませんが、多分三代目も袖萩と安倍貞任を二役やったんだろうと思います。
 お話と見所。
 まず最初の見所は、猿之助の三味線と唄。お話の中で、実際に祭文というのを三味線演奏しながら唄う。前回見た時どんな演奏だったかさっぱり思い出せないのですが、詳しく感想を書き残していないところを見ると、多分三味線は黒御簾のサポート演奏があったような気がするのですが(記憶にあまり自信がない)。今回はずばり、がっちりと猿之助様の三味線演奏がききどころです。義太夫とかけ合いもある。三味線というのは音を響かせるのが難しい楽器なのだそうです。猿之助様の三味線がこんなに上手いとは。前に見た時そういう感想を書いてないということは、そのへん違うんだろうと思います。
 そして雪の演出。客席にも降ってくる。私はこの日は二階席だったので、ただただうやらましく見ていた(^_^;) 泣かせるシーンのはずなのに。
 そして公家から衣装がぶっかえって安倍貞任に。安倍宗任と一緒に大見得をきって、さらばーさらばー。
 感想。最後華やかに歌舞伎らしく終るけど、前半は雪まみれの泣かせで、やっぱり意味がわからないし、納得いかんです。なんで袖萩は自分は死んじゃうの?親不孝だか何だから知らないけど、娘はどうなってもいいのか?そんなの母親としておかしーだろ?というのはやっぱり納得いかん。行方不明の皇子はどうなった?どうして安倍貞任が公家姿でそこにいたの?という謎については、人形浄瑠璃「奥州安達原」を通しで見ると流れがわかるらしいです。
 私は前に巡業で見た、女の子が「おばばさま。おじじさま」と門にすがりつく方が泣けた。孫が雪の中でふるえているのにどうしても家に入れてやらない武家の面子ってなんなの?小さい娘を残して死ぬこたあねーだろ。とか当時の庶民も見ながら思ったんじゃないかしらね。この演目の見所は他にあるのかもしれないけど、わしは庶民だし、かわいい子役を出されるとそういう感想しか抱かないわ。
 猿之助様の袖萩は、前にも書いたと思うけど、打ち掛けとか着てないほっそりした感じの役がすごく良いと思います。きれいですてき。この役は恰幅がよいと哀れさに欠けるから、ほっそりしてないとだめね。

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