劇場版ハートの国のアリス
![]() | 劇場版ハートの国のアリス ~ Wonderful Wonder World ~【通常版】 [DVD] (2012/02/15) 釘宮理恵、小西克幸 他 商品詳細を見る |
男性声優カタログ☆☆☆☆☆
ゲームの予告編☆
巨額な同人誌☆
レンタル視聴ですっ(^_^;)
結局買わなかった。
映画館公開当時一度見ているのですが(その時の記事はこれ)、未練がましくレンタルでまた見ました。動くブラッド・デュプレが見たい。ただそれだけの動機で。
映画館で見たときの感想や印象に、特に変化はなかったです。映画館の方が音響がいいから、そっちの方がコニタンの美声もよく響いた。だから見たい映画は迷わず映画館で見るようにしよう。
やっぱりこの作品の一番のハードルは脚本だと思う。プロデューサーとかディレクターとか演出とか、関係者は誰か止めなかったのか?この脚本(^_^;)
このアニメを見る人には、いろんな動機があると思う。
(1)ゲームからの熱烈なファン。
(2)男性声優ファン。ゲームはやってない。
(3)不思議の国のアリスファン。「そんなゲームやアニメがあるのね?」
(4)冷やかし。クインロゼアンチとか(^_^;)
(2)(3)はレンタル客。雑誌などでハトアリのタイトルは見た事があっても、ゲームは意外に高価で手が出ないまたはゲーム機なんか持ってない、のがふつーの学生さんだ。また声優のガチ恋ファンみたいな人たちは、意外に出演作なんでも手を出さないものなのだ。お気に入りのキャラ=声優だからね。
その人たちがレンタルでこのアニメを見たらどう思うだろうか? モトネタのゲームやってみたいと思うだろうか。
私はぜったい思わないと思います(^_^;)
とりあえずこのアニメでそれは期待できないと思う。世に隠れもない小西ファンの私ですら、よし!途中放置のハトアリの続きをやろう!って全然思えない……
アリスのキャラクターは多少、ゲームと印象が違うかも。絵柄や声のせいもあるかもしれないけど、ゲームの中の印象よりもかわいくなってると思う。だからそこはアニメを意識した脚本ではあると思うのです。
だけど視点があちこちに飛ぶのと、映画の中の時間の経過と場所の移動がまったくわからないのが、わかりにくい流れの原因と思う。作者は大衆に迎合するようなわかりやすい映画なんか作りたくなかったのかもしれないけど、じゃあ何のためのアニメ化なのかしらね。
ゲームはリセットや巻き戻しもありだけど、映画は絶対に巻き戻せない。上映時間強制的に絵を進めていく中で、60分間、観客はアリスになれたのか?
前にも書いたように、この映画は作者が動画で見たかったゲームのシーンをつないだだけだ。それもけっこうテキトーに。ゲームやってないのにテキトーと言い切ってしまうけど、私にはどうしてこのシーンをチョイスして、どうしてこういう順番につないだのか全然わからない。アリスの立場で見てて、最後どうしてどうなったかわからないからだ。ゲーム全部やりたおした人にだけわかればいいのか?
巨額な同人誌と思えば、それはそういうものかもしれない。
でも他人の金でも私は言うけど、エンディングを見てもわかるようにアニメは多くの人間の手作業で成り立つものだ。しかも人気声優さま夢の共演作だ。作者だけ楽しい作品なんて腹がたつわ。