バードスクランブル
正岡

おたくな奥様快楽通信

大魔神

2011年03月17日
アニメ・特撮・邦画 0
 前回「大魔神三部作」の二作目「大魔神怒る」を見ました。
 今回は第一作目「大魔神」です。
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禁断のお山の奥には…

 お話。時は戦国。家臣の裏切りに遭い、領主の子である幼い兄妹が落ち延びたのは、何人も踏み込むことが許されない魔神の山。武神像のお膝元で十年過ごしたある日、悪政に苦しむ民を救おうとかつての家臣らと落ち合って城下へ向った兄は捕えられ、処刑されようとしていた。妹は兄を救うために武神像に願いをかけ、人身御供になろうと滝に飛び込もうとしたその時…

 感想。真っ当な時代劇。けっこうよく顔の知られている俳優さんがたくさん出ているではないか。
 大魔神というといろいろなネタやパロディで知られているので、元々の映画を知らないと単なるキワモノ怪獣映画くらいに想像している人もいるかもしれないけど、それは全然違う。美しい滝のロケ地、古代の古墳内?のようなセット、そして特撮、など、一言でいってお金がかかっている上に、役者や小道具に至るまで映画が総合芸術であることがよくわかる画面です。

 先に2作目を見てしまいましたが、このシリーズはお話や設定がつながっているわけではないので(パラレル?)どちらを先に見ても不都合はありません。基本的には同じお話と言える。
大魔神テンプレ
・戦国時代、下克上でお殿様の横死
・残された世継ぎの兄と信心深い妹が落ち延びる
・兄は民のために戦うが、武運つたなく捕えられ処刑の危機
・妹の祈りに答えて立ち上がる大魔神
・因果応報で成敗される悪もの
 時代劇にはいろいろなお約束がある。まったくもってありがちな設定であり、登場人物も出てくるだけで良い者かから悪者か、表情やしゃべりかたでわかる。時代劇のこうした様式は、そもそも歌舞伎にルーツがある。実はこれに似たお話は歌舞伎や古典にもある。大魔神のような荒唐無稽な特撮は、元々時代劇とは相性が良いのである。

なぜ大魔神は戦国時代なのか?
 私は「なぜ大魔神は戦国時代なのか?」と疑問に思っていた。
 理由のひとつは、大魔神の強さを計る物差しとして、鉄砲という近代的な武器があるからだと思う。他国へ攻め込んだり、下克上で家臣がお殿様を殺したりは、江戸時代ではありえないことなので、それ以前の時代の設定となる。しかし鉄砲で大魔神を攻撃する、発破をかけて壊す、となると火薬が一般的に存在する戦国時代ということになるのだろう。
 戦国時代のゆくえ(天下統一)と大魔神は、あまり関係ないようである。(戦国無双3プレイ中)

大魔神のサイズ
 大魔神は15尺(4.5m)だそうである。映画の中で大魔神が悪役殿様を鷲掴みにして移動する場面があったのだが、ちょうどスーパードルフィー(1/3サイズのドール)をつかんでるくらいの感じでした。つまり人間の3倍の大きさ。ちなみに飛鳥大仏が座像で約5mですので、大魔神は意外に小さい?ものなのです。もっと大きいと錯覚していたな。
 もし、今大魔神を撮るなら、感覚的にはもう少し大きいサイズになるんでしょうか。

(3作目につづきます)

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正岡
この記事を書いた人: 正岡
■生涯一腐女子。腐女子の本懐を極める。追っかけ中→小西克幸。市川猿之助。松田龍平。蒼井翔太
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