I'M FLASH!

http://www.imflash-movie.com/
藤原竜也主演「I'M FLASH!」豊田利晃監督

 さっそくですが、見てきましたよ!
 私は。特別に豊田監督作品に思い入れがあるとか、藤原竜也ファンとかじゃあなくて、単に松田龍平ファンとして見に行かなくちゃと思って行ったんです。龍平さんは主役じゃないです。この映画を印象づける大事な役ではあるんですが、やっぱりこの映画の肝は藤原さんだと思います。

 お話。深夜の交通事故。運転していたのは、カルトの若き教祖ルイだった。バイクの青年は即死、助手席のゆきずりの女は重体、という状況から逃げるように教団に隠れ住むルイは、教団を解散したいと言い出すが…

 感想。ロケ地は沖縄。絵も音楽も俳優もとってもかっこいいo(^-^)o ぱりっと男前な映画だ。でも同時にすごく内省的な映画だと思う。
(↓ネタバレ感想)


 
 結論は最初からルイのうちにあったのだな。
 事故がお話の発端であり、同時に実は結論でもあったのだ。事故のあった夜の出来事が、あとからルイの回想で語られて、ああ、そういうことだったのか……と思う。
 事故のあと漫然と生に留まっていたルイが、いきいきと動き出したのは死が迫ってきてからだ。それも生きなければ殺されるという状況になってから。でも彼の中の結論は、あの事故の時に出ていたのだ。あそこで死に損ねてしまった、その後の物語だったのだ。
 それで彼はやっぱり死ぬという結末で満足したんだろうか?
 うーん、そこはよくわからないけど、もっと早くに生きる意味と見つけなければいけなかった。それがどこだったのか、それともあの女の子と車に乗った時点でもう遅かったのか、そのへんはなんだかわからないな。

 ところで、このお話には、セリフや場面に出てこない、気になる設定があちこちに出てくる。本筋には直接関係ないけど、お話を書いた監督の中ではきっとちゃんと意味のある設定だと思うのだが、これがけっこう気になるのだ。
 例えば、ルイの家族。性転換した兄。やたら気合いの入った姉。しゃれこうべになって飾られている父と祖父。このカルトは祖父が始めたものらしい。父のしゃれこうべには弾痕がある。(祖父もだっけ?)ということは、父からルイがあとを継ぐ時に何があったのか……。姉や母の言動をみると、この一族の歪みを感じる。やはり父もルイのように、母に見捨てられたのではないか。教団は生死を語るが、けっこう命を軽く取り扱ってる人たちなのだ。特に母と姉。
 一方殺し屋は、自分にも人にも何も言わないが、自分だけは死にたくないと思っている。殺し屋2人ついてはそれぞれ自分の人生があるのが、なんとなくセリフの端々に出てくる。ただ龍平@殺し屋だけは設定がよくわからない謎の人だ。龍平@殺し屋は、藤原@教祖にとって本物の死神だった。自分ではなかなか終れない(事故でも自分だけ生き残ったし)生を、強引に終らせてしまうのだ。

 最後に、植物状態だった女の子が目覚めて終っているけど、あれはどういう描写だろうか。あそこ病院なの? ちがうよね。
 それとも、この映画そのものが、眠っている彼女が見ている夢だったりするのだろうか。

 龍平さんは、豊田監督の映画に出るのは3回目です。「青い春」「9ソウルズ」。自分で脚本書いて、自分で撮る監督の映画は、撮りたいものを撮りたい役者で撮るというかんじで、なんていうかアート寄りの作品なんですよね。もちろん商業映画なんだけど、大衆に迎合が目的ではなくて、監督のポリシーとかスタイルのようなものがアートたるものなんだと思う。万人に受ける最大公約数的な映画じゃなくて、ピンポイントでざくっとくるような。特別好きというほどじゃあなくても、ああなんか映画見た!満足感があって、良かったです。上映館が決して多いわけではないけど、地方でこれから上映かかるところもあるかも。お金がかかった大作映画には、こういう映画はとれないと思うのね。(中身的な意味で)機会があったらぜひぜひ。
 インタビュー読むと、藤原さんは撮り直しを何度も要求されて、ずいぶん苦労したらしいです。私は藤原さんの映画とか見たことほとんどないので、藤原ファンにとっては今までとは違う藤原竜也かもしれない。私は藤原竜也というと顔がきれいなイメージがあったんだけど、この映画は日焼けして、眉を寄せて、なんか若いのに人生に疲れた…みたいな外見をしている。服がまっしろだから、余計にそう感じる。
 デビューが同じ頃なのに、実は藤原さんと龍平さんは、共演てこれが初めてだと思います。「バトルロワイヤル」の時、一度噂があったですね。でもあの映画、藤原さんしか出ませんでした。それとこれも噂なんですけど、龍平さんの「御法度」、藤原さんも主役候補の1人だったというのは聞いたことがある。ファンの知らないところで、そういうニアミスみたいなことはあったんだろうと思います。お二人は、どっちも背高いですけど、顔も声も雰囲気も全然違うので、共演機会ってもっと早くにあってよかったと思うんですよね。今回の映画は直接セリフをやりとりする場面はあまりなかったので、なんかこうもっとがっつりからむような役でまた見たいです。

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