ヒーローインタビュー
![]() | ヒーローインタビュー [DVD] (2004/07/14) 鈴木保奈美、真田広之 他 商品詳細を見る |
俺の神宮球場☆☆☆☆☆
チャゲアス☆☆☆☆☆
トレンディドラマ☆☆☆
野球映画を見るんだぞ。
今回は日本の作品。実は私はこれは映画館に見に行っています。当時の評判はどうだったんでしょうか。池山、古田のおっかけで神宮詣でをしていた頃のヤクルトスワローズが物語の舞台。でもスワローズ選手は出てこないです。
お話。経済新聞社記者のカスミは突然スポーツ部に異動を命じられ、試合を見たこともないプロ野球担当になる。スワローズの轟選手は、選手としては最盛期を過ぎて、私生活ではバツイチ、ぱっとしない選手生活を送っていた。そんな二人が取材で出会って…
うんちく。フジテレビがスワローズ猛プッシュの頃の映画。この頃はそうだった。地方のスワローズファンにはうらやましがられたが、夕方の6時半の関東ローカルニュースでは、フジテレビはスワローズ選手を追っかけ回していた。シーズンオフのバラエティ番組にも選手はよく呼ばれていた。ある時期からぱたっとジャイアンツ寄りになったけどね。
ヤクルトスワローズという球団は、ヤクルトが親会社になる前は、サンケイスワローズだった次期があり、今でもフジサンケイグループはヤクルト球団とのつながりがある。この映画の頃のスワローズは古田や池山はまだ二十代で、神宮球場はジャニーズのコンサートもかくありなん、黄色い歓声であふれかえっていた。
ただ、この映画の公開年は94年秋。スワローズは92年93年とリーグ優勝。94年は確か古田がケガとかしてBクラスだったかと思う(^_^;)

ユニフォームやグラウンドコートなどそのまま。エキストラもいっぱい
つば九郎の造型(足)が今とちょっと違う感じ
当時すでにいたんだ?つば九郎
・神宮球場のロケが意外に人も手間もかかっている。
・真田広之がかっこいいし。出演者もけっこう豪華じゃないですか。
・チャゲアスの歌で映画を観る。
(↓ねたばれもあり)

けっこう本格的! 自分の記憶ではもっと安っぽい画面だと思い込んでいたけど、そうでもない。(もちろんマネーボールとかのアメリカ映画ほどには予算ないけど。)観客エキストラもしっかりうつりこんでいるし、選手役の役者もきっちり1軍ベンチ入り人数分そろえているんですね。元プロ選手も出演しているようです。グラウンド上で試合している選手役かな。守備とかの動きは経験者でないとなかなか難しいし。

古田のサインボール
またヤクルトスワローズは実在する球団だから、映画に出てくるユニフォームやコート、シューズ、帽子など、実際に試合で見られるものと同じ。この頃のスワローズのユニフォームは、やっぱり強い頃のスワローズのイメージなので今見てもかっこよくて好き。小道具なんかも意外に凝ってて、轟選手の昔の活躍がわかる古びた新聞や写真、サインボールなど、ちょっとしか写らないけどすごくリアル。古田や池山は画面には登場しないが、名前は出てくる。轟は娘に彼らのサインボールをもらってやっていることになっている。

ちゃんとプロ野球選手に見えます。体しっかり作っているじゃないですか。計算すると真田さんはこの時34歳くらい? 轟選手は三十半ばくらいの役かな。この間のWBCで活躍した中日の井端選手が確か37くらいだったと思います。三十代後半となると、走力は多少落ちても、技術はまだまだいける、致命的な問題があるとしたら慢性的なケガだろう。この先あとどれくらい現役でやれるのか、と漠然と不安に思っている、そんなちょっとつらい立場だ。
轟選手のモデルはいるかというと、うーん、いろんな選手のイメージが混在している人物だと思う。頭に死球を受けて…というエピソードに近いのは大杉?杉浦?だっけ?(その時代はわしツバメファンじゃなかったのでよくわかりませんm(_ _)m)当時ミッキーマウスがついてないヘルメット使っていた選手は限られていたので、そういう選手のイメージも入ってる? お顔とか、ちょっと真中選手に似てるかも。ちなみに背番号6は、映画当時は空き番号。今は宮本真也選手がつけていて、歴代さかのぼるとほとんど内野手のようです。ということは、轟は本職は内野手だったのかしら。映画では守備についているシーンがないのでわかりません(^_^;)
そしてヒロインの鈴木保奈美は28歳くらい? すごい美人とは思えないけど、なんだかかわいらしくシンパシーを感じるのは何故なんだろう。意外に声がかわいらしい。
他にもいろいろ印象に残る登場人物がいたわけですが、石田壱成。私はほとんどテレビドラマを見ない人だったので、名前は知ってても動いているところは見たことがなかった。石田は当時雑誌なんかでもいっぱい載ってて、すごく人気あって、てっきりアイドルだと思っていた。人気だけの高がアイドルと思ってたけど、いやいやそうじゃない、いい俳優だね、と映画一緒に行った友人も同じ感想を持った。
空撮 俺達の神宮球場

光ってる☆
映画の雰囲気をもりあげているのが、チャゲ&飛鳥の歌。
一曲聞きながらランニングHR?のシーンとかいいよね。チャゲアスは野球に意外とマッチしていると思う。気持ちがぐーっと引っ張られて、恋愛している気分にもなれる。
ラストがアウトになったのは気に入らない人も多いかもしれないが、私はこれでいいと思う。ここで最終試合じゃないし、監督は「来年もある」と言っていた。だいたいこの年、1994年はスワローズはBクラスだったのだ。そして翌年また日本一になるんだから。