野球狂の詩

NIKKATSU COLLECTION 野球狂の詩 HDリマスター版 [DVD]NIKKATSU COLLECTION 野球狂の詩 HDリマスター版 [DVD]
(2009/07/17)
木之内みどり、高岡健二 他

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野球コスプレ☆☆☆☆
ノムさん☆☆☆☆
初の女子プロ野球選手☆☆☆☆☆
 
 野球の映画。これ、以前DVD買ったこと思い出して、再び見てみる……。現在はリマスター版が出ているらしいです。
 原作は水島新司が1970年代半ばのコミック作品。連載が終了した後、1977年映画化。同年TVアニメ版も制作されている。

 お話。最下位を低迷する東京メッツ(セリーグ)は、その年のドラフトで女性選手を指名する。プロ野球で始めての女性選手に、偏見、野球規約、肉体的なハンデなど、さまざまな壁が立ちはだかる…

(↓ねたばれ感想など…)

 うんちく。私は、この原作は連載で読んでいた。古い奴ですいません。原作、素直に面白いです。何が面白いかと言うと、プロ野球はヒーローだけで成り立っているわけではない。変なこと、カッコ悪いこと、ブザマなこと、適当だったり必死だったり、などなど。誰もが王や長嶋ではないのだ。
 このころは映画とかプロ野球場とか、女が一人で行けるところではありませんでした。ていうか、トイレが男女共同だったり、ナイターで夜遅くなると帰りの交通手段がないとか(^_^;) 私が初めてプロ野球見に行ったのだって、旅行で友達数人と一緒で見終わったら近くのホテルにすぐ帰れる、みたいな時でした。しかも、女がきゃーきゃー騒いで見てると、通なおっさんファンがうるせーとか文句言いました。知人の体験談ですが、選手目当てで川崎球場の内野席に張り付いて見てたら、応援団のおじさんが「明日も来てや〜」とかチケットくれたとか(^_^;)
 つまり、長らくプロ野球は、選手も男なら観客も男、という娯楽だったのです。だから、この映画の東京メッツの観客席の猥雑さは、多分当時の野球場の雰囲気なんじゃないかと思います。私はあまりよく知りません。
 そんな時代に、例えマンガの中でも女性のプロ野球選手という題材は、今想像する以上にセンセーショナルな話題だったわけなんです。
 この映画の中では、性別男が条件だという野球協約が出てくるけど、この規定は今はないのだそうです。
 そして、わかーい野村克也が出てくるのも、この映画の見所。野村克也氏は、水原勇気というキャラクター設定に関わっている人物だ。原作の水島先生が女性選手の可能性について聞いたところ、野村監督の答えは、野手は無理、投手でワンポイントリリーフか抑えで短いイニングだけなら、という見解で、それを作品に反映した、というのはファンなら知ってることだわね。
 水原勇気のルックスは、里中満智子の影響かしらね。髪形とか。当時の雑誌で男性キャラは水島先生、女性キャラは里中先生が担当した作品あったっけ。ドカベンの里中智のネーミングも実は里中先生からきてるんだよね。
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 感想。
・木之内みどりがキュートです。細くて、手足長くて、完璧に水原勇気なりきりコスプレ。ちっとも野球選手らしくないけど(^_^;)(はっきりいってごまかせるレベルじゃなくらい野球じゃない)見た目、コミックの絵柄どおりの水原勇気で、これは水島先生もファンも大満足だったんじゃないかと思う。
 私の記憶では、確か撮影前に水原役は公募で、オーディションがあった。それが木之内みどりに決まった経緯はわからないけど、多少ブスでも野球らしく動ける子よりも、外見が水原勇気ぽい子を選らんだということだと思う。その時私は「結局アイドルかよ」と思いつつも、顔がかわいいだけじゃなくて全身がマンガのヒロインのような体型の子ってほんとにいるんだな、芸能界は広いなあ、と思った。
・意外に大物俳優が出演。東京メッツなのにみんな関西弁なのは原作通りだからね(^_^;) ただ、チームメイトたちは、原作知らないと誰が何の役なのかわからないですね。
・高岡健二かっこいいのう。原作キャラよりもかっこいいです。この人は野球経験者ですよね。外見はもちろんだけど、動いてもかっこいいです。
・プロ野球関係者の出演もあり。野村監督はもちろん現役南海ホークスの野村克也役。フリーバッティングを披露、そして水原と一打席対戦する。セリフもけっこうあって、小池朝雄@岩田鉄五郎と歓談している。素でしゃべっているようなノムさんの演技はけっこうなかなかです。解説者役の江藤慎一は横で絶叫しているアナウンサーにつっこんだりする役。大阪アパッチのベンチには豊田泰光も。みんなのりのりで、やっぱり原作を知ってて出演しているんだろうな……。
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 映画という限られた上映時間の中に、最下位メッツの状況、水原をスカウト、岩田の説得、水原入団からキャンプ、開幕、ドリームボールの開発……とぎっちり詰め込んでいるので、ごちゃごちゃした印象。それとここで終るかな?なんで?続編撮るつもりだったとしても、映画としてのまとまり感はどうなの? でもこの時代の日本映画ってこんな感じだったのかしら。
 原作と比較すると見劣り感はある。お話の深みもいまいち。しかし出演者の多彩な顔ぶれは、今となってはマニアックな価値のある作品といえるんじゃないだろうか。

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