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正岡

おたくな奥様快楽通信

聖闘士星矢Ωについてのあれこれ

2012年10月26日
↑小西克幸/アニメ 0
貴腐人のたわごと
 毎週うだうだ書くのもなんだし、星矢Ω視聴のジャマにもなるから、私がこの番組企画でいろいろ思っていることをここにまとめておく。読み切り長文(^_^;) もちろん批判も期待も両方ある。


最初は複雑20%&期待80%だった
 聖闘士星矢Ωという新番組の情報が出たのはいつだったかもう忘れてしまったが、その時は複雑な気持ち20%しかしすごく楽しみ80%!だった。
 複雑な気持ち20%は、前にOVAでキャスト変更したとき大荒れに荒れたことからわかるように、星矢ファンというのはみんながみんな原作や作品のファンばかりではなく、声優ファンだったりキャラファンだったりアニメファンだったり、複雑な構造をなしている。それが新作品をあれこれ批評批判するに決まっている。義理堅くついてくるファンだっているだろうけど、何年も粘着して叩き続けるような精神構造のファンもやっぱり星矢ファンなのだ。
 でも今回は前の星矢の××年後という設定で完全新作だというので、それで私は期待80%となった。東映だって電通だって商売なんだから、星矢を戦隊やライダーのようなコンテンツにしたいんだろうな、前の星矢からもう四半世紀たってるけど未だに人気があるんだから、星矢にはその資格があるよな。
 ただ、古谷星矢が出てくるのと、主題歌がペガサスファンタジーだと聞いて、あれ?(^_^;)と不安になった。
 完全新作じゃない(^_^;) 前作の威光を借りた焼き直し作品なのか?
 キャラデザとか設定を見て???となった。これって名前は星矢だけど、男プリキュアなのかしら?
 学園が舞台なのが8話で終って、え?プリキュアでもない?(^_^;)
 さらに、瞬とか氷河とか出てきて混乱した(^_^;) ???ここでこのキャラ必要?
 十二宮編が始まるとなってまた混乱した。聖域の十二宮壊したとき、黄金聖闘士は2人しかいないと言っていたけど…
 ここまでの感想は、正直いって混乱の一言です。コニタンが出てなければ見ないですんだのに、ソウマなどというちょっとなかなかいいお役なので、どうしても期待を持って見てしまい、そのたびに「いや聖闘士星矢ってコレジャナイ」というつぶやきを吐きだしてきた。

Ωの変なところは企画が二転三転した結果なのだろうか
 こういう儲け話となるとどこからともなくいろいろな関係者が湧いてきて作品にあれこれ口を出し、いろいろな意見をとりいれて統合した結果なんかへんな作品になる(^_^;)というのは、まあありがちなことなのかもしれない。
 ひとりで話を考えるマンガ作品とはそこが違う。
 25年前の星矢は東映がどんなとんちんかんなアニオリを挟んでも最終的には原作に戻らざるをえないから、どんなに迷走してもそこは心配しないでもよかった。そういう意味でスチール聖闘士はむしろ途中放置の方がけしからん。はっきりいって当時の星矢の東映アニオリはけっこうテキトーなものはあった。でもそれは放送に映像を間に合わせるだけの時代だったから(レンタルビデオ以前の時代だったのです)、そんなもんだったかなと思います。
 今の東映はどうなの?原作なしの作品てだいじょうぶ?原作なしっていっても元原作はあるから、それの世界観を拝借して新キャラで話を組み立てるだけだから、いうなれば同人誌の二次創作みたいなものよね。
 アリアが出てきて思ったんですが、聖闘士でもないこのキャラは何しに出てきたの? 放送第一回で沙織さんいるから、この子はどこまでいっても偽アテナでしかなかったけど、本当にアテナがいない世界のお話なら意味のある存在だったはず。企画の段階ではいろんなアイディアが出ただろう。アテナも星矢もいない世界でゼロからのスタートという案もきっとあったんだろう。結局、沙織さんがいるからアリアはじゃまキャラになった。本当に不憫だ。でも偽物でもアテナって偽十二宮にも必要だったんじゃないのかなあ、ここに黄金聖闘士を集めるんなら。
 光牙の生まれについても木の股から生まれた設定なんてありえない。主人公ですよ。元々はちゃんと出自設定があったんだろうと思います。例えばアテナと星矢の息子みたいな。敢えて謎設定のままにしているのは、やはり元設定を大事に残しているんだろうなと私は思う。
 最初の聖闘士学園は、はっきりいってハリーポッターのまんまだ。ユナの性格づけや周辺の人物、主人公の出自がいわくつきのところもそっくりだ。この時点で小宇宙に属性をつけているので、魔法ものアニメで企画製作を進めていたのね。聖衣もペンダントでの魔法変身だ。
 スタッフは原作読んだのか?聖闘士って黄金聖闘士を含めても世界中で88人しかいないんだぞ(^_^;) 学校設置する必要ある? この設定は明らかに変だから「聖闘士になるためには昔のような師弟制度じゃなくて、今は学校で養成されている」とか、光牙が正式な聖闘士になる以前の話とか考えていたのかしら。私は聖闘士学園設定を見て、そういう話なんだ〜と思っていました(^_^;) 聖闘士で学園もの、変だけど新しい〜とちょっとわくわくした自分がいたのは今となっては内緒だ(^_^;)
 物語部分はあとからいくらでも書き足せるからともかく、聖衣を魔法変身にしたのは根本的な間違いだった。これに関してはプロデューサーとかそれを止めなかった東映のスタッフを、アナザーディメンションで宇宙の果てまでふっとばしてやりたい。(私は双子座。)アニメで一番お金がかかるのは動画だろうから、安く動画を発注するための工夫なのかもしれない。でも聖衣は装着変身というのが判ってなかったというのは、星矢を統括するプロデューサーとしてどうなの? 聖衣というモノに聖闘士星矢の世界観が集約されている。まさか古谷星矢が出てくればファンの喜ぶ続編という認識だったとかじゃあないよね。雑な射手座着てる星矢見ると幻魔拳くらって悪い夢でも見てるのかと思うよ私は。

Ωのキャラクター
 主人公たち5人+1人は、聖衣がラバーだということを除けば、見た目の出来は普通にいいと思う。スカートはいてる聖闘士とか、長髪でメガネのニンジャとか、聖闘士の世界観からズレているのもあるけど、そこらへんは表現の許容範囲ということにしよう。絵柄についても私は特に文句はない。ラバースーツ以外は。
 主人公のコウガは、リオンみたいなのを想像していた私(^_^;) どうなの?この子。人気あるのかしら。ソウマはロイドみたいな子なのでまあいいんじゃないですかね。女の子聖闘士ユナは過去の星矢にはない試みなので最初どうかと思ったけど、女の視聴者の反感を買わないようなバランスをとっているように感じる。私は腐女子なので女の子キャラのさじ加減はよくわからないのだが、嫌われキャラになってないのなら、それは成功していると言えるのかもしれない。(格闘技マンガとしてはやっぱりだめだと思うけどね)
 キャラクターそれぞれの生まれや育ちや動機については、うーんそうだなあ、私は特にこうしてほしいとかの注文はない。まっさらに新キャラだからかな。ただどうしても前の聖闘士星矢の人物設定とリンクされているキャラ(リュウホウとか)は消化するのが難しい。紫龍は特別思い入れているキャラじゃなかったので、え〜(^_^;)くらいしか思わなかったけど、紫龍ファンはどう思ってるんだろうか。私だったら、瞬の息子が出てきたら全否定だよ(^_^;)
 一番微妙なのはエデンかな。マルスの息子?エデンて人間じゃないの?よくわからないけど、とりあえずあまりかっこいいと感じないのは、造型じゃなくて言動なのかな。
 造型的に一番あかんのはマルスだと思います。この外見はどう見ても鉄腕アトムに出てくるような宇宙人だと思う。このようなデザインを採用した意味が最終回にわかるのであろうか?

かつての青銅聖闘士の扱いについて
 沙織や星矢たちの外見が年齢不明なのは、やっぱり昔星矢ファンのイメージを壊せないから? でも結果としてΩの物語感を破壊している。適当に老けて出てきたジャブあたりと比べてそう思う。彼らが聖闘士を引退してたりしてそれ相応の姿で出てくるのなら、それはそういうお話なのだと納得はできると思う。しかしひとつ疑問がある。
 星矢たち青銅聖闘士を出して、Ωは面白い作品になる?
 青銅聖闘士は新しいOPにもけっこう病数稼いで登場している。いずれ本編にも出てくるのだろうか?
 何をしに?
 星矢たちが現役の聖闘士なら、一番強いおまえらが体張れよ、という話になるし。戦わないなら引退しているのが筋だ。Ωは前の星矢と同じ時間軸にあるから、確実に星矢たちに歳をとらせている。星矢は年齢的にいってもう聖闘士の歳じゃない。でもそんな姿を星矢ファンが見たいはずもなく、出てくればなんで戦わないんだ?もっと真っ当に扱え、という声が出るわけなのだ。
 知名度や人気では圧倒的に星矢たちの方が上。そんな星矢たちを出してくるなら、コウガたちって一体なんなの? 星矢たちの引き立て役? でも星矢たちが引き立て役になるのはもっとできないことだ。
 つまり両方一緒に出すべきじゃないのよ。
 これがね、モビルスーツだったら新型の方が性能は上でもパイロットの腕前は先輩のが上だから結果的に互角とか、宇宙では性能発揮できるが地上では…とかいろいろ言い抜け出来るのよ。格闘技ではそうもいかない。
 私はやっぱり瞬のいる聖闘士星矢に思い入れあるけど、Ωには出ないでほしかった。しかも年齢不明とか(-_-;)瞬ファンが喜ぶとか思ってるわけ? 再度出てきても絶対聖衣は着ないでほしい。
 とにかく今の私の願いは、Ωが真っ当に聖闘士らしい戦いをすることだけだ。

 長くなったけど、愚痴のたぐいはこれで最後にする。このあとはちゃんとΩを毎週見て応援する。
 

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この記事を書いた人: 正岡
■生涯一腐女子。腐女子の本懐を極める。追っかけ中→小西克幸。市川猿之助。松田龍平。蒼井翔太
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