データのサルベージ失敗?

今日の失敗。

 セーブデータ消えました........orz
 そもそも私は林檎使いなので、このゲームは息子のPCに入れてあったのですが、先日PCのボードが逝かれてしまいました。幸いHDは生きていたので、ゲームデータを救出してもらってましたのです。
 花町のインストールでなんか私は激しく間違ったことをしたらしい(-_-;)
 この間ソニックステージ入れ直したときも、音楽ファイルやアートワークなどが謎の消失。アルバムリストもめちゃくちゃになってしまいました。またCDから入れ直すのが面倒で、今もちょっとウツです。別のバックアップはあるんですけどね、林檎ノートに。でも何がなくなっているのかいちいち調べるのが面倒な上に、プレイリストも作り直しかと思うとへこむ…。
 やっぱゲームも音楽も、自分専用機で管理しないとだめだあ。
 でも失ったのが花町のデータでよかった。また最初からやるのもイヤじゃないから。他のゲームを入れ直すときは気をつけます。



 そういえば、新作続編の「花陰」は朱璃が見世に残ってて売れっ子になってるという設定だけど、ええ?それじゃあ、巽ルートのハッピーエンドの続きじゃないのか。見世に残っているということは、朔弥、和泉、梶山の誰かのバッドエンドの続き? ひょっとして将人の戦士エンドの続き? なんかそれを考えるとちょっとウツになるなあ……。「花町」をやりなおすときは、バッドエンドをしっかり堪能しながらレポートしようと思います(^_^;) やっぱ悲恋ものは萌えるわあ。

冬のコミケット新刊は「詳説花町物語」です+

無事、入稿しました。これで冬コミケで新刊をお披露目できます。
 当方の参加は
12月28日(日)東−ア−48b
サークル名/バードスクランブル

です。当日ご来場の方は、どうぞお立ちよりくださいませ。どうせひましていますので、萌え話などおつきあいさせてください。

0812h.jpg 新刊は、こんなかんじです。
 A5/70P。本文は文字ばっかりの愛想のない本です。絵を描く暇がなかった。ほんとは絵も描きたかった。当日までにコピー本を作るかも……。
 それとコミケカタログにのせている「ブートキャンプ」の本は墜ちました。ごめんなさい。
 これで、あっという間に次のコミケの申し込みになるわけだけど、さて来年は何やってるかしらね。次もBLゲームジャンルかもしれないし。例年夏コミケの申し込みは1月下旬ごろだったかな。それまでに決断します。
 来年はリハビリを終えて絵師復帰したい。私はもうあと何回コミケに行けるんだろう…という年齢にさしかかってきたので、心置きなくやりたいことをやり倒す決意だ。

 コミケットてなに?という方は、どうぞ来ない方が身のためです。殺人的に混雑する上に体力の要る地獄の会場なので。コミケ経験者のヘルパーのない方の単独登頂はおすすめいたしかねます。先達はあらまほしきものなり。
 同人誌ってなに?おまえの書いたそれちょっと読ませろ、な方には、後日お取り寄せのご案内をいたします。同人誌ってのは意外に経費がかかるものなので、その点ご了承ください。

12.27追記。
 新刊追加。「埋め火」A5/16P
……のはず。これからもうちょっと推敲してから、レーザープリンタで出力します。製本は会場で朝やればいいや(^_^;)
 梶山啓治の恋愛小説となりました。地味なお話ですが、ひとつよろしく。別売りが面倒なので「詳説花町物語」に付録としてつけちゃいます。通販分にもおつけしますが。
 この作品は、後日web公開します。

2009.3.3追記
 お取り寄せのご案内はこちら

冬コミケ合わせ

 貴腐人のたわごと

 印刷屋の予約をとったので、本気で原稿やるわよ。といってもどうも自由になる時間というのは細切れで、なかなか集中しないわ。作業が先週からあまり進まないのでちょっとイライラしているところです。かといって気晴らしに音楽とかアニメとか見たら余計に気が散っちゃうし。いらいらいらいらいら。
 理屈はいい。とにかくやるしかない。根性だ。根性を見せてやるぜ。
 書きたい内容は決まっているんだから、あとはやるだけだ。

 気分を盛り上げてくれるBGMがほしい。花町のサントラってないから、ゲームからBGMをちょっともらってこようか…

 30分後の追記。
 「花町物語」のBGM集を作りました(^_^;)
 最初、ゲームCDのソースからどうやって抽出するんだ?と考えちゃったんだけど、んな難しいことしなくても、PCのシステムが再生中に録音とればいいんじゃね?
 前々から「花町物語」のサントラほしかったんだよ。よかった。ウォークマンにも入れたし。ついでに梶山エンドのとこのセリフ集も作った(^_^;) 私、これ、何回も言っちゃうけど、あそこで梶山に「俺と一緒にここから逃げよう」と言われたのが声惚れの致命傷になった。まさかなあ…この歳になって声優にやられちゃうとは。まだまだ私も青いわね。
 今日の作業はここまで。なんかさっきまでの不機嫌が嘘みたい。私って簡単な奴(^_^;)

詳説「花町物語」

 評論同人誌なんて読む奴はほとんどいないんだけど、同人誌って自己満足だから(^_^;) 私は書きたいから書く。書いで読んでもらうだけならブログでいいんだけど、本という形にしたいのよ。評論家気取りといわれればそうなんだけど。でもやっぱり印刷して、コミケもっていって、対価(といっても紙代と印刷費だけどね)を払って読みたいと思ってくれる人に出会うのがうれしい。だからこの歳になるまでやってるわけで…

 「花町物語」の評論?を書こうと思ったのは、なんていうか、うーん、これ、ある程度オバサンでないとわからないものがあるんじゃない?と思ったことなのね。このゲーム、シナリオに難有りみたいなこといわれていたけど(ネットとかであちこち感想見た印象)、私も何か微妙に足らないものがあるような感想は持ったんだけど、様式にのっとった古典的な展開(お約束ともいう)をする作品だなというのが私の感想で、そこがなんともツボだった。変な例えだけど、決まった時間帯になると印籠が出てくるとか正義って書いてある扇が飛んでくるとか、ああいうかんじのツボ。
 もちろんストーリーやシナリオに疑問もある。世間様的に大人気のBLゲームじゃなくて、「花町」の方がハマリだったという、その理由はなんなのか、自問自答でもある。

 内容はこんなかんじ…

詳説「花町物語」目次
よくわかる花町物語(マンガ)
概論
 舞台設定
 物語の構成
 キャラクター表現としてのエロ
 バッドエンドと愛の深淵
 BLゲームという方法論
キャラクター各論
 感想
 キャラクター解説
 ストーリーの流れ
 ラブシーン解読

 この短いゲームでこんだけ書くことあるなと自分でも思うけど、あるんですよ。作る方は無意識でやってることもあるんだろうけど、BLは少女マンガの一種で、日本のマンガ文化というのは案外日本の古典の上に成り立っている非常に民族性の強いものなのだ。日本は民族的にも文化的にも断絶のない長い歴史を持つ国で、言語、風俗、美術、宗教などに何百年もの厚みがある。現代の娯楽であるマンガも決して軽薄な若者文化ではなく、実はその分厚い民族の歴史の上に成り立っている。そういうのがあちこちに垣間見えるのは「花町」に限ったことではないけど、コミケットだって日本ならではの文化性だと言えるわけで。
 ほんとに大まじめに考えていたので夏コミケに出せないのは残念だけど、どうせすぐ冬コミケよね。「コイビト遊戯」もなんか書けそうな気がしてきたぞ。ヘンタイについてちゃんと勉強しないといけないな。実践はできないので本で勉強。

花町物語 その10 やおいに王道なし

たぶんこれは男性向け美少女エロジャンルでも同じようなものだろうけれど、
えっちに王道なし。
 100人男がいれば、100人全員それぞれえっちの好みが違う。そりゃ多少流行ものとか多数派という傾向はあるかもしれない。しかしどんなありえない内容であっても、それがいい!という人が必ずいる。それがエロ&やおいなのである。
 恋愛とえっちは人類共通のテーマであると同時に、個人差が激しくあるテーマなのである。
 だから、つまり、一口にやおいといっても、やおいなら何でもいいわけではない。ここだけは、きっと男性向けエロファンの殿方も同意なさるだろう。好みの絵柄、好みの声優、そして好みのテーマの物語。その3つのストライクが決まったとき、私たちは「萌えました」とひれ伏すのである。

 さて、私がやおいの世界に入って、かれこれ……あまり言いたくないけど、30年以上が過ぎました(^_^;)
 若いときはあまり好みの偏りを自覚することはなくて、年齢とともにだんだん趣味の傾向というやつがはっきり出てきて、私くらいの歳になると自分のストライクゾーンに来ないものには一切手を出さなくなります。選球眼がよくなったというべきか、ボール球を間違って振るようなことはなくなります。
 「花町物語」は久々にクリーンヒットかも(^_^;)
 すべてを野球で例えているけど、わかるかな。ストライクゾーンに球が来たのでバット振ったら、カッキーンと鮮やかにセンター前ヒット。スコアボードにHが点灯(^_^;)
 そこで冷静に自分をふりかえって、「花町」のどこがストライクゾーンだったのか?
 過去にやおい同人をやった「鉄拳」「男塾」「花流」なんかと何か共通するものがあるのだろうか?

 前に「王子様と下僕」が好きなのかも…と、鉄拳のところでちらっと書いたのだが、これは前々から考えていたことなのね。私は好きなタイプのやおいに一定の傾向がある。絵柄や外見以外に、何か惚れるパターンがあるような気がするの。
 私は同じ「鉄拳」のやおいで、二種類のカップリングを書いているです。
 ひとつはカズリー。もうひとつはポール仁。一番最後に書いたのはガンリュウ仁だったです。(ガンリュウでけっこう大まじめに伝奇ファンタジー書きました。)いずれのカップリングも片方が下僕的な扱いで、私は単純に「王子様と下僕」みたいな設定が好きなのね…くらいにしか思っていませんでした。
 でも、カズリーとガンリュウ仁は全然ちがう。腐女子的に言うなら、下僕が攻めか受けかの違いだけど、私は最初この違いの意味が自分で理解できなかった。
 それで私は気付いたのでした。違いは下僕にあるのではない。カズヤと仁の違いなのだ。
 つまり、カズリーは「王様と下僕」。ガンリュウ仁は「王子様と下僕」。だったのである。
 恋愛ものとしてどっちがより関心を抱いているかというベクトルは、当然「王様←下僕」「王子様←下僕」である。王様や王子様は下僕をどんなに無視しても苛めてもかまわない。下僕はどんな仕打ちを受けても絶対に裏切らない。これが下僕ものの萌えどころだ。うふふ。
 しかし主役が王様か王子様かでベッドの様子が変わる。
 つまり、私は下僕パターンで二種類の話がだけ好き(^_^;)ということらしい。
 たぶん、過去にハマったやおいを分析すると「王様と下僕」か「王子様と下僕」のどっちかに当てはまるはずだ。たとえば花流は「王子様と下僕」だったわけで。
 ちなみに私はカップリングは固定なら、浮気、二股、破局、悲恋、鬼畜、SM、スカトロなどありとあらゆるマニアックプレイもバッドエンドもぜんぜん構わない。でもリバーシブルは絶対だめ(^_^;)
 そんなわけで「花町物語」もけっこう満足だったのは、「王子様と下僕」か「王様と下僕」に当てはまるからだろう。ただし和泉と朔也はこれに見事に当てはまらない。このキャラが私の関心を引かないわけである。
 たぶん、やおいやBL好きの貴腐人や腐女子一人一人に、それぞれ自分独自の趣味があるはず。何が正しくて何が変ということは絶対ない。
 そして自分の趣味に合うものを求めて、イベント会場やショップをさすらうのである。


 そういえば今思い出した全然関係ないことだけど、「男塾」のやおいをやったとき、背筋までちゃんと描いたら「こんなの、やおいじゃない。正岡さんは間違ってる」と断言された(^_^;)
 「鉄拳」で結末が分岐する小説を書いたとき、全部バッドエンド書いたので、友人にすごく怒られた記憶がある。やはり自分は世の中の少数派なのだな……友よ、鬱なものを読ませてごめんな…(^_^;)

花町物語 その9

 シナリオ講釈の一環で、ラブシーンのこと。もちろんネタバレです。
勝手ながら、花町物語講釈は最終回です。




 さすがに何周も見ると、あとからあとからいろいろ見えてくるものがあるものですね。今ごろ気がつく私がバカ(-_-;)という見方もあるけど。
 実は、昨日梶山ルートの再検証を書いてるときに気付いたんだけど、えっちシーンにもシナリオ的な狙いがあるんじゃないかと。
 というのは、私、気付いてしまったんです。
 梶山、この人、対面位でしかやってない。
 あれとかこれとかはしてないし。それとヒロインとキスしたのは、強盗イベントのあと初めて。(つまり3回めのとき。)それから自分からヒロインを誘ってはいないし、えっちの最中にエロいセリフを一度も言ってないし、ヒロインのことを可愛いとかキレイとかも淫乱とかも言ってない。(言いまくりの五十嵐とか各務…。)それと2種類の絡みのどっちを選択したかで、EDにも影響がでたりもするし。
 最初はたかがエロゲだと思っていたので、いろんな絡みでバラエティを持たせたくらいに思っていたんだけど、少なくとも梶山ルートを見る限りにおいてそれは違う。絶対これはキャラクターを反映した演出だ。
 もしかして各キャラ、えっちシーンの演出ひとつひとつ、あるいは順番とかに意味があるのでは? たとえば人格とか性格とか………趣味とか(^_^;)
 そう考えた私は、もう一度このゲームを最初からちゃんとやり直す必要を感じたのである。まだまだ10や20の謎はある。

 音楽のことも書いておかないとね。
 BGMはクラシックな感じで良いよね。繰り返し聴いても飽きない出来で、オープニングテーマからしてすばらしい。それとエンディング。冒頭に2小節の前奏があって、そこから転調してテーマに入るのが秀逸。

 ………このままいくと本が1冊書けてしまいそうだ(-_-;)
 夏コミケにでも出そうかな。(今かなりその気)
 よし、そうしよう。続きは同人誌で。ついでに謎の梶山ルートも自分で整理してみよう。なんか決まったらここでお知らせいたします。

 「花町物語」総合レビュー
 流行に関係ない古典的な内容なので、これは案外長く残るソフトかもしれない。外国人には作れない内容であることも、作品の強みかも。
 レトロ感あふれる和風お耽美が作品の特色で、人物の絵柄や設定、背景画、衣装、セリフ、音楽にいたるまで、ゲーム全体の統一感が素晴らしい。時代劇や歌舞伎などに根ざした民族の古典と、現代のマンガ表現が同居して、作品独自の魅力を作っている。
 たとえばセリフについては、いっさいカタカナの単語が出てこない。スラング、流行語、現代風の若者言葉も使われていない。現在はほとんど口語では死語になってる「接吻」「逢引」など古風な単語も登場し、衣装、小物、調度品にいたるまで和風に統一されている。声優の演技も時代の流行りすたれに関係ないオーソドックスなもので、安定した演技が美麗な作画とともに作品世界をきちんと支えている。
 難点としては、読み手の素養に頼った箇所がある。漢字だらけのテキストとか、辞書をひかないとわからない単語とか。すべての場面に絵があるわけではないから、この手合の映画を見たことがないと想像しきれないものもあるかもしれない。

花町物語 その8

 シナリオ講釈。もちろんネタバレです。



 梶山ルートの気になること・追加編

 梶山ルートは歌舞伎や仁侠映画などでおなじみの、民族の古典に根ざした題材、ということは前にも書いた。
 やおいジャンルにも、その影響を受けて和装ヤクザもの作品は同人誌や非メジャー誌でけっこう読んだ記憶がある。70年代から80年代はじめごろかな。今でもあるんだろうか。
 主人公はティーンの男の子で、カレシがヤクザか博徒か浪人、背が高くて必ず和装。設定は江戸か明治。絵柄はリアル寄りの美しいけど暗い画面。ストーリーは死人や暴力は当たり前で、ハッピーエンドとは限らない。
 こういう作品は、作者が仁侠映画や時代劇を豊富に見てないと描けないものだ。読者だって高倉健や鶴田浩二の仁侠ものを見たことがなければ、何がどうかっこいいのかわからない。最近は仁侠映画なんて撮ってないだろうし、若い人も見る機会が少ないだろうから、もしかしたらすたれていく分野なのかもしれない。

 さて、梶山ルートのシナリオの気になること。
 とにかく、ヒロイン視点での心理がわかりにくい気がする。梶山ルートはお座敷イベントから立て続けに事件続きで、読者の脳内補完を要求される。
 梶山ルートのあらすじを一行で書くと「遊廓に買われたヒロインが、最初の男と懇ろになって駆け落ち」というお話である。(この一行だけだとなんだか萌える純愛ものなのだが…)これに付随する裏設定が「男は実はヒロインの親の敵」「しかし男は贖罪の思いでヒロインを見守ってきた」。
 梶山ルートでの問題箇所は2つあるかな。
 その1小猫の看病の翌朝。男がお礼なんかいらんと言ってるのに、ヒロインから情交を迫るのである。(ああなんて古風な言い回し(^_^;))昨日お座敷で初めてしたときは泣いて嫌がっていたのに、翌日これって、ヒロインはただのえっちな子?(^_^;)
 この話はヒロイン視点である。ト書きをよく読むと、手がさわったとか梶山に会うのは気が引けるとか書いてあるけれど、恥ずかしげもなくヒロインが自ら進んで男にまたがるとこだけは動機が書いてない。しかもことを済ませたあと、気恥ずかしくなったり着物を直すなどという細かい描写がくっついているだけに、肝心のとこだけ抜けてるのは余計にわからない。ここはプレイヤーの脳内解釈を要するところである。
 ただ、こうでもしないと次の展開がない、というのはわかる。ライターさんには梶山というキャラでどうしても崩せないものがあったんだろう。仁侠もののかっこいいヤクザは硬派と決まっているから、自分からは女に手を出したりしないものなのだ。そんなことしなくても周りの女がほっておかないけど。
 ああ、そうか。ここでヒロインが突然積極的なのは、ただ単に男がかっこいいから、という前提で見ると案外違和感がないかもしれない。もしかして、ヒロインの動機が書いてないのはわざとなのかな?

 そのあとすぐに強盗イベントが始まって、ここで梶山とヒロインの因縁話が語られる。2ヶ所目の謎。
 ここで物語は強制分岐する。(自分では選べない)「1ありがとう梶山さん」「2過去が露見した梶山はヒロインの愛を拒絶する」「3梶山をなじるヒロイン」
 テキストの流れを追うと、私はbadEDの流れにつながる後ろ2つの方が自然な気がしてならない。
 ここは「好きな男が人殺し、それも親の敵だった」というところが萌えポイント(^_^;)だと思うのだけど、ここでヒロインが問われるべきは「それでもその男が好きか?」だと私は思うのだが。「あの時助けてくれた」とか「見守っててくれた」とか、そんなことは梶山の善意の証明であって、好き嫌いとは関係ないことだ。自分の気持ちを肯定するのにそんな理由付けが必要なのだろうか?
 だから改めて見ると、愛を拒絶する男というのもなかなか絵になるかも。そして客を撲殺して逃亡ED、人殺しでも冷血漢でも一緒にいたい……というのもなかなかオツであると思う。

 ううむ。梶山ルートは、経過日数の短い話なのでちょっと流れが強引だったりするのだろう。しかし題材は古典的だし、脳内解釈でいいのかもしれないが。
 ということで、誰かそれを整理して説明してくれてないかと関連商品(小説とか)を調べてみたけど……ない(^_^;) 同人誌もソフトの発売時期からいってもうないだろうなあ……

 後半、もうちょっと何かお話のヤマががほしかったかな、というのは全ルートに共通する感想だと思う。ただCDロム内のファイルを見ると、音声と画像だけ600MBくらいくっている。最も重いものは音声だ。お話にもっとボリュームをもたせたくても、物理的に無理な注文ではあるかもだ。
 次回はラブシーンの解読。まだつづくか…

花町物語 その7

 シナリオ講釈。前のつづきです。もちろんネタバレです。


 改めて成田ルート。
 序盤の選択肢が少ないので、いたって簡単にお座敷イベントに至る。もちろん他ルート同様ここで2種類のイベントがあって、その1が大人の余裕で教えてあげる成田叔父様。その2がワクテカする成田叔父様。
 おすすめはその2イベントの方。エ…エロかった(汗)……何がエロいって、成田さんのえっちシーンの演技が(^_^;)
 その1の方は最後まで余裕ぶっこいているオトナの殿方なのだが、その2はそんなの最初だけでだんだん乱れていく成田さん…ヘッドホンを持つ手が思わず震えてしまいました。ちょっとリアルすぎない?えっちな洋画の吹き替えみたいだよ?ここまでやっちゃっていいの?(いいのか(^_^;)18禁だし…)
 成田ルートは「お金持ちの紳士と美少年」という年齢差もので、やおい黎明期からある伝統かつ王道カップリングである。だからこのレトロ調が売りの「花町」にはぴったりの登場人物なのである。やおいにハマった若い腐女子が美少年カップルに飽きたころ、一度はハマるのがこの年齢差カップルだったりするのである。(実感あり)
 さて、このシナリオにはいろいろ疑問がある。構成がまずいとかそういうことじゃなくて、読んでる途中で「あれ?」っとなるのだ。
 お座敷イベントの前までは、成田叔父様は西洋の珍しいおみやげを持ってきてくれたり、字を教えてくれたりする、人畜無害、やさしくて感じのいい紳士なのである。
 その人がお座敷で待ってる? 最初からヒロイン目当てじゃあなかったが、状況がそれだからって何のためらいもなくヒロインをご指名してしまうのである。男って…男って…こういう生き物なのよね。こういうところが妙にリアルで、この成田ルートのシナリオは侮れない(^_^;)
(こ…この人って……甥っ子の事業の応援とかいいながら客でもあったのか…)
 用がなくてもしょっちゅう客室にいた理由も、筆頭株主だからだけじゃなくて、たぶんに若い男の子が趣味だったからだろう。
 そのあとびっくりしたのが、ヒロインと深い仲になったあとに出てくるエピソード。うたたねしてた成田叔父様が男の子の名前を呼びながらヒロインを押し倒すのである。その男の子の名前は、今はいなくなった息子だそうである。
 はああああああああああ?
 ヒロインを息子の身代わりに思っていたのが申し訳ないとか、そういう問題じゃないだろ?
 あんたは息子を押し倒すのか? 息子を男娼に重ねて娼館に通うか? 変だろ?それってふつーに。
 画面ではきれいごとを並べた会話が続いていたが、私は愕然と脱力していた。これって「残酷な神が支配する」?
 このあとgoodEDとbadEDを両方確認して見たけれど、この幸せEDで本当にいいのか…と思わないではいられない。こんなに美しい画面と音楽なのに。愛人となって、あるいは正式な養子となって、希望を抱いて旅立った行く先が、人形といっしょに閉じこめられるbadEDにならないとどうして言えるだろう。人間の性癖というのは反省したくらいで変わるものではない。成田叔父様は生涯、少年趣味のサディストであることは変わらない。
 よくよく考えると、成田ルートはいろいろと怖いものが見えてくるのである。

 根性で五十嵐ルート。
 五十嵐は、かわいいヒロインにちょっかいを出すお兄さんキャラ。(お兄さんといっても話の経緯からすると若いというほど若くはないかも。)
 最初に言っておく。こんなかっこいい絵師なんていない(^_^;) あたしもけっこうこの世界(同人とか)長いけど、顔が取り柄で口の達者な絵描き(マンガ家とかイラストレーターとかアニメーター)なんて見たことないぞ。世の中広いから例外はあるだろうけど、そもそもかっこよかったら絵師などになってる暇はない。絵を描くよりも先に自分がやっちゃえってことで。
 やっぱり五十嵐というキャラが若くて粋なので、イベントCGの印象が大きいんだけど、話の筋立てはいろいろと微妙かな。
 五十嵐は、気さくで口数も多く明るい性格、ヒロインにも積極的なアプローチ、若くて才能があって、しかも男前。髪形や服装を飾らないのは、自信家でもあるからだ。
 一見魅力的な描写だけれど、私の体験上言えば、口数の多い男というのは実は心に防波堤を作っているのだ。訊かれたくないことがあるとき、ごまかしたいことがあるとき、人は饒舌になる。
 お座敷イベントまでは、五十嵐の過去はほとんど出てこなくて、美術館のエピソードでいきなりそれは出現する。五十嵐は荒れて、ヒロインをほとんど振り返らなくなる。
 ヒロイン視点で見れば、何がなんだかさっぱりわからず置いてきぼりだ。でも五十嵐の身勝手な言動は私はわかる気がする。
 結局絵描きにとっては、絵こそが自分のすべてなのだ。六条派にそんなに未練があるのかといえば、あるといえばあるんだろう。ある意味ではヒロインのことよりも、心の中を占めるものは大きいはずだ。一門に戻るつもりはなくてもだ。絵描きとしての原点がそこにあるから、否定しようにもそれは絶対できないものなのだ。
 それが、五十嵐が風呂敷包みにいつまでも大事に持っているあの一枚なのだ。
 ただこの話は、ヒロインにはまったく関係のないことだ。遊廓に隠れ住んで問題を先送りにしてきたのは五十嵐自身であって、自分を見失っているのも五十嵐自身の問題だ。ヒロインとの恋愛なんて、まるでなかったも同然。この話の微妙なとこはそこなのだ。
 仕事がうまくいかないから、ヒロイン(今そばにある愛)を振り返るゆとりがなくなる。五十嵐というのは、そういう男なのである。ヒロインに当たり散らすならいい、どっかへ行ってしまうのである。私は気持ちはわかると言ったけど、でもそれでは五十嵐は愛の勝者にはなれないだろ。
 ところで、goodEDで珍しく森川巽が「ご活躍をお祈りしています」と絡んでくる。私は、巽氏のキャラクターを裏打ちする大事なシーンだと思う。形式的な文言で送り出してはいながら、ちょっと善意が見え隠れするようで、特にgoodEDにだけ流れるBGMが素晴らしいのでそれに乗せられて、気分的にぐっとくるものがある。
(もっかいつづくかな)

花町物語 その6

 シナリオの内容についての、前のつづきです。もちろんネタバレです。

 あれから檜山ルートEDをセーブデータの出せるところから確認したけど、戦死EDもスタッフロールが流れる、ということがわかった。
 やはり、梶山の撲殺ED同様、アンハッピーエンドもこの物語のれっきとした形なのだ。
 スタッフロールに流れるこの曲は、タイトルは「未来」とつけられているが、曲の雰囲気からするとそれは太陽の方角に向かって羽ばたくような未来では決してなく、まるで薄紫の雲や星を眺めながら日の出を待つ夜明け前の空のようなイメージだ。だから戦死EDのあとに続けて流れると、なんともいえない雰囲気が味わえる。(ほめてます)
 やはり檜山ルートの真のEDはこの戦死公報EDなのかもしれない。演出的な意味で。
 これはこれでドラマチックでよいと思う。何がなんでもハッピーエンドでラブラブを求める読者も多いのだろうけれど、「花町物語」は18禁、オトナの読むものなので、ときには理不尽な運命がヒロインを襲うことだってあっていい。

 ところで、改めて見直してみて思うに、檜山ルートは物語がわかりやすくてなかなかよいシナリオだと思う。お座敷イベント以降、双方の意思の疎通が徐々に深まっていくプロセスが短いシナリオ内にちゃんと書かれていて(えっちシーンを含む)、読みながら自然とヒロインの気持ちにシンクロできる。
 あの人は名門家の高級将校さま、婚約者もいて……私はあそびめ……
 なんて、べたべたなありがち王道ストーリーなんだあああ(^_^;)
 だが、それがいい。
 この作品のカラーはレトロな和風お耽美であるので、こういう少女マンガ的古典的シチュエーションがよろしいのである。むしろ現代では逆に新鮮であるとすら言える。
「さあ正直に言ってごらん。私のことを好きだと」
 そこまでべたべたなセリフを檜山さんの声で言われたら、思わず画面に向かって答えてしまうだろ。「大好きですっ檜山さん」
 この点、梶山ルートの方は、ヒロインの気持ちの変化がわかりにくかった。ヒロインかばって鞭打ち…小猫の看病…水揚げの相手…強盗…いきなり過去の話噴出。最低でも読者が梶山の外見(裸とかアレとか声)に惚れられないと、最後まで話についていけない気がする。もしかしてこれはそういうヒト向きの話なのかもしれんが……そうなのか?

 森川ルートは一本道なので、お話を読むのは簡単だった。檜山ルートの種明かし(二階堂家の事情や生い立ち)的なものもしっかりちゃんと説明されていて、わかりやすい。
 実は私もこういう巽のようなキャラが好きだった時期がある。どのくらい前かって、20年くらいかなあ。メガネで、知性派で、性格が陰険、でもほんとは…みたいな…
 年月の経過とともにそんなことは忘れていたのだけど、ここで巽を見たとき、ああ、私は世の中の腐女子よりも20年歳をとっているのね……と感じました。

 他のルートももう一回やって確認しようと思ったんだけど、特に五十嵐ルート。もっとBLを勉強したかったのに、セーブデータがない(^_^;) どれだかわからないうちに上書きで消えてしまったか。
 五十嵐は、腐女子の夢が詰まっていると感じました。気さくで口数も多く明るいキャラクター、積極的なアプローチ、若くて才能があって、しかも男前。髪形や服装を飾らないのは、自信家でもあるからだ。このように五十嵐は女の子から見てステキと思える要素をいっぱい持っている。
 でもね、私の体験上言えば、口数の多い男というのは実は心に防波堤を作っているのだ。訊かれたくないことがあるとき、ごまかしたいことがあるとき、人は饒舌になる。だからセリフやストーリーにそれを探索しようと思っていたのに…。ちょっともう今日は疲れたので、また今度…

 ところで、今日、関連商品で「花町物語設定画集」が到着しました。
 見て、くらくら来てしまいました。
 いったいこのグラビアは、原画ファイルはどのくらいの解像度があるんだろう?(そこかい!(^_^;))原画は肉筆のようだけど、どんなサイズに描いているんだろう?
 私もこういう仕事はしたことがありますが、デジ絵というのは死ぬほどイラつく、めんどくさい作業なのです。タカツキノボル氏はこれで食ってるプロなんだから当たり前とはいえ、3段落としで影をつけて塗り分け、さらにぼかしやハイライトも入れて、生地に質感や柄模様を入れるためにいろいろな素材を重ねている。背景もつけてるし。
 考えただけで気が遠くなりそうだった(^_^;) さすがプロですわね。
 もっともイラつくのは私の気の短い性格であって、本職は違うのかも(^_^;) デジ絵は丁寧に作業すればするほど出来栄えが素晴らしくなるもので、根性のないヤツは絵師になるなってことですわね。
(まだつづくかもしれない)

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Author:正岡
■生涯一腐女子。腐女子の本懐を極める。追っかけ中→小西克幸。市川猿之助。松田龍平。
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■ツイッターへのフォローやメッセージなどもご自由に。http://twitter.com/MasaokaYaoi

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