宇宙からのメッセージ

宇宙からのメッセージ【DVD】宇宙からのメッセージ【DVD】
(2010/11/01)
真田広之、千葉真一 他

商品詳細を見る


「宇宙からのメッセージ」1978年公開(東映)
 宇宙版八犬伝☆☆☆☆
 特撮☆☆☆☆☆
 御大のコスプレと怪演☆☆☆☆☆

 たしかスターウォーズ公開年のころだったと思う。「宇宙からのメッセージ」が大々的に公開去れたのはよく覚えているんだけど、私は映画館には行っていません。理由はよく覚えてないのですが、日本人が出演するSF映画なんてダサイと思っていた……あたりが理由だと思います。あまりに昔のことなので、すでに記憶が風化しています。(ああ、でもスターウォーズも映画館では一度も見てないから、単に映画館に行く習慣がなかっただけかもしれないけど)
 日本人のSF映画が何故ダサイと思ったのか。今となっては偏見でしかないのですが、「洋楽や洋画はかっこいい、でも歌謡曲と邦画はかっこわるい」みたいなイメージがあったんだと思います。TVドラマや映画館で見せられる外国のハイカラなこと! 日本ではまだ汲み取り便所の時代「奥様は魔女」とか見るととっても素敵なキッチンやリビングで、芝生の庭のあるモダーンな家、そして奥様のサマンサはまるで洋裁雑誌のモデルさんのようなお衣装でキッチンに立つんです。SFというものも主に輸入作品が多かったですから、自分の中では外国作品であるべきもの、みたいな先入観と偏見があったのだと思います。
 SFっていうか、特撮っていうか、やっと今になってライダーや戦隊の劇場映画を押し立てて商売するようになった今こそ、この映画を改めて見る意味があると思うのだ。
 ちなみに、この記事は志穂美悦子映画の鑑賞で書いてます。

 お話。惑星ジルーシアを救うリアベの勇士8人はどこに? 地球星系を訪れたエメラリーダ姫と戦士ウロッコは、宇宙暴走族?のシローとアロンに助けられ、勇者探しを始める。
 感想。映画の尺からいって、8人はちょっと多い。八犬伝的なモチーフはわかる。8人それぞれに異なる設定、人種、エピソード、動機がちゃんと用意されていて、それは理解できる程度に描かれていると思うけど、ごちゃごちゃ感は否めない。八犬伝的なはいいとして、動機が微妙じゃないですかね。遠くの見知らぬ惑星を助けるための8人の勇者とか、リアベの実ってちょっと勝手過ぎ。タイトルは「宇宙からのメッセージ」だから地球人目線のお話であるべきだと思うけれど、映画の発端からの流れで悦ちゃん@ジルーシアのお姫さま視点で見てしまうんだよね。
 この種の特撮映画は、画面の見栄えが予算に比例するもので、この点はいかんともしがたい。特に人物のコスチュームやセットにそれが出ている。コミケのコスプレのようなお姫さまのコスチュームとかショッカーの基地レベルの悪の本拠地とかロボットらしからぬ二足歩行のロボットとかいろいろに悩ましい。
 ミニチュア操演による特撮は、意外に悪くなかった。この技術はこのまま80年代の戦隊や宇宙刑事などに使われていくのである。
1202223.jpg
顔塗っても誰だかわかるくらい特徴がある俳優
 配役は意外に豪華。成田三樹夫?え?これそうですか?声でわかりますけど、顔塗っちゃってるじゃないですか。え?老婆役にわざわざ男優を?(^_^;) この映画に出演を?というよりむしろ顔が隠れてしまうような塗りメイクでよく出演したよな、と思います。塗っても顔も声も特徴あるからわかるけど。ビック・モローやっぱり軍人の役なんですね。他にもおなじみの顔ぶれ。
1202221.jpg
↑悦ちゃんは22歳くらい。ドレスのままアクションもちょっとあり。
↓真田広之16~17歳くらい。とにかく若い!声が若い!
1202220.jpg

1202222.jpg
我が身すでに空なり。実は悪の宇宙人帝国の正統王子だった千葉ちゃん

 柳生一族の陰謀的な千葉vs成田の対決場面は萌えた。この映画は、スタイリッシュな洋風的なSF映画ではなく、むしろ日本的な時代劇の要素を色濃く残している。当時これを映画館で見た人はどう思ったかわからないが、今見るとそれはなかなかにかっこいい。ただの洋物のまねっこ映画だったらあまりにチープすぎて、この作品は今日に残らなかっただろう。

 というわけで、映画としてはイマイチなんだけど、この時代にこんな映画を撮ったのだあの深作が。大俳優も御出演なされています。というカルトな意味では非常に面白い映画と言える。
 スターウォーズも宇宙からのメッセージも、「お姫さまを助けて悪の宇宙人をやっつける」というだけのお話の映画だ。日本の映画会社の偉い人たちが頭をつきあわせて作るとこうなる、というかんじの失望感のようなものを当時思わないではなかった。しかし今見るとなかなかに味わい深い作品であるし、今日の戦隊やライダー映画につながっていくものもあったろうと思う。

Comment

(編集・削除用)
管理者にだけ表示を許可

Trackback

URL
http://birdscramble.blog116.fc2.com/tb.php/1455-86cb9ee1
この記事にトラックバック(FC2Blog User)

ブログ内検索

カテゴリー

プロフィール

正岡

Author:正岡
■生涯一腐女子。腐女子の本懐を極める。追っかけ中→小西克幸。市川猿之助。松田龍平。
■リンク、コメント、トラバ、ご自由にどうぞ。相互リンク歓迎。拍手コメントは全非公開&レス無し。お返事して差し支えない内容はコメント欄へ。
■ツイッターへのフォローやメッセージなどもご自由に。http://twitter.com/MasaokaYaoi

おともだちリンク

ブログランキング


ブログランキング・にほんブログ村へ

最近のコメント

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

Copyright © 正岡