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正岡

おたくな奥様快楽通信

大魔神怒る

2011年02月10日
アニメ・特撮・邦画 2
大魔神 Blu-ray BOX大魔神 Blu-ray BOX
(2009/06/26)
高田美和、青山良彦 他

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 本日はレンタル映画から。
 大魔神三部作を観賞します。レンタル借りる都合で、第二部「大魔神怒る」を先に見てしまうことに…(^_^;)
(ネットレンタルの欠点ですね。)

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「大魔神怒る」1966年8月公開
 大魔神二作目。
 私、この映画は映画館で見たことは一度もありません。年代からいってTVで見た事はあるような気がするのですが、全然内容を覚えていません。なので、初視聴です。

感想その1。ブルーレイ版。画面が超キレイo(^-^)o
 たった今現像したばかり!みたいな鮮明な映像。色もナチュラルに鮮やかできれい。たぶん当時映画館で見た人もここまで鮮明な画面じゃなかったんじゃないだろうか。とても古い映画とは思えない美しさ。当時映画館で見た人にも一見の価値ありです。

感想その2。日本人の信仰に根ざした映画。
 この映画は娯楽作品であるにも係わらず、日本人の宗教的心情の形をはっきりと現している。
 日本人の信仰、それは
(1)因果応報。
(2)触らぬ神に祟り無し。
 このふたつは日本人なら誰でも知っている、日本人を律する信条である。
 我々日本人がなぜ善人たらんとするかというと、実は、悪い行いをするとその報いが自分に返ってくると信じているからなのだ。幼い時は「花咲か爺」「笠地蔵」などを読み、大きくなっては少年ジャンプやアニメ特撮。強いだけではだめで正しい者が勝つ、悪は身を滅ぼす、というフィクションの中で私たちは大人になるのである。
 そしてもうひとつ「触らぬ神に祟りなし」。この映画の中では、なんと恐れ多くも悪者武士は魔神像に発破をかけて木っ端みじんにしてしまうのである。いくら征服した敵国の神殿でも、これは日本ではやってはいけないこと、日本人なら怖くて出来ないことなのだ。大魔神は戦国時代のお話だが、現代の我々も墓石ひとつ勝手に移動することをためらう。こういう宗教観は昔も今もあまり変わっていない。

感想その3。真面目に本格時代劇。
 衣装とか小道具ではっきりわかるけど、なんちゃって時代劇じゃあないです。
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美しいミニチュアのセット
感想その4。特撮がすごい。
 画像の合成は今の技術とは違うので、見比べるというのは野暮なことだ。
 しかし非常に感心するのは、大魔神に破壊されるためにある屋敷や砦の建物だ。これが美しく精巧なミニチュア建造物なのだ。瓦が一枚一枚乗ってて、建物の構造も本物っぽい。柱が引き倒されて、屋根が崩れる様がえらくリアルなのである。よくできたミニチュアで、ずいぶん手間のかかったセットだ。これだけはどんなに科学技術が進歩しても、やはり手作業くらいすごいものはないと思わされる。
 最初に魔神が鎮座している岩場もセットなのだそうだ。すごいなあ。
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屋根の崩れた瞬間。瓦が跳ね上がっているのが見えますか?
感想その5。大魔神は埴輪デザイン。
 埴輪武人像。このデザインが素敵。怒る前の顔も素敵。
 昔は私も埴輪なんて古臭いものだと思っていたけど、今は古風でかっこいいと思う。つまり大魔神は2000年近く前の古代から現在に伝わる神なのである。

 「大魔神」でわかること。つまりそこに古代から伝わる神話や歴史や信仰があって、そうした背景に根ざしたものの上に成り立っているが日本の娯楽というものなのである。(他2作の大魔神映画へつづく)

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正岡
この記事を書いた人: 正岡
■生涯一腐女子。腐女子の本懐を極める。追っかけ中→小西克幸。市川猿之助。松田龍平。蒼井翔太
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コメント2件

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      555  

芸術映画でもある大魔神

  特撮としてだけでなく最高の芸術映画。
  これが私のこの映画への評価です。
  私はこの映画を宇宙船が朝日ソノラマで
出版された頃の冊子で紹介されTV鑑賞しました。
  その冊子で紹介された最高名場面はひとつが、
大魔神がモーセの十戒さながらに湖底を
二つに割って進軍の如く歩んでいく場面。 
  もうひとつが怒りを静めた大魔神が
自然に帰り湖底に沈んだ鐘がなるラスト。 
  それと私が選ぶなら破壊された魔人が水の中から
復活する場面と、御子柴弾正をたおした後に
早百合が魔人に感謝の言葉を伝える場面。 
  前者が穏やかな表情なのにこれから露となる怒りを
感じさせ、後者が大魔神の形相で
厚情に満ちた場面となっているのが趣き深いものがあります。
  あと個人見解ですが特撮映画で芸術性が高いのは
『モスラ』もだと思っています。

2011年02月10日 (木) 21:05

正岡  

Re: 芸術映画でもある大魔神

確かに絵がパーフェクトだったです。
特撮映画とかヒーロー映画とかファイタジー映画じゃなくて
真面目な時代劇映画だったです。
顔が元にもどった大魔神の埴輪顔がけっこう含蓄あるんですね。
究極の造形だと思う。

>   あと個人見解ですが特撮映画で芸術性が高いのは
> 『モスラ』もだと思っています。

これもそのうち機会があれば。

2011年02月15日 (火) 15:14