ジャイアント 今週の感想その12(最終回)
楽しかったわあ。
この放送が始まる前は「え~ドラマの吹替~?しかも60話も。ええええ~?でも主役じゃん! しょうがない、ちょっとは見てみるか、ファンの義務として」などと思っていました。それが始まってみたら、不遇な身の上が二転三転、上がったり下ったりの乱高下の激しい人生劇場。ロマンスあり、武闘あり、陰謀あり、事件事故あり……いろんな小西克幸が堪能できるドラマ。しかも毎日の放送とか。
何回も言いまずが、「ジャイアント」は小西ファンとしては絶対に見ておくべき作品です。
放送見損ねた人はぜひレンタルで。セリフも出番も多く、喜怒哀楽感情出したりこらえたりいろいろな表情てんこもりで、小西ファンなら絶対後悔しないと思います。
小西さんというと、主な出演作はアニメ。子供向けコンテンツです。外国映画の吹替の仕事もやっていますが、レギュラー仕事でスケジュールを埋めているのはほとんどアニメです。こんな話数の多いドラマの吹替は久々かな。アニメと吹替の小西はどんな風に違うのでしょうか。やっぱ違いますよね。そこも小西ファン的見所だと思います。
小西さんの演じたイ・ガンモは、1979年20代半ばくらい?だとして、ドラマ後半は40手前、最終回は2010年だから50代? アニメだとこの年齢のキャラは老け役演技になるけど、こういう大人社会のドラマでは30代男は若造です。ドラマ後半のイ・ガンモはちょうど小西さんの実年齢で、なんかこうナチュラルな声の印象だったです。途中から、イ・ガンモの中の人が日本語しゃべってる☆ような気になって見ていました。
ドラマの内容とか感想とか。いろいろ思うことがあります。
食事や住居の場面、葬式などのセレモニーがしばしば出てきますが、もちろん日本とは全然違うので、やっぱり外国のドラマなんだなあと思うところです。いいとか悪いとかじゃなくて、これはそういうものなんです。
お話は、よく考えるといろいろつっこみどころがあります(^_^;) いや、ここでその行動はちょっと浅はかだろ、そんなことするかよ的なことはあります。突発的な事件事故が都合よく起きるのはいいとして、人間もうちょっと考えて動けよ(^_^;)的な。吹替版放送で見たせいか、短時間に次々と物事が進行していくので、見てる間はあまり気にならないですが、でも視聴者を飽きさせない流れというのはこういうものなのかもしれない。
あとは、人物の動機とか行動原理とかだなあ。書くと長くなるから省く。
悪のチョ・ピリョンは、誰がどう見ても悪でしかなく、父親としても政治家としても最悪の男。悪いというより、ここまで恥知らずだと見苦しいのがむしろ許せない、と思うのは私の日本人的な価値観なのかしら。多分この悪の政治家像が、韓国の視聴者にとっては「あるあるある(-_-;)」なのかもしれないですね。
最終回は駆け足過ぎてよくわからんかったです(^_^;) 死因とか……いつの間にか葬式もすんでる???
テレビ放送分だけだといろいろ抜けているシーンがあるので、全てを知ったつもりで語ることはできないけど、小西ファンとしては大いに満足のいく作品でした。特にお気に入りのエピソードは、そうだなあ、無実の罪で刑務所、思想統制施設、のあたり。骨っぽい男の芝居でかっこよかったです。